母のタイムスリップ日記
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ちょっと遅れ気味に母を迎えに行った。 今日は、歯科予約の日だ。 母はホールで絵を描いていた。だから、パタパタとトイレ誘導してコート着て 「外に行こう」と連れ出した。 ちょっと急がせた。でも、ひと頃よりも早足が遅くなっていた。 で、バス一本見送り。
歯科に着いてようやく通院の事を話した。 自分の通院ではないと思っていたみたいで「えっ」と聞き返された。 「入れ歯を調整するのだから痛くないよ」と待っている間中繰り返し答えた。 「きたことある?」と聞くと「前に一度来た事があるみたい」とくるりと周囲を見渡した。幸い 今日も小さな子がいて其の子の方を見ていた。
暫くして、名前が呼ばれた。 「2年ぶりですね」と歯科医と話す。 今日の治療は、ようやく抜けた歯のおかげで、下の歯のブリッジを変える必要があったのだ。そうしないと、入れ歯が容易に外れてしまうから。 様子を見て、食べられ無いほどの不便さは無かったのだが、話す時「すーすー」と音が抜ける感じがあった。 医師も、母の怖がりを知っており痴呆症も知っているのでお任せできる。 ホームにも、歯科医は来てくれる。幾度か見かけた事がある。 でも、やはり 良いと思われる通院できるなら其の方が私としては安心なのだ。 母の歯科通院では、一度苦い経験がある。 初めに「痴呆ですが、見ていただけますか?」と確認して「大丈夫ですよ」と言い治療方針まで立てた。でも、母が痛がって不穏になった途端 まだ治療途中なのに、「もうこれで、おしまいです。」と終了宣言。 母は、歯医者不信となり 大変な思いをした。
幸い今の歯科医は、理解があり「痛い」と言えば暫く待ってくれるし、私が 隣に付き添っている事も許してくださる。 だから、母がどんな治療を受けたかも見ているので解る。
入れ歯の型を取り、午後再度尋ねる事になった。 其の時だって、「お母さん 食事できなくなるなるけど大丈夫でしょうか?」 と心配してくれた。
母とお粥の出るレストランに入った。 これなら、歯無しでも 何とか食べられる。
食事が終えたら、なんだか疲れているように見えたので、我が家に戻り横に なって貰った。けれど、今日は 少し不穏で 「あっ 時間だから帰る」 「おかちゃん」「おかちゃん」の繰り返しでじっとしてない。 「やっぱり、この不穏は健在か・・・。」と一人苦笑してしまった。 久々に 在宅の頃の大変さを思い知った。 そんなわけで、早めに家を出て、歩いて歯科医に向かった。
2度目に歯科医に行くと「あー。痛くしない丁寧な先生ね」とようやく以前 見て貰った事を思い出していたようだった。 私は、その事には触れてないので 自分の記憶を辿ったと思われる。 すると、今度は料金の心配を始めた。 「大丈夫。お金預かっていたでしょ」と言うと「あそう」 午後は、それの繰り返しだった。
まあ、今日は応急処置の入れ歯が仕上がった。 これから、様子を見て2週間後に通院という事になった。 見ている限り 抜ける音も無くなり きちんと治まったようでホッとした。
ホームに母を送った頃は 夕食の直前だった。
すっとばして歯科通院の様子を書いて見たけど、長くなってしまった。
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