| 2003年05月07日(水) |
松岡圭佑『千里眼のマジシャン』★★★★☆ |
『千里眼のマジシャン』 松岡 圭祐 小学館 (2003/03)
446ページ。 読んじゃった。読み終えちゃった。終わっちゃったよぉ。 もっと読みたいよおぉ。
読んでも読んでも終わらない、『はてしない物語』だったらいいのになあ、なんて思っちゃう千里眼シリーズ。 でもまあそれだとさすがの岬美由紀も持たないし、敵も宇宙人とかになってしまうしかなさそうだからダメかしら。
お台場にカジノが出現!オープン前の興行で要人が集まる中、黒装束のテロ集団が彼らを人質にし、カジノに用意された400億円を奪い、海上自衛隊の原子力潜水艦の引き渡しを要求した! イリュージョンのショーを始めようとしたところで劇場を占拠された里見沙希。 汚職警官として無為の日々を送っている枡城元刑事。 カウンセラーとして島内にいた岬美由紀。 知性を感じさせ、冷静かつ行動力、正義感も持ちあわせた案内係の米倉茜。 都知事を父に持つ、行革担当大臣の戸田。
絶対絶命の状況下で、果たして人質は無事救出されるのか。政府の対応は。
ま、岬美由紀がいるんだから大丈夫なわけで、どうやってこれらの困難をクリアしていくのか、がお楽しみなのだけど、それでもやっぱりもう、ドキドキ。 しかも『千里眼』と『マジシャン』のコラボレーションなんて、たまらない。 贅沢すぎます。
岬美由紀登場に関する謎もお楽しみの一つ。 ささいな違和感が育っていき、そしてどんでんがえし! これにどの時点で気がつくかで「岬美由紀はまり度」が計れるような気がします。
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