母のタイムスリップ日記
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夕方近くになってから母の所に出向いた。 娘の運転する車で。 私も、免許は持っているのだが、暫く運転していない。 オートマ車になったのをきっかけに乗っていない。 歩かなくなりそうだから止めたのだが、どうも、寒くなってきて母の所まで 自転車を走らせるのは、「ブルブル。」体の中に風が入り込んでくる。 そんな訳で、今日は車使用。
母は、自分の描いた絵を染めるのに夢中だった。 ポンと肩を叩くと、「あー来たの」だった。続けて「何処に居たの?上?」 同じ所の階上に住んでいると思ったらしい。時々そういう事を言う。 きっと、職員の誰かが、母の不穏の時そういっているのではないかと思う。 私も、それを否定せず「そうよ」と受け止める事にしている。
ホールに、みんな集まり何か話していた。 こういう時の会話は、お互い違う話をしているのに、話が成立してしまう。 F氏が私を見て「きれいになったね。ちょっと大きくなったね」と声を掛けた。 それを聞いたHさんは、「お腹が大きくなった」と勘違い。 「赤ちゃんかね?」私は思わずポンとHさんの肩を叩き「いやねえ。そんなこと無いよ。」と言い訳をした。でも、きっとHさんにとって大したことでないのだ。私の方が少し戸惑い焦ってしまっただけなのだ。 話が終らないうちにF氏は、自分の話に節をつけて歌いだした。 私が、先日踊った事を何処かで覚えているようだった。 だから、また 私は、踊った。F氏の作った歌(即興)なので歌は直ぐ終った。 すると、母が孫に「もう終ってしまったの。まったく しっかり踊ったらいいのにね」と言ったらしい。娘が拡声して伝えてきた。 のりは良い方なので、F氏に再度歌をお願いして踊った。 F氏は、少し麻痺があり手拍子など普段しないのだが、今日はのっていたのか もみ手宜しく手拍子ものだった。 娘は、それぞれの方と指相撲対戦を試みていた。 母を基準とすると、逃げのうまい人、押さえ込むのがうまい人それぞれで、 「強いなあ」としきりに感心していた。 O氏やI氏などもかなり強かったらしい。O氏は幾度も娘に挑戦していた。
母の部屋を簡単に整理して、今日は早めに帰路についた。
そう、今日は 今年獲れた稲穂を持っていった。 みんな、それを目ざとく見つけて「へえー」と触っていた。 おそらく、身近な親しみやすい物であっただろうと思う。 職員の方に飾って貰えたらと渡した。
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