2003年10月23日(木) |
○阪神6−5福岡ダイエー 阪神甲子園球場 |
ナイトという投手は、広島のブロックみたいなタイプだというイメージがあった。 球に力はあるが、制球難というか荒れ球だと。。 そのイメージ通り、初回からいきなりやってくれた。 連続四球でもらった好機に、檜山が綺麗に弾き返して先制打。 片岡も続いて加点し、井川という事もあり、楽勝ムードが漂う。
今日の甲子園は、昨日とは全然違う雰囲気だった。 一勝した事で、少し得る事が出来た安心感。 それに加えて、エースを立てて望む余裕みたいな感じかな。 金本の本塁打が飛び出すと、安堵感一杯といった空気が包んだのだが・・・。
井川が捕まった7回は、ほとんど覚えていない。 あっと言う間の同点劇で、完全に流れが変わった。 そして安藤の失策という、嫌な形で勝ち越しを許すと、球場は完全に凍りついた。 「このままだと、明日、甲子園で胴上げされてしまう・・」 重い空気に包まれた。
満を持して登場した新垣。 強いダイエーのイメージ。 黒い影が甲子園を包み込んだ感じがした。 それを振り払ったのが、ジョージの適時打。 スライダー(ライトからはそう見えた)に食い付いた、内容のある同点だった。 その前の金本の盗塁が大きかったのは、言うまでもない。 この後、彼は劇的な本塁打を放つのだが、それに勝るとも劣らない程、価値あるプレーだった。 相手の弱点につけ込む、こういった走塁は、よりダメージを与える効果がある。 金本は、本当に頼りになる男だ。
クライマックスの瞬間は、ライト中段裏の喫煙場所で観た。 生で観れなかった事が悔しかったが、星野監督の狂喜する姿をモニターで見れたので、まあオッケーだな(笑) お立ち台での金本は、極度の興奮状態だった。 珍しく、「スタンドが後押ししてくれた」等と言っていた。 彼も阪神に来て良かったと思ってくれたのかな。
エースと抑えが潰され、相手の作り上げた勝ちパターンを打ち砕いて勝った。 日本一になるんだなと、変な感傷気分を抱いて、球場を後にした。 甲子園ではあと一つ。 王手をかける試合を満喫するのみだ。
昨日からそうだったんだけど、柴原って、ライトスタンドを何度も眺めるんだよな。 熱狂する阪神ファンを、物珍しく見ている感じだ。 そして、新聞のコメントにも載っていたように、「六甲颪」を口ずさんでいた。 しかも足でリズムを取りながら・・(笑) 会釈までしてみせるし、なかなかの面白キャラである。 飄飄とした感じは、今岡誠に似ているかも。。
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