母のタイムスリップ日記
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朝方の冷え込みはかなり厳しかった。でも、日が上がるにつれて気温が上昇した。 今日は、母を美容院に連れて出た。 いろいろ重なり延びに延びてしまった。 相変わらず、足の痛みを訴えは続く。 「もう休みたい」「もう歩けない」の連続だった。 幸い、美容院は空いていて、直ぐに取り掛かってもらえた。 シャンプー、カットなので、時間もかからずに済んだ。 その足で、街に出た。 「うわー。高いビルだね。何階あるの?」といつものはしゃぎぶりにほっとした。 風邪も流行っているというので出来る限り混雑する場所を避けた。 で、おばさんの多いお店に入った。 ケーキセットとホットドック。 ホットドックと言ってもバターロールが2個。 母は、あっという間にケーキを食べ終えた。私のホットドックの一つも母に譲った。 「あらら」と言う間にそれもお腹に収まった。砂糖たっぷりのミルクティーも飲み干しお水までもしっかり。 日のあるうちに施設に戻った。
そうそう、施設に戻った時「あー家に着いた」と言った。 確かに言った。聴き間違えてはいない。
居室でコートを脱いでいる時Fさんがやってきた。「どうぞどうぞ」というと ニコニコしながら入室してきた。母も「よく いらっしゃいました」と迎えたのだ。 一緒にいろはカルタを読んだ。 頭を読むと次の言葉は自然に口から出てくるようだった。 私の声が大きかったのかI氏が入り口に様子を見にきた。 「どうぞどうぞ」と声を掛けるとやはり入室してきた。 母はやっぱり「よく いらっしゃいました」と応対した。 また、いろはカルタを続けた。 みな、良く覚えている。「そうそう」と言いながら楽しそう。 笑い声も響く。 ちょっと飽きたFさんがベランダに向かって手を合わせた。 「?」と思ったらお月様に手を合わせていたのだった。 「明日にでも満月かな?」と言うと皆ベランダを向き並んでお月様を見た。 「有明の月」を読むと皆空で詠んだ。「明けぬれば」も。 やっぱりねぇ。
入所したばかりの頃、こんな日が本当に来るのだろうかと思っていた。 入居者が、自然な形で来訪して母が穏やかに迎え入れる。 「あぁ。夢見たい」 用が済めば、それぞれ「面白かった」と帰っていった。
母が変わったのだな。やはり、馴染んだという事だろう。 後ろめたさが少し消えたような気がする。
職員の方にも感謝。
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