母のタイムスリップ日記
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2003年07月16日(水) 母にして貰ったリハビリ


 先日、友人を迎えに出た時 書店の前で目に止まった物。
それは、「声に出して読みたい日本語」の作者の作った「日本語のプリント」
斎藤氏は、これを痴呆の人に使って貰うなんて考えてもいないだろう。
でも、声に出して読みたい日本語だって 母には活用できた。
本をコピーして母に届けて、時折読んで貰っていた。
日本語のプリントとは、虫食いのことわざを埋めていくものである。
母の時代の人は 慣用句やことわざを暗誦している。
今の会話が成立しなくても、昔に覚えたことだから引き出せればしめたものと思った。

2ページほどコピーして、母にして貰った。
でも、一人では 出来なかった。
そこで、虫食いを完成するまでは 多大なヒント(漢字を書くことを含めて)を与えた。
その後、作り上げたプリントを繰り返し読んでいた。
「出来るかな?」という思いはあったけれど「書き写せるかなぁ?」と白い紙を渡すと考え込みながらも書き写し始めた。
数種類あったので、順番は違っていたけれど なんとか書き写せた。

虫食いを埋めるときには、ひらがなだった所も書き写しをしている間に思い出したようで漢字に書き換えて見たりもしていた。

調子に乗って、少し長い時間をかけすぎた様で母の頭はすっかり疲れたようで「落ち着かない状態」になってしまった。
クリアな状態に戻すために散歩に出た。
小さな飴をひとつ口に運んで。
散歩した事で頭を休めたようで落ち着きを取り戻した。

母の場合 この手の作業は、学校の宿題と思い込んでしまうのが難点である。

痴呆の軽かったころ、娘を相手にことわざや漢字を教えてもらうように仕向けていた。役に立つ喜びが母には出来た。

今の母には少し高度な作業ではある。
「洗濯物を畳んでね」と頼んで見たら自分の座っているクッションとタオルを重ねて畳むような状況の母である。
それでも、まだ、残っている能力は引き出して 出来る限り現状維持を保つ様にしてあげたい。
ひょっとすると、この引き出す作業が 別の能力の回線につながるかも知れない等と希望を持ってみたりもする。

施設からはがきが届いた。
納涼大会があるという。
参加をどうするかただいま考慮中である。



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