2003年07月19日(土) |
●阪神1−3広島 阪神甲子園球場 |
初回、作戦の選択を誤って黒田を乗せてしまった。 重盗失敗、三振ゲッツーの事だ。 安打・四球で無死1,2塁の好機を得て、一気に黒田をKOするような雰囲気さえあっただけに惜しまれる。 今の阪神にこのような奇策が必要だったのか、甚だ疑問である。 黒田の立ち上がりは非常に不安定だった。 動くより、じっくり構えた方が良かったのではないか。 これは結果論だが、ここから黒田は見違えるように立ち直っていっただけに、この作戦ミスは命取りだった。 こういうのを采配ミスというのだ。
あと采配ミスとは言えないが、これはどうかな?と思った作戦が8回にあった。 先頭の片岡が左翼線二塁打で出塁した後、矢野にバントを命じた辺りの事。 黒田が手を付けられない状態との判断で、とりあえず同点という策は納得がいく。 でも次打者は藤本。 犠飛を期待し難いタイプの打者である。 結果は犠飛で、良かったのだが。。 何を言いたいかというと、矢野に打たせて欲しかったのだ。 矢野なら安打で同点かつ逆転の好機を作り出す可能性も高いし、最悪右へ転がして走者を進める期待も大きいからだ。 そして藤本を挟んで、代打八木という場面を見たかった。 逆転をも視野に入れた攻撃を望んでいたのである。 まあでも、これは単なる一ファンの欲求なので、、、 実際同点にしたのだから、この策は一応成功だったと言えるだろう。
あと9回に久保田が被弾したが、これは仕方がない。 久保田が投げている場合、矢野にはカウント2−3からでもフォークを使えるというのがある。 それがたまたま高めにいっただけの事だ。 150km/hを超える速球に押されて追い込まれながら、失投を一球で仕留めた前田がすごいんだ。
この試合で不気味だったのは、広島が怯む事無く走ってきた事。 三盗まで挑んできたのは、何かしらの確信があるからだろう。 矢野に対しての何かを持っているような気がする。。
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