母のタイムスリップ日記
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2002年04月22日(月) |
失礼ですね。私水虫なんてありません。 |
今日の面会は、Oさんが、娘さんとお孫さんと外出する所に かち合った。どうやら、おいしい物を食べに出かけるらしい。 報告が無いのは、少し物足りない気もする。 けれど、彼女の輝くような笑顔に出会えて清々しい気分になる。 Fさんは、息子さんの迎えを待っていた。おそらく、今日は、 来られない日なのだろう。職員の方が、道が渋滞してるから、 少し遅くなるってよ。と対応していた。 母はいなかった。違うフロアで塗り絵をしてるという。 ああよかった。母の好きな事が出来てるな。 Fさんが、戸口に座り込みそうな気配なので、風船遊びに、 付き合って貰った。いろいろとお話を聴かせてもらう。 看護婦さんの話。 母は、爪の水虫のため、薬を持参して入居した。 在宅時には、入浴後ちょっとお薬塗るねと断れば、 特に水虫だからと言うこともなかった。 施設では、母の機嫌の善い時は、まあまあ薬まで塗って頂いて すみません。と恐縮するが、機嫌が悪いと、失礼ですね。私水虫 なんてありません。と怒り出すのだそうだ。 勿論、最初に水虫の薬塗りましょうと声を掛けるからと思うが。
謎が解けた。 息子が海で...の話。 何故あんな話になったかと、あれこれ考えてみた。 結局、TVのニュ-スかドラマが妄想の原因かなとおもった。 母もそうだった。台風がくると予報が出れば、大水になると、 パニックを起こした。洋画をみれば、アクション系だと、 怖い人がくると一騒動起きた。 おばあちゃんもそうだったよねと娘も懐かしげに話した。 そして今朝、ラジオから似た話のニュ-スがきこえた。 あっやっぱりね。これで謎が解けた。
今日の母。 鯉のぼりの塗り絵に夢中だった母なので、このまま帰ろうと、 思ったが、運動させなくては...と思い直した。 外に出かけて見ない?と誘った。行くとの事。 今日は人混みに入ってみようとバスを待った。そこを偶然我が夫 が車で通る。これ幸いとばかり、同乗しデパ−トに出向く。 母は大きく伸びをして、ひろいなあ...。 そうですね。こんな広い所は17日ぶりですね。それまでは、毎日、 来ていたのに...。ちょっと、お茶でもしましょうね。 戻り道は私と宿に泊まるモ-ドになっていた。が施設では丁度夕食。 食べ始めた母を見て、そっと帰路につく。
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