| 2003年05月14日(水) | 
東野圭吾『トキオ』講談社★★★☆☆ | 
  
  『時生』 東野 圭吾 講談社 (2005/08/12)
  帯より。 「1979年、浅草。 時を超えた奇跡の物語 男は父親になっていく。 「彼」との出会いによって。」
  ほんとに、しょーっもない男が主人公。 定職につかず、つけず、いつか一発あててやると思ってる。 うまくいかないのは、境遇のせい。周囲のせい。赤ん坊の頃に捨てられたからだ。 そんな卑屈な毎日を送る拓実のもとにふいに現れたトキオと名乗る少年。 彼女に別れをつげられたと思ったら、どう見ても怪しい連中から彼女を見つけるよう脅される。 彼女を探すべくトキオと一緒に行動しながら、過去に、真実に目を向けていくことになる。ずっと避けて来たものに。 魅力的で存在感のある竹美との出会いにも助けられながら、拓実が向かうものは。得るものは。
  読み終えて。 うーん、おもしろいけど、できすぎ! ジェシー便利過ぎるし、竹美さんの登場の仕方は漫画みたいだ。 ポニーテール(後の方のね)の彼女も気軽に座らせ過ぎ。 トキオのラストもかっこよすぎだ。 拓実の改心っぷりも見事すぎ。 とはいえ、納得できるだけの材料は揃ってる。 元彼女の言葉、竹美さんの言葉、母の手紙、真実。 愛だよ愛、やっぱり愛。そんな感じ。
  バック・トゥ・ザ・フューチャー根性叩き直し編、ほろ苦い涙付き。 面白いSFでした。
 
  
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