母のタイムスリップ日記
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2002年04月21日(日) 息子が亡くなり明日葬儀。

 今日は母の話から逸れる。
私の周りには、気になる人が少しいる。
その一人Yさんの事。
 Yさんは、軽い痴呆のある1人暮らしのご婦人。
この所、母の事にかかりきりで、彼女の所に訪ねて
行けない日々が続いた。
1週間前、突然電話がきて、主人が預かった子を
連れて出かけ帰って来ないの。どうしましょう。
と相談だった。
彼女のご主人は3年前に亡くなっているので、妄想
であると直ぐ気付き、大丈夫。ご主人きっと帰るわよ。
と話を合わせた。そして、あなたが外に出てしまうと、
帰っても、家には入れなくなるからじっと待っていてね。
と付け加えた。
彼女の家の近くに私の友人が住んでいるので、翌日、
様子を聞いた。
この所彼女は気持ちが安定せず、夜も外に出ることも
在ると知る。
それから、毎晩電話訪問を続けているのだが・・・・。
昨日のこと。長男が海で自殺したのよ。それで、明日遺体が、
戻り葬儀なの。私悲しくて涙が出てね。
私は事が事だけに、一通り話を聞いた後に電話を切り友人に
電話をしてみた。友人はしばらく考え妄想かも。明日訪ねて
みるとの事。
今朝1度訪ねた時は留守。2度目にはいた。変わりなかった。
ああ、妄想で良かった。
さっき、電話したら何事もなく元気な声が聞けた。
風邪気味で入浴せずに、うがいをしてもう寝るよ。との事。

 彼女の姿は明日のわが身。といつも思う。
彼女は先のことを教えていてくれると思う。
76才(自称)の彼女に子供は2人。私にも子供がいる。
何がどうなるかわからぬこの時代の事。
 1人に成らぬと言う保証は無い。

重い痴呆なら仕方ないが、軽ければやはり自由に過ごしたい。
先日、母のかかりつけの内科医より、早期発見が大切と言うけど、
早く見つけて痴呆だからと決め付けるよりも、そこそこ生活
した方が善いと思わんかい?と聞かれた。
そういう側面もある。
そう思うからケアの隙間の応援をYさんにしてるのだからなあ。








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