うつむいて、黙り込まれた。 消毒液の匂いと、外の騒がしさが何だか真新しく感じられた。 眠くは無い。 けれども目を閉じたら、眠りに落ちそうだ。 しかし眠ってしまったら、彼はまた消えてしまうのような気がした。 「……………いいよ、また…会えたし」 自分で、自分に言い聞かせるように言うと、胸がチクリ、と痛んだ。 「……千石…」 「キヨって呼んでよ」 「…………悪ィ」 彼からは謝罪の言葉。 「!」 ずるい ずるいよ。 「…悪かった」 「……………何…が…」 「……ごめん」 彼が謝まるなんて思ってもみなかった。 今日の更新予告。 続き物の続きです。 これで更新出来なかったら笑ってやって下さい(笑)
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