母のタイムスリップ日記
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思わせ振りですね。 いや、母がドクターにストップをかけたのです。
数日前、職員が「耳掃除をしましたが、片方だけ少しです。まだ、取れていません」と言われました。 お礼を言って「近いうちに通院します」と伝えた。
で、今日 通院した訳です。 「いつからだろう?」医者嫌いになったの? 行く前から「医者に行く」というと不安がるようになって来たので予告なしで通院。 待合室に座るとソワソワし出した。 母の手を取って手のひらを合わせた。 片方の手で「○○△△」と名前を言いながらぽんぽんと掌をたたいて見た。 数回繰り返すと母も同じように私の掌をぽんぽんとたたき返した。 聞き違えたかと思った。 母は「○○△×子」と私の名前を呼んだ。 ここに来るまでの間「□□ちゃん」といとこの名前で私を呼んでいたのに… 急に記憶の回路が繋がったようである。 でも、数回繰り替えした後、また、自分の名前のみに戻った。
耳鼻科は待っている人も少ないので直ぐに順番が来ると思っていた。 診察室までは順調だったが、前の人が質問が長くて…。機械の見える診察が母の不安を加速させてしまった。 以前小さな子が恐怖のあまりワーワーと泣いていた時も大変だったが…。 今日もそれに匹敵するくらいの状態となった。 気を紛らして貰おうとじゃんけんを試みた。 始めの内は「勝った負けた」と表情で表していたけれどその内目を瞑ってしまった。「耳の掃除をしてもらうのよ。来た事ある?」と聞いた見ると不機嫌そうに「あるよ」という。 「とても上手な先生だからね。安心してね」と励ます。
順番がようやく来てお掃除の開始。 「いたい」「うん。痛いね。ちょっと我慢ね」「はい」 「いたっ」「うん。もう少しね」「はい」 こんな会話が何回も母と私の間で繰り返された。 そのうちに「おかちゃん」が始まり、「おかちゃん痛いよ」が出て。 おかちゃんの代わりに私が返事して…。 最後は「先生、もういいよ」「先生もういい」となった。 これが、両耳分だから2回繰り返す。
でも、何とか終了した。
耳鼻科を出て今度は歯科の予約である。 今日は きっと 医者はこりごりの筈。 だから、母を玄関で待たせていた。でも、やっぱり「医者の所」とわかるようで靴箱の上に顔を突っ伏し始めた。 奥様がわざわざ出ていらして母の頭を撫でてくれた。 予約が出来たので早々に歯科を後にした。
夕食を一緒に取る予定だったが、少し早めだったのだったし、水分補給もありソフトクリームを食べに行った。 母は、おいしそうに食べた。 家に帰って食事を作り食べさせてまた、施設に送る事が面倒になって来たので外食に決めた。 母に「お肉とお魚どっちがいい?」と聞いてみると「お肉」と言うので焼肉屋さんの門をくぐった。 ま、食べるたべる。お肉もサラダもキムチも…。二人でお腹いっぱい食べて大満足でお店を出た。 母は、ほんとにお肉が好きだなぁ〜。
これだけ おいしかったら 耳掃除の痛さは忘れてくれるだろう。 医師は、母の病がわかっているから診察中の話もお咎めなしだった。 でも、次の番を待っていた方が微笑んでもいた。 何も言わなくともきっと、どういう病気の人かはわかったのだろうな?
日記を書いている間に2件の電話があった。介護仲間と1時間。 娘が九州からちょっと。 休暇を利用して九州に飛んでいるのだ。 「ラーメンがおいしい」と言っていた。 おいしいラーメンは、無理だから「明太子」がお土産になるらしい。 以前九州に転勤した方から戴いた「明太子」を指定した。 地元でしか売ってないものだ。楽しみである。
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