短いのはお好き? DiaryINDEX|past|will
きょう、はじめて小さい人の声を聞いた。 ぼくの部屋の壁に立て掛けてあるギターのハードケースのてっぺんにちょこんと彼は座っていた。それも、なんと小さなギターを抱えて。 これには、驚いた。 ていうか、思わず可愛いと呟いていた。 そのギターのヘッドは、オヴェーションにとってもよく似ていたんだけれど、こっそり後ろから覗いているだけだから、確かめようがないのが残念だった。 小さい人は、手馴れた手つきで弦をはじいてきれいなハーモニクスを奏でると、あっという間にチューニングを終えてしまった。耳がいいんだなと思った。(むろん、耳がよく聞こえるっていうことじゃなくって、いわゆる音感がいいということだけれど) で、やおら彼はギターを弾きながら唄いだしたんだ! 曲がまた凄かった。 tATu だった…。 んなわけなかった。 小さい人が唄いだしたのは、『いちご白書をもう一度』なのだった。 この曲が大好きなぼくは、歌詞のなかに出てくるようにちょっぴり涙ぐんでしまった。 そうして。 感動してしまったぼくは、彼が唄い終えると自分が覗いていることも忘れて拍手してしまったのだった。 しくじった…。 小さい人は、空気のなかに拡散してしまうようにすーっと、また消えてなくなってしまった。 次はいつあえるかな…
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