『せかいでいちばんおりこうないぬ』アニタ ジェラーム Anita Jeram 常陸宮妃華子国土社 (1996/12)ここ数年で私のハートに一番ずしーっときた絵を描いたアニタ・ジェラームさんの絵本。しかし星はひとつ。↑押すと続きが読める投票ボタンです。(ネタバレ関係なし)けっこうありがち?『炎転』好きだったのよー。ラッセン、ヒロヤマガタは苦手です。せかいでいちばんおりこうないぬは、なにかを待っていた。そこへハリーがやってきた。しっぽをふってついていこうとしたら、待っているように言われた。待つ、待つ、ずっと待つ。ひょうが降ってきても、あの犬なあに、と言われても、待つ。も、もしかしてこれってすごーく悲しい結末?と私はどきどきしながら読んだのだけど、ハッピーエンド。お話もすっきり、絵もすっきり、なんかこう、タッチがまんがっぽくて、色遣いもシンプルで、私の好きな、『アニタ・ジェラームらしさ』がもひとつ感じられず、★ひとつ。おそらく初期というか若かりし頃の作品なんだろう。こっちが好き!という人もいるだろうけど、私は円熟の域に達した(まだまだこれから円熟していくのかもしれないが)頃のが、好き。『せかいでいちばんおりこうないぬ』