母のタイムスリップ日記
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どうにも動きが取れないことが生じてしまった。 Yさんの事。 彼女は、施設ではなく、病院に入所してたのだった。 けれど、面会が出来ない。家族の了解がいるのだ。 私は家族を知らない。家族は遠く離れていて、住所も知らない。 でも、今彼女は私の所から徒歩3分の所にいる。(前はバス12分+徒歩5分) 彼女はそこがどういう所かきっと判ってる。痴呆の進んだ母が1度通院したが、 母だってあの時わかり、なぜ自分が?といやな顔をした。それからは、連れて行かない。あの時の母より理解できるのだから、不安と混乱とでグニャグニャに なってないかと気掛りなのだ。それにより、病が急激に進行しないか心配。 運良く、面識のある医師がいたので、手紙、電話は良いのか確認した。 それは、自由との事。ただし、電話の場合此方からは駄目なので、彼女から掛け なければならないと。番号のメモを持参したかわからない。すると医師は、手紙に 書いてあげればよい。とアドバイスしてくれた。でも、電話探せるかな...。とも 言った。 ん〜〜〜〜。もう少し知恵を絞らねば。誰にも迷惑を及ぼさずに事を運ばねば。 やはり、もう少しの時間が必要かな。気が急いてしまう。落ち着かねば。
母のこと。 母は腹痛で布団に横になり、軽く寝入っていた。 すぐに目覚め、お腹痛いのと訴えた。トイレへ誘導。お腹マッサ−ジ。コロン。 コロン。コロン。と3個でた。看護婦さんと症状について軽く話をして、散歩に 連れ出した。歌を歌い、おやつを食べ、更に散歩を続けた。もう、腹痛の訴えは 消えた。私の着く前に温湿布も処置していただいてるのが判った。我侭聞いて 貰えた。嬉しかった。施設に戻っても、腹痛は訴えなかった。 今、私はこういう、訴え事や処置から解放されてるのだなあ。と感じた。 これが、1日に何度も繰り返され, その度に外に出たりしてたのだなあ。 毎日施設通いで不自由さを感じていたが、...。やはり、楽になってるのだな。 今日のYさんの事を思うと、今の母は幸せな方かなとも思った。
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