小説の構想やら更新予告やら短い話やら。
誤字脱字やら単語が中途半端に途中だとか色々あるけど気にしない。

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痛々しいのは君か、僕か。
2002年05月06日(月)

恋愛なんてただの言葉だ。
そんなものに命をかけたりなんて絶対に出来ないと思う。
かけられるほうが、馬鹿なんだ、と思う。


そんなのどうせ遊びだろ。




「ね、亜久津はどうおもうのよ?」
「何が」
「俺と、キスしたりヤったりするのを」
「…………どういう意味だかわかんねー」
「……幸せ?嬉しい?嫌?」
「…………………わかんねーよ」
「えーそんな事ないでしょ?自分の事なんだから。」
「……大体てめェがいつも押し切ってるんだろう?」
「そうだけど」

彼は煙草をふかして言った。
少年は彼の背中から、腕を回して抱きついている。
彼はうっとおしそうに少年とは反対の方向に顔を向けている。
吐き出した煙草の煙が、気味の悪いぐらい晴れた空にに溶けて行く。

「…………テメェ、はどう思ってンだよ」
「……幸せだよ」
「…あっそ」
「…………でもわかんないな」

少年は彼の首元に埋めていた顔をあげて、正面を見て言った。

「俺、亜久津の事好きかわかんない」
「…そうか。」

彼はどうでもよさそうに言った。
冷たい反応を無視して、少年は続ける。

「俺ね、好きだって言ったの。色んな人に。おかーさんとかおとーさんとか。女の子達に。……ペスに。」
「ペス?」
「死んじゃった犬」
「ふーん」
「ていうか殺しちゃった犬」
「………………は?」
「たぶんね、一番好きだったの、ペス。でも、」

少年は『殺した』という言葉に反応して自分のほうを見た彼に、言葉を続けて笑いかける。

「殺しちゃった。好きだから。」

楽しそうに、笑う少年を見て、彼はうんざりした顔で少年から顔をそらした。

「………お前そんなのばっかりな」

その横顔に少年は軽く口付けをした。

「ね、俺さ、亜久津の事殺したいって思うのね。」
「…物騒な事いってんじゃねーよ」
「…ごめんね、本気なの。けど、多分ね、俺の中ではこれが『好き』なんだと思うんだ。」
「………こえーな」
「えへへー…でも…殺したりできないかもしれないなー…好きすぎて。亜久津いないと寂しくて俺も死んじゃうかもー…」
「馬鹿か」

好きと言うのは、どんなものか知らない。
だから見下したり、馬鹿にしたりできる。

愛なんて言葉はむずかしすぎてわからない。
だからこれも必要ない。


きっとこれも、ただの遊び。



恋愛なんてただの言葉だ。
そんなものに命をかけたりなんて絶対に出来ないと思う。
かけられるほうが、馬鹿なんだ、と思う。


『そんなのどうせ遊びだろ。』



それは俺が言った言葉なのか、それとも彼が言った言葉なのか、もう良く判らなかった。


++
関係ないけど非婚家族、好きです。
むしろ真田氏が好きなのです。ただたんに。
タブロイドでも同じようような事を言っていた記憶が。

というかゴクアク書き易い。
キャラクター捏造しやすくて(それはゴクアクではない)
というかそもそも私の書くものはゴクアクなのか。
……下手するとアクゴクかもしれない。
精神的には、多分アクゴクくさい。
…や、ゴクアク色のほうが濃いと思うけど。




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