母のタイムスリップ日記
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2002年10月30日(水) たかがおやつ。されどおやつ。


 今日の施設は今日のお天気のように穏やかだった。
みな、落ち着いて過していた。
母は、一人ベランダに出て景色を眺めていた。
きっと、故郷に思いを馳せていたのだろう。
それでも、曇った顔をしてなくてほっとした。

ホールで、皆と指相撲をした。
働き続けたその手は、母と手と異なり力強かった。
するリするリと小技が利き、母とする時とは違い逞しかった。
季節柄、稲刈りの話を振って見た。
「干した稲穂を脱穀する時のタイミングってどこでわかるの?」
それは、指で触ってみるんだよ。
今は違うのだろうけど、そうやって、感覚を研ぎ澄まして来たのだろう。
すごいなあ。と思った。
それから、刈り入れの時は、知り合いの所へ手伝いにいくとかお互い助け合って仕事をしてきた話を聞かせてもらった。
 
その後おやつ。
入所の時に「おやつは出ません。個人で食べてください。」と説明を受けたが
今も、おやつは続いている。
ほんの僅かだが皆のお楽しみだ。
今日は、皆に干菓子を持って入ったので少しずつ分けてもらった。
口に入れれば溶けてしまうので嚥下の人も楽しめるだろうと思った。
皆、甘い物が大好きだ。
介護士さんとも話したが、甘みを感じる力って最後まで残るようだった。
お楽しみタイムを終えて、今日もまた 散歩に出た。
爪も伸びていたので、公園で爪きりをした。
雲ひとつない空を見上げていたら、飛行機雲があった。
視界から消えるまで、座ったまま二人で見つめた。
風が出てきたので施設へと戻った。
今日の母は、「秋の空。」と言い。「季節は秋。」と言った。
まぐれかな?


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