母のタイムスリップ日記
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2002年04月25日(木) 私の年は娘に聞かないとわからない。

今日は、ホ-ム内が静かだった。
入浴後だったらしく、居室で休まれていたり、外出なさっている方もいた。
母は、塗り絵に熱中していて、私の来訪に気付かなかった。
このようなことは、在宅時にも在り好ましい傾向と思った。
そんな訳で、入所している方としばらく話をした。出進地を尋ねると、其々
の記憶を辿りながらお話して下さり、若い頃の話まで花が咲いた。
昨日、外出の少ない、また面会の少ない方の表情に張りがないように感じ、
少し気掛りだった。
そんな方が生き生きと話して下さり嬉しかった。
 Iさんは、昨日、ここにいれば1人じゃないからいいよ。と散歩に出る私と
母に声をかけてくれた。でも、今日は、娘さんが外に連れ出していた。
戻った時の笑顔は、晴れ晴れとしていた。ほんとに、良かったね。
周囲と話してる内に私の年は娘(名前をいった)に聞かないと判らない。と
母の声がした。どうやら、塗り絵に名前と年を書くらしかった。目と目が合い、
手招きしたので86歳というと、へえという顔をした。大正5年生まれの人は、
皆そうよ。ふ−ん。みると、母の描いた塗り絵は、旧姓だったり、孫と同じ年
だったり、様々だった。それに、自分で気付き、何をしてるのだろう?と言った。
 今日の母は普通に近い母だった。
散歩に出て、私はあなたが来てくれ呉れるから嬉しい。淋しくないよ。有難う。
あなたも、忙しいのにね。とまともな言葉。
 こんな日があるから、励みになるのだなあ.....。



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