短いのはお好き? DiaryINDEX|past|will
象のシッポのようだな、とはじめ見たときには思った。 じっくり見れば見るほどに更にわけがわからなくなってゆく…というのも面白いが、結局のところ第一印象が象のシッポで、仔細に観察すればするほどにその実体があやふやになってゆくというそのこと自体が、そのものの実体を把握するという当初の目的よりも更に興味深いことではあるまいか。 などと、嘯けるのはレトリックを弄しているからに過ぎぬのであって、実人生に於いては生き死にの問題なのだから、とんでもない話なのだ。 というのも、実生活に於いて考えに考え抜いてもその本質が杳として掴めないといった事柄が多多あるのではないか。 たとえば…。 何よりも人生そのものがぼくらには、さっぱり把握出来ないではないか。 人生というやつは、知れば知るほどわけがわからない。 しかし、この世には幸せになる方程式が必ずや存在しているのではないか、そんな気がして仕方ないのだ。それをただぼくらは知らないだけではないだろうか。
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