母のタイムスリップ日記
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2002年10月03日(木) つうーんと悲しい。


二日連続で面会したせいだろうか・・・。母の意識は冴えていた。
通院があるので、ボランティアにでかけたその足で施設に向かった。
少し暑いので、上だけ着替えて出た。
「何処行くの?」と聞かれて、「お医者さん」と返す。
「痛くないかな?」と聞かれ、「大丈夫!」と私。
早めに出たせいもあり、午後の診察の20分前に到着。
母は「暫く待つようだね」私「判るのか・・・?」と思う。
診察が始まり、母の番となった時も、「何処も心配ありませんか?」
と医師に尋ねていた。「大丈夫!」と医師。
 薬を戴き、外に出た。
「何処も 悪くなかったよね」と母。「そうそう、頭も良いし、顔も
また良いって」と言ったら「まったく」と言いながら笑っていた。
 施設に戻ろうと思ったが、時間に余裕があったのと、私の昼食が
未だでお腹がぺこぺこだったので、家に戻った。 
 「家は良いねえ。」と母は言った。「ドキリ」とした。
施設で暮らしているという認識がないのだから、漠然とした感覚で
言ったのだろうけれど・・・。
 家にいる間も、時計を気にする事も無く、「帰る」と言う事も無く
折り紙をしたり、おやつを食べたりまるで、ここに住んでいると言う
風にゆっくりしていた。
 そんな訳で、帰り支度がなかなか出来なかった。
「靴はいて・・・」と言ったら「出かけるのね」と言い玄関に出た。
そうして、施設に向かったが、「あなた、家を空けていいの?」と
幾度も聞いてきた。「大丈夫よ」と返事を返した物の、私の心は、
次第に重たくなっていった。
 施設に戻っても、私の姿を暫く追っていた。
編み物を出して、続きを編んでもらった。だんだんに編み物に集中し
私の事も気にならなくなったようなので、施設を後にした。
 帰りの足取りは重く、なんだか つうーんと悲しかった。
 


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