短いのはお好き?
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きれいな絵葉書、ありがとうがざいました。
サトも、もうすぐ3歳の誕生日を迎えようとしています。
それにしても長いが時間(とき)が流れてしまいました。その時間の経過と共に私の心も移りかわりました。
あなたは、ご自分の旅の目的地がほかでもない故郷であると、私たち家族であると気づかれたようですが、それはちょっと違うのではないでしょうか。
私の気持ちは既にきまっています。どうしたらいいのかと思い迷っていましたが、あなたのくれたあの美しいオーロラの舞う一葉の絵葉書が、決心を促してくれました。
あなたの戻ってくる場所などというものは、どこにもないのです。あなたは故郷を離れることによってのみ、私たちを、私たちの存在を認識できるのです。たとえあなたがこちらへ戻ってきたところで、そこには既に故郷も、私たちも存在しないのです。
そして、また同じことの繰り返しとなるでしょう。
あなたは、そうしていつまでも、オーロラの輝きを透かして私たちを想っていればいいのです。あなたが遠く故郷を離れている限り、私たちはあなたの心のなかに美しい幻影といして、いつまでも映ることでしょう。
お身体を大切に 目黒にて
追伸 サトは、ひきとらさせていただきます。
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