母のタイムスリップ日記
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2002年12月15日(日) お腹と足の痛み。


母の姿がホールになかった。
居室を覗くと布団が敷いてあった。
「お腹が痛いのだな。」と察した。職員の人は「足が痛いといってます」と。
暫く様子を見ていたら「おかあちゃん。」と大粒の涙をポロポロ零していた。
声を掛けても心までは届かない状態だった。

トイレに誘ってみた。いきみながらも「痛いよう。お母ちゃん」だったが、
ポロリと硬い物が落ちた。便秘だった。お腹をマッサージして更に少し出た。
でも、それ以上は無理をさせるのを止めた。
「便秘だね。ほら。」と見てもらったが、其の時は納得しても直ぐに忘れ 又
「痛いよう」と泣いた。

何回か便秘だね、痛いねと同意しながら過ごし「水を飲んでみよう」と言葉を
かえた。「うん」と言ったので急いで水を準備した。ついでに、「大学芋が有けど食べる?」と聞いた。
母は直ぐに「うん」と頷き水を飲み、芋を食べ始めた。「おいしい」と次々に食べていった。
昼食の量を職員に聞くと「全量摂取」との事だった。
便は少しずつ、断続的に出ているようで、下着も汚れていた。
私の分を残そうと気付かいながらも全量食べた。お水もしっかり飲んだ。
其の頃には、もう腹痛は消えた。
感じた通り排便の為の痛みだったようだ。

それから、散歩に出た。
足が痛むようだったが、「大丈夫。歩けるよ」と母は言った。
でも、だんだん痛みは強くなる様子なので何回か座りながら歩いた。
近くの薬局に入った。店の中を歩くのは大変そうだったので、壁際に待たせたのだが、目を離した数分の間に 母は床に両手を付いて四つんばいになっていた。周囲の人は「どうしたのか?」と訝った。
仕方が無いので、レジの方に包み台に腰を掛けさせた。
その間に大急ぎで買い物をして、ゆっくり休みながらホームに戻った。

出かける時には「行ってきます」と挨拶したが帰りはやっぱり「ただいま」とは言わなかった。

今日は、足もお腹も痛くて 母にとっては散々な日だったかもしれない。

痛みのある時は、「なぜ痛いか」を説明すると状況を把握しようとしていた母なのだが、今日は其の説明すら忘れてしまうと言う追い込まれた状態だった。

私にとっては母のこういう状態は見慣れていて日常の一齣に過ぎないのであるが、職員の方は少しハラハラ為さる様子だった。


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