母のタイムスリップ日記
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急に、読みたくなった本がある。
それは、「死とどう向き合うか」が書いてある本。
上智大教授のアルフォンス・デーケン氏のものだ。
一昔前、癌にかかった友人のすすめで購入した物。
友人は、自分のために読んでいた。
私は、父のことが頭にあった。
読んでみて、父のためではなく、自分自身のための
本であると思った。
なぜ、急に読みたくなったのか?
それは、年賀欠礼のはがきを手にしたからだ。
今年は、いつもより欠礼のはがきが多い。
今日も、3枚来た。
亡くなった方やご遺族には大変失礼な事なのだが、
殆どが、90歳を超えられた方々なので心の痛みも強烈ではない。
私は、介護をしておられた方の姿を思い浮かべてしまう。
介護なさった人々は、 いろいろの形で介護なされた。
それぞれ 立場も違うし関わり方も異なる。
けれど、親に対する深い思いは、皆さんに共通している。
そのお一人お一人の事をそっと想像してみた。
看取りの時の事を。
最近、つらつらと終末期の事を考えてはいたが、はがきから触発された。
再考するには、良い機会なのである。
今すぐ、死に直面した肉親はいない。気持ちの昂ぶりの少ないこの時期なら
余裕を持って読めると思った。
高齢になると、思いもかけず急に亡くなってしまうことも多い。
病ではないけど病。という奇妙な状態が多い高齢者。
病院や施設に3ヶ月しかいられない事も多い高齢者。
移した事が引き金となり亡くなられる事も多い。
最近も経験者から其の話を直接伺ったばかりだ。
これは、大きな大学病院でも、小さな病院でもある。
全てがそうかと言えば そうでもない。
柔軟に対応してくれる所もある。
だから、情報を集めている。中には幸運にも退院を迫られなかった人も居る。
同じ所で何故違いが出るのか それも一つの情報として取り込んでおく。
在宅の看取りを視野においている私にとって、良き医師と良き看護士さんの
情報を現在収集中。
今住んでいる町で、往診、訪問介護等のしている所は既にチェック済みだ。
ただ、中身の問題がある。
今の所、私の望むような所は探し当てていない。
看護に対しては人様々の思いがあるだろう。
私は、患者と介護者の心のケアを中心にし、延命の為の治療をしないという
所を望んでいる。
在宅での看取りは、相当な緊張が強いられる筈である。
簡単な事ではないのだ。
看取りの時は、何時訪れるか判らない。けれど、必ず来る。
生がある限り、死もあるのだ。一つのセットだから。
世間から「不謹慎」と思われるかもしれない。
でも、私にとって重要な事だ。
亡くなる人、見送る人共に大変な時なのだ。
「静かに、穏やかに其の日を迎えられるように」が私の目標。
介護の原点はそこにあると思っている。
勿論、自分が亡くなる時も含めての事である。
さて、屋根裏に上げた其の本の行方、早く探さなくては・・・。
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