母のタイムスリップ日記
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2003年02月16日(日) ある街で。


 遅い夕食を夫と二人で摂っていた。
夫は、今日もお仕事だったのだ。

その仕事先でのお話なのであるが・・・。
私達とはあまり縁の無い地なのだが。
夫が会社の人と仕事をしていると、地元で長くお店を開いているおじさん、おばさんが、様子見に寄ってきたそうだ。
そして、世間話に花が咲いたそうだ。

実は、昨日 夫は弁当を持っていかなかった。近くの商店街で蕎麦を食べたが場所柄凄く高かったと言っていた。
夫が、こんな所は住みにくいだろうと思ったそうだが、今日酒屋さんでお茶などを買ったら、「あ、あそこに来てる人ね。じゃ、百円でいいよ」と定価120円の物を負けてくれたのだそうだ。そして、良く見ると、私達の住む町より物の値段が安いと気が付いたそうだ。
すると、高いものは、飛びぬけて高く其れを買う人も居る。でも、安い物を安くしても、客は買わないと言う。やはり、良い者を安くして初めて客が来るのだと言う。

夫は「それにしても、蕎麦なんて高いよ」と言うと「そりゃ通り掛りの客はそうさ。わしらは、同じ物でも地元価格で食べられる」のだそうだ。
地元の結束が固いという感じがした。そこらの新興住宅地とは訳が違うらしい。

「そうなんだろうね。きっと、バブルを乗り越えてきた人たちなんだものね」と私が相槌を打つと夫は直ぐに「そうそう。凄い話だぞ」と続けた。
そのバブルの頃、毎日のように地上げ屋さんが黒いバックに億単位の札束を詰め込んで訪ねて来たそうだ。
でも、自分はここが好きだから、いつも巌と断っていたそうだ。
地上げ屋さんは、「俺は諦めないからな。また来るぞ」と脅し半分で引き上げていくと言う繰り返しだったらしい。
おまけだが、その人その現金の前でピースサインをして記念写真を摂りたい気分だったそうだ。(しなかったらしいけど)

確かに、テレビのドキュメントでもかなりやっていた。其れを通って来た人から直に聞けたのだ。過ぎた事とは云え「すごいな」と感じた。

地元の人に腹は立たないけれど、あのバブル時代に土地を買いあさり街を壊した人々や あの時代に大商いをして 今負債を抱え その付けを税金でまかなっている人々にまたむらむらと腹が立ってしまった。

そして、我が街の事を考えた。この街の人は地元を大切に育て上げる心がないなという事をだ。
新しい物には直ぐ飛び付くが育て上げるという心意気が無い。
良いお店が次々に消えて行く。それが、とても残念に思う。
街を育て上げるのは、そこに住む人達なのに・・・。
安いお店もそりゃいいけれど、品物を良く見て対価を考えてみてよ。高いからいい訳でもないんだよね。情報に飛びつくのも良いけど、それってほんとに正しい情報?
と、偉そうに言っては見ても、私もここの住人なのだけどね。

ある街の話から、とんだ話と成ってしまった。
今日は、母の所に行かなかった。介護の話から大分外れてしまいました。


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