母のタイムスリップ日記
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| 2002年10月22日(火) |
昨日の続き(ショート) |
在宅介護を続けていると「ショートステイ」を利用すると言う機会が出る。 ショートステイとは、一時的に一日から10日程 施設にお泊り する事である。 その間、家族は休息したり、結婚式、法事、旅行等に出かけたり出来る。 デイの時間ではそれらをこなす事は出来ない。 そのショートの利用率が上がっている。だから、なかなか利用できないのが 現実。急な用ができても直ぐの利用は難しい。 ちょっと前まで「どんな理由でのご利用ですか?」と聞かれた。 初回利用は、避けられない用だったので正当性もあったが、「休息」という理由の時は多少の躊躇いを覚えた。 今では、家族の休息のためのショート利用を勧めてもらえるので楽になった。 介護保険導入の前の事だけど、そう遠い過去の話ではない。
ショートは、施設の入居者と共に生活するのが今の所多い。
母の初回のショートは大変なものだった。母の痴呆が軽いという事もあった。 「利用するに当たり本人に説明して置いてください。」といわれ説明した。 それこそ、ドキドキもの。 「家が留守になるから」と言えば「私は一人で留守番できる」と言う。 「この間 ・・・・あったでしょう。」といっても「大丈夫」の一点張り。 「何かあったら困るでしょう」「警察に行けば良いから」 こんな押し問答が続いた。 「今回だけは私の我儘聞いて」と頼み込み 渋々の利用だった。 けれど、ショートに入ってしまえば「どうして此処にいなければならないのか」「財布を盗んだと言われた。」「お腹が痛い。」と相当不穏になった。 散々、迷惑をかけて2泊3日のショートを終えた。 でも、それでは、終らなかった。 家に戻っても不穏は続いた。 「財布見つかっただろうか?」「私は盗んでない」「警察が着たらどうしよう」そういう怯えからの不安が 一ヶ月も続いたのだった。 いくら、きちんと説明しても直ぐ忘れる。それでも、こびり付いた苦い経験は 記憶に残っていてアフターフォローが大変だった。昼夜関係なかった。 もう2度とショートは利用できないと思った。 施設の対応が悪かった訳ではない。いろいろ努力してくださったのだ。
初めてのショートは、急激な環境変化。個の生活から集団の生活。そして、 一日の生活の流れの違い。そんな事が混乱を加速させるのだ。
そういう事があって、ショートの再利用は暫くの時を経てからとなった。 痴呆の進行と共に休息も必要となり再利用を始めた。
利用の形もデイからショートに移りデイを利用して帰宅となって、大分混乱 も少なくなった。痴呆の進行で楽に利用できるようになった。 それでも、ショート利用時に面会に行くと「帰りたい」と言われた。 ショートはデイのような作業プログラムがない。だから、所在無げになってしまう事が多い。デイで音楽療法や、行事のあるときはデイに移動させてもらえたりもするが・・・。
私はその事に気がついていたが、施設の都合もあるだろうと割り切るように してきた。 でも、先日 あるウェブでショートの事がかなりの話題になり現実に困っている人の多さに驚いた。そして、此れは、声にする事と思った。
そんな訳で、家族の会でお願いをしてみたのだった。 今日も、長くなった。 前置きが長くてごめんなさい。 でも、介護を経験してない人、またショートを利用してない人に説明が必要だと思いまして・・・。 家族の会の事はまたあした。
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