母のタイムスリップ日記
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2003年02月25日(火) 凄いよ 未だできるね。


 この所 母の机の上に塗り絵を置いてくる。
2枚くらいをコピーして置いて来る。
次の面会まで仕上がっているので其れを見るのが楽しみなのだ。

最近の母の塗り絵はとてもきれいになった。
昨年の様子を見ていると「もう描けないのだな」と感じていた。
色の選び方、塗り方が単色で荒い染め方になっていた。
痴呆の進行だろうから仕方ないと思っていた。
それでも、楽しんでいる風だったのでぼんやりと過ごすよりいいかなと思って届けていた。
けれど、其れは思い込みに過ぎなかったみたいだ。

在宅の頃から母の塗りが雑になる時は気持ちが安定しない時だった。
だから、昨年も始めはそう捉えていた。そのうちに出来るようになると思っていた。でも、あまりに長い間雑になっていたので進行したと思ったのだった。

そういえば、最近の母は比較的落ち着いている。
更に褒めて貰っている。それも、かなり良い働きかけになっているだろう。
「褒めると集中しすぎてね」と職員の方はおっしゃったが残っている能力を引き出すには褒め言葉が一番大きな力となるのである。
在宅でも「すっごいね」「うまいね」と毎日褒め上げた。
すると、集中する時間がどんどん延びたのだった。
今、きっと在宅に近い褒め言葉を戴いているのだろうな。
すごいね。まだ出来るのだと思うと嬉しい。

F氏も最近機嫌が良い。(私が見た限り)
今日もとてもにこやかに話されていた。
私を見つけるとニコニコとお話された。主語、述語はメチャメチャで単語を繋いで判断するしかないのだけれど…。
それでも、伝わってくる。
言葉を返すと「そうなんだよ」とまたニコニコされる。
本当に良い笑顔なのである。
季節のせいかな?それとも、職員の気配りのおかげかな?

午前中、庭の掃除をしてふきのとうと沈丁花を摘んだ。
それを、施設へのお土産にした。
みんなに、ふきのとうと沈丁花の香りを嗅いで貰った。
せめても春の風を届けたかったのだ。
みんな 鼻先に運んでいた。春 届いたかな?

母の散歩 今日も出来た。


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