当コラムで東京�垢諒震邱Г硫そ9圓�が決定したかのように書いたが、横浜移籍が決定したので訂正する。また、ドイツハンブルガーSVの高原の残留も決定的、フランスマルセイユの中田浩がスイスのバーゼルに移籍することが確実となった。これで高原、中田浩はW杯まで、海外クラブに留まることになる。 さて、セルビアのレッドスターに移籍した鈴木が、自分はジーコ日本代表監督から、W杯代表を確約されている、という意味のコメントを出していたことが報道されていた。あれ、という感じ。この分では、�[詭據↓¬�沢、�C翕長澄↓ぞ�笠原の鹿島勢はW杯出場が決定だろう。ジーコはW杯後、鹿島の総監督に就任すると噂されている。さらにジーコは、ブラジル時代、同じクラブに所属した同僚二人を日本代表のアドバイザリースタッフ(偵察担当)に加えることを決めたという。まさに、“ジーコ利権”のフル稼働という感じ。サッカー辺境の地・金満日本では、ジーコ・ブランドがかくも、モノをいうのだろうか。 筆者は、W杯ドイツ大会の代表選考に注目している。代表枠は23人。GK3人(おそらく、川口、楢崎、土肥)を除くと20人。そのうち、鹿島枠で4人が消化され、さらに、海外枠で�ゥ劵如↓�俊輔、�Ч盡供↓┥�野(浦和に復帰したが)、��稲本が消え、通訳?の��三都主が決まり。となると、純粋に競争で選考されるのは半数の10人に過ぎない。さすがに、鹿島に代表クラスのDFは不在なので、DF6〜8枠は、��宮本、��中澤、��加地、��坪井・・・らで埋められのだろうか。新鮮味のない選考になるだろう。わくわくするような代表チームではまったくない。しかも、日韓大会のときと同じメンバーが9人(鈴木、柳沢、中田浩、ヒデ、小野、稲本、三都主、宮本、小笠原)もいる。先発に限れば、日韓大会と変わりないだろう。 筆者は、何度も当コラムに書いているとおり、ドイツW杯大会後、ジーコ退任後の日本サッカー界及び日本代表に夢をつないでいる。もっとおもしろい日本代表チームを――もっとスペクタクル性のあるサッカーを――見たいものだ。
セリエAで塩漬けになっている柳沢が鹿島に復帰できないまま、宙ぶらりんになっている。柳沢の場合、所属クラブでのレギュラーはいうに及ばず、ベンチにすら入れない。セリエAの某クラブは、柳沢となぜ契約したのか。そこのところを、スポーツジャーナリズムははっきり報道しなければいけない。断片的な報道によると、柳沢の契約とセットになって、放映権が設定されていたことが大きいようだ。日本人選手と契約すると、テレビ放映権料が獲得できるし、日本企業がスポンサーになってくれる。さらに副産物として、日本人観光客の誘致推進、グッズの売上増加等々が期待できる。日本人選手が「広告塔」といわれる所以だ。 柳沢にとって、世界でトップといわれるセリエAのクラブに移籍できたことはステップアップであることは間違いない。プロサッカー選手ならば、レベルの高いところを目指すのは当然のことだ。だが、プロ選手ならば、自分の実力を見極めることも必要だ。海外クラブの評価基準が自分の実力なのかジャパンマネーなのか――そこを誤ると、塩漬けの悲劇に陥る。 筆者はプロスポーツ選手ではないので、控え選手の心情を理解することはできないのだが、自分がチームの中でレギュラーを取れるか取れないのかは、わかるのではないか。 というのも、サッカー大国ブラジルから日本にやってきたサッカー選手が何人いるかしらないが、そのなかで、ラモス、ロペス、アレックス(三都主)、トゥーリオらが日本国籍をとった。ラモスはW杯出場寸前で予選敗退の憂き目を見たが、ロペス、アレックスはW杯出場を果たした。トゥーリオも2010年大会に出場する可能性を秘めている。彼らがブラジル国籍のままだったら、プロサッカー選手の最大の夢といわれるW杯出場が叶ったであろうか。彼らは日本国籍を選択することで、成功を勝ち得た。彼らの選択は賢かった。 プロサッカー選手ならば、試合に出てヒーローにならなければ意味がない。「広告塔」に甘んじている自分を惨めだと感じるだろう、いや、惨めだと感じなければいけない。世界のサッカー市場にはカネが渦巻いているけれども(そのことについての議論はいまはしない)、それゆえに、選手にとっては、グローバルに流動性が確保されている。そうした利点を大いに利用して、自分の夢を実現していただきたい。 柳沢の「塩漬け」は、日本サッカー未成熟の象徴だ。海外移籍に飛びついて、スポーツ選手の本分を置き忘れた。このような錯誤は自己責任であって、だれのせいにもできない。柳沢に限らず、塩漬けの選手たちは、早いところそこから脱却してほしい。サッカー選手の寿命は短いのだから。
| 2006年01月21日(土) |
Jで注目すべきは大宮だ |
Jリーグ各クラブの補強が一段落し、キャンプイン、シーズンインを待つばかり。今シーズンのJリーグは、ますます白熱した展開になるはずだ。 戦力補強からみれば、G大阪の主力選手の出入りが激しかった。大黒、アラウージョの2トップが抜け、マグノアウベス(大分)、加地(F東京)、明神(柏)が加わった。もっとも効果的な補強をしたクラブといわれるが、筆者には戦力ダウンにみえる。 もう1つ積極的な動きをみせたのが浦和だ。フェイエノールトから小野を復帰させ、東京VからFWワシントンと左SBの相馬を獲得した。相馬はJリーグの若手の中で、最も注目すべき才能の持ち主の一人だと筆者は思っている。浦和では、三都主とポジション争いをすることになるが、三都主を蹴落とす力は十分にある。浦和はもともと選手層が厚い上、外国人選手の補強も敏速なクラブなだけに、優勝候補の筆頭と考えて差し支えなかろう。 もう1チーム、着々と戦力整備を進めているのが大宮だ。東京VからMF小林大悟、小林慶行、G大阪からFW吉原、柏からDF波戸、土屋、新潟からFW森田を獲得した。新戦力が7選手に及んだ。大宮は咋シーズン後半から、組織的な守備、サイドからのカウンターアタックによる堅実な戦い方をチームに浸透させた。その戦いぶりには、筆者も注目せざるを得なかった。今季も同じ戦い方では立ち行かないので、新戦力の補強により、新たな選択肢を増やす考えだろう。シーズン序盤の大宮の戦いぶりには、注目しておく必要がある。 反対に音沙汰なしと言えるのが、磐田、鹿島、横浜の古豪クラブ。昨シーズン前、磐田は千葉から主力3選手を引き抜いて話題をさらったが、今年は大きな動きが見られない。ハンブルガーSVからの高原復帰もないようだ。 鹿島はクラブ世界一監督を迎えたが、選手をめぐる動きはない。とはいうものの、あっという間に、FW鈴木の海外移籍が決まり、柳沢、中田浩の海外からの復帰と小笠原のセリエA移籍が共に流動的な状況だ。そのため、現時点では、チームづくりの方向性を定めづらいのかもしれない。鈴木が移籍し、柳沢、中田浩二の復帰がなく、小笠原の移籍が決まれば、鹿島の戦力は相当なダウンになる。最悪の場合、鹿島はブラジルから元代表クラスの大物を獲得する可能性もある。 横浜はまったく動きがないに等しい。グラウの退団が報じられているから、外国人FWの入団があるかもしれないが、いまのところ、候補となる大物選手の噂はない。
W杯開催の年初、大げさに言えば、Jリーグに不穏な空気が漂っている。Jリーグの今後の発展に係る問題なだけに、見過ごすわけにいかないので、敢えて書く。 ●ヴェルディ、大崩壊 J2に降格した東京ヴェルディが更なる大崩壊を始めた。当コラムで東京Vの「崩壊」を報じたのち、MF(兼DF)林健太郎の甲府入り、平野孝の欧州行きが決まりそうだ。ということは、筆者が把握している限りで東京Vに留まる可能性の高い主力選手といえば、FW平本一樹、森本貴幸、MF・戸川健太、柳沢将之、町田忠道、根占真伍、玉乃淳、DF上村健一、GK高木義成くらいか。ラモス新監督の補充も管見の限りでは、たいしたことはない。このままでは、東京Vの「一年でJ1復帰」の公約は果たされまい。
●Jリーガーは意地を示せ 当コラムで海外遊学組のJ1復帰について書いた。小野の浦和復帰が決定し、中田(浩)、柳沢の鹿島復帰が有力視されている。高原も流動的だ。筆者は、彼らを迎えるJリーガーがJリーガーのプライドと意地を賭けて復帰組を迎えることを望んでいる。 海外遊学組のJ復帰は、彼らが海外リーグで通用しなかった結果である。Jに復帰して彼らが大活躍をしたのならば、Jリーグのレベルの低さが証明されてしまう。 まず、復帰クラブでのポジション争い。彼らにやすやすとレギュラーの座を渡してはならない。練習から厳しく当たってほしい。クラブの監督も、名前ではなく、練習をみて起用を決めてほしい。 彼らがレギュラーとして試合に出たとしても、相手チームは彼らの活躍を許してはならない。“日本代表なのだから、怪我をさせてはいけない”などと、ユメユメ考えてはいけない。日本代表というのは結果であって、代表の座を保証された選手など一人もいないはずだ。いまの日本代表監督は代表選手を固定する傾向をもっているが、Jリーガーはそんな傾向は無視して、海外遊学組がJリーグで活躍することを断固阻止しなければいけない。FIFAランキング15位がバブルでないことを証明してほしい。試合ではガンガン、当たって厳しい試練を与えてほしい。 とはいうものの、削ってはいけない。悪質なファウルで潰してはならない。正々堂々、遠慮や気兼ねなく、復帰組と戦ってほしい。柳沢や中田(浩)には失礼だが、彼らは欧州で塩漬けだった選手。ベンチにすら入れなかった。塩漬けがJリーグに復帰した途端、生き生きと大活躍したのでは、Jリーグは笑われる対象だ。 中田(浩)がイスラエルリーグ入りを拒否したことは、残念である。中田浩は最大のチャンスを逃した。イスラエルは昨年のW杯欧州予選グループ3位でPO進出を逃したものの、上は1位フランス、2位スイスだ。スイスはトルコをPOで破っている。イスラエルは、筆者が応援しているアイルランドより上位なのだ。しかも、フランス、スイス、アイルランドに対して、ホーム・アウエーを問わず負けていない。結果(W杯出場)は、時の運。 イスラエルの実力は、W杯出場国とほぼ同程度。俊輔が「活躍」するスコットランドリーグより上なのだ(FIFAランキングでは、イスラエル44位、スコットランド60位)。中田(浩)に残された場所と時間はもうなくなったに等しい。中田浩はラストチャンスを逃してのJリーグ復帰だから、Jリーガーは中田浩に対して、Jリーグの厳しさをきっちりと味あわせてやってほしい。
●新しいチャレンジを歓迎する さびしい話ばかりをしたので、最後は喜ばしい話題にふれておく。まず、大黒(G大阪)のフランス二部移籍だ。渡仏して2〜3日目で試合に出場したらしい(もちろん無得点)。いい傾向である。監督が試合に出したいと思うことは、その理由がなんであれ、望ましいことだ。 平野(東京V)のクロアチア移籍、鈴木(鹿島)のセルビア=モンテネグロ移籍も歓迎する。鈴木が移籍するレッドスターは欧州の名門だ。旧ユーゴスラビア時代、レッドスターは、欧州で最も強いクラブの1つだった。 彼らは(平野はフランス大会出場、鈴木は日韓大会出場)ともにW杯出場経験者。だから、「いまさらW杯出場など・・・」というわけではあるまいが、ただ欧州にいたいと願う柳沢、中田浩をブランド志向の子供レベルにたとえるならば、平野・鈴木の動きは、子供を越えた大人のレベルの雰囲気を感じ取ることができる。平野・鈴木の移籍は、日本サッカー界における海外移籍が、成熟期に入りつつある兆候に思える。残された課題は、二人が試合に出ること、そして、結果を残すことだ。 Jリーグから海外リーグへ、そして、海外リーグからJリーグへ・・・自由に移籍が繰り返されることで、選手の意地とプライドのぶつかり合いが生まれる。今年のJリーグはもっとおもしろくなる。Jで鍛えられることの方が、遊学・塩漬けよりも、選手個人及び日本サッカーの強化にまちがいなく、つながるだろう。
サッカーの第84回全国高校選手権は、野洲(滋賀)が延長の末、2―1で鹿児島実(鹿児島)に競り勝ち、初優勝を成し遂げた。野洲は前半に先制し、後半終盤にいったんは追いつかれたが、持ち味の個人技の高さを生かして延長後半に決勝ゴールを奪った。鹿児島実は史上9校目の2連覇はならなかった。 戦前の評価としては、パワーの鹿児島実、個人技の野洲だったが、まったくそのとおりだった。攻撃では、センターライン付近からドリブルで前進する野洲、トップに当ててポストプレーからボックス近くでシュート体勢の形成を図る鹿児島実――という特徴が見られたし、守備では自陣からボールを回して展開を意図する野洲、相手シュートに体をはって守る鹿児島実――というシーンが何度も見られた。 シュート数、空中戦、CK、FKでは鹿児島実が野洲を上回ったと思う。決定機も正確にカウントしていないのだが、鹿児島実の方が多かったと思う。全体に劣勢だった野洲が試合を拾えたのは、野洲の決定力がわずか1回、鹿児島実を上回ったからにほかならない。実力・地力では鹿児島実の方が上だろうが、サッカーというのは、理屈で説明できないものだ。結果として、今年は野洲のスタイルが鹿児島実のスタイルを上回った。 報道では、野洲の優勝は、日本の高校サッカーのあり方を変える可能性がある、といわれた。野洲の練習の特徴は、�〇邱膩措阿領�習を多くやり、体力づくりは個人の自主性に任せる、�∩�手を型にはめず、個性を伸ばす、�8朕裕察Ε謄�ニックを最優先する、と報道された。報道のとおりなら、野洲の練習方法は合理性が高い。長時間、地獄の特訓のような体力づくりをすれば、持久力や根性は鍛えられるのだろうが、サッカーに必要な試合センスは磨かれない。野洲は、練習のための練習はしない、というわけだ しかし、野洲のスタイルが「良い結果」を出したからといって、高校サッカーが一斉にその方向に動き出す必要はない。今年、野洲は確かに優勝したが、来年はパワーサッカーで鍛え上げられた高校が優勝するかもしれない。指導者が自分の信じる練習方法でチームを強化すればいい。 ただ、1年生から3年生合わせて200人近くに部員が膨れ上がる有名高校の場合、部員を、たとえばA〜Eの5段階くらいに分け、各レベルに最低でも2チーム程度編成し、互いに試合をする機会を増やすべきだと思う。下手な部員を「球拾い」専門に追い込むようなクラブ運営だけはやめてほしい。 サッカーは、試合をしなければ、始まらない。いくら練習でうまくても、試合でチームに貢献できない選手なら使えない。多くの試合をこなせば、チームとしても個人としても課題が明確になる。その課題を練習で克服することだ。試合、練習、試合・・・の循環が重要なのであって、プロ・ユース・高校を問わず、練習⇒試合という単一方向のクラブのあり方だけは、否定していかなければいけない。 野洲(山本監督)という新星が、鹿児島実、市船、国見といった名門校・有名監督を凌駕したことは、高校サッカーが新段階(更新期)に入ってきたことの予兆かもしれない。新しいスタイルを身に着けた、才能あふれる監督の登場と成功に、そして、その指導にみごとにこたえた選手たちに、心から拍手を送る。
J2に降格した東京V――主力選手の流出が止まらない。降格クラブの選手流出は宿命とはいえ、このままの戦力で固定ならば、東京Vの今季J1昇格は難しい。J2で昇格を争うと見られる、神戸、柏、鳥栖、仙台、山形より上位に留まることは至難の技ではないか。ラモス新監督の船出は厳しいものとなった。 1月7日現在、FWワシントンの浦和入り、MF・主将の山田卓也のC大阪入り、ジウの退団、戸田和幸の広島入り、小林大悟の大宮入りが決まり、小林慶行の大宮移籍が濃厚、DF・米山篤志の川崎入り、相馬崇人の浦和入りが決まっている。 主力で残留濃厚なのは、FW平本一樹、森本貴幸、MF・戸川健太、林健太郎、柳沢将之、町田忠道、根占真伍、平野孝、玉乃淳、DF上村健一、GK高木義成くらいか。GKを除くフィールドプレイヤーの10選手程度がチームを出て行くことになるから、チーム崩壊と言っていい。 筆者は、ラモス氏が監督就任するのならば、若手有望選手は東京Vを出たほうがベターだと、当コラムで書いたので、相馬崇人、小林大悟、小林慶行の移籍は喜ばしいと思っている。 新生ヴェルディは、クラブ側としても主力選手の退団のままシーズンを迎えるわけがない。報道では、日本人Jリーガー数人、ブラジル人3選手の補充が決定しているといわれている。とはいえ、流出と流入を比べれば、戦力低下は明白だ。 東京Vに残る主力選手のうち、筆者が移籍を勧めたいのは、FWの平本一樹だ。平本には、J2東京Vで常時出場、J1のどこかのクラブでレギュラー争い――の2つの選択肢がある。筆者は、平本に後者の選択を求めたい。彼にはDFの裏を狙うスピードがあるが、新体制・東京Vの指導者たちは、おそらく、平本の持ち味である縦のスピードを生かしきれないだろうから。東京Vの新指導者たちは、おそらく、ボール保持率にこだわるだろう。そうなれば、平本の持ち味は消えてしまう。平本には、レギュラーFW定着に挑戦してもらいたい。清水(マルキーニョス)、千葉(ハース)、大宮(トゥット退団の補充もしくは桜井)あたりから、オファーがあればいいのだが。( )内は平本とレギュラー争いをするであろう選手。
昨年末、鹿島が先の世界クラブ選手権を制したサンパウロ(ブラジル)のパウロ・アウトゥオリ監督(49)の監督就任を発表した。 アウトゥオリ氏が率いたサンパウロは、日本で行われた同選手権において、欧州各国の代表クラスを揃えたリバプールに勝った。試合前のサッカー関係者予想は、リバプール絶対有利が大半を占めたのだが、先制点を固い守備で守りきり、ブラジルサッカーの底力を世界に証明した。 アウトゥオリ氏は同選手権開催の1週間以上前に選手を日本に集めコンディションを整えさせたうえ、対戦相手の試合をチーム全員に観戦させるなどして、準決勝・決勝に臨んだ。試合の采配ばかりでなく、試合前の対策においても監督として非凡さを示した。 アウトゥオリ氏の監督経験としては、ベンフィカ・リスボン(ポルトガル)、クルゼイロ(ブラジル)を指揮したほか、2003年にはペルー代表監督を務めるなど豊富な指導経験を持つという。 鹿島と太いパイプを持つジーコ日本代表監督はW杯後、欧州クラブへの就職活動(監督就任)に失敗した場合、テクニカルディレクターとして、鹿島復帰を望んでいるという報道もある。そうなれば、鹿島は、ペルー代表監督・前クラブ世界一監督経験者と前日本代表監督経験者の大物二人を指導者として抱えることになる。そうなれば、常識では「頭でっかち」に見える人事だけれど、結果を見届けたい気がしないでもない。 鹿島の強力なブラジル・コネクションはJの他クラブにとって脅威だ。けれど、筆者としては、鹿島に勝ってほしくない。強豪ブラジルの力を借りることはけして、悪いことではないのだが、筆者には「やりすぎ」「露骨」とうつる。鹿島がブラジルから選手や指導者をひっぱて来る強化策は、筆者には、バブル時代、海外の不動産を買い漁った金満日本企業の姿と重なってみえる。偏見だろうが・・・
今年注目のスポーツイベントは、2月にイタリア・トリノ開催の冬季五輪大会と、6月にドイツ開催のサッカーW杯。とりわけ、サッカーW杯は史上空前の規模に膨れ上がるだろう。規模といっても参加チームではなく、放映権料などを含めたマネーの規模だ。 W杯といえば、日本代表選手の選考が最大の関心事の1つ。Jリーグが終わり、天皇杯が終わり、欧州のウインターブレークが終わった段階で、日本代表候補を占ってみよう。 W杯の選手枠は23人。3人がGK(川口、楢崎、土肥)に割かれるので、フィールドプレイヤーは1ポジション2人。3−5−2のシステムならば、DF(6人)=中澤、田中、宮本、坪井、○○、○○で残り2人が不明。MF(10人/ボランチ4、サイド4、トップ下2)=ヒデ、稲本、小野、福西(以上ボランチ)、三都主、村井、加地、○○(以上サイド)、中村、松井、○○、○○(以上トップ下)で右サイド1人、トップ下2人が不明。FW(4人)=大黒、高原、○○、○○で、やはり2人が不明。代表監督が鹿島寄りだから、DFに中田(浩)、FWに柳沢、本山、右サイドに小笠原の鹿島の選手が入る可能性が高い。 鹿島人事で整理すると、DF(6人)⇒�|聨掘↓�田中、�5榾棔↓つ攬罅↓ッ翕帖聞澄法↓γ稾遏�MF(10人)⇒ボランチ(4)=�.劵如↓�稲本、��小野、�な\勝▲汽ぅ鼻複粥法甅セ暗埃隋↓β式罅↓Ь�笠原、�┣鍛蓮▲肇奪弉次複押法甅�中村、��松井。FW(4)⇒�‖膵�、��高原、�L�沢、�に椹魁� これを、4−4−2に焼きなおすと、DF(8)⇒�|聨掘↓�田中、�5榾棔↓つ攬罅↓ッ翕長澄↓�三都主、��村井、��茶野。MF(8)⇒�.劵如↓�稲本、��小野、�な\勝↓ゾ�笠原、�γ翅次↓Ь尚罅↓┣鍛蓮�FW(4)⇒�‖膵�、��高原、�L�沢、�に椹魁△藩遒礎紊�。 現段階で予想されるW杯代表候補だけれど、全然、期待が持てない。とりわけ、FWの高原、柳沢、本山の3人はリーグ戦(国を問わず)で得点を上げたシーンの記憶がないくらいだ。FWの佐藤寿(広島)、巻(千葉)の抜擢があるかどうか、また、MFの阿部(千葉)が選ばれるかどうかが注目だ。 選考→起用という面では、MFに同じタイプがダブついていて、だれを先発にするか迷う。90分間動き回れる運動量が維持できそうなのは、加地、ヒデ、稲本、中村、松井、村井、大黒くらいか。 ところで、トルシエ監督が率いた02年日韓大会の代表メンバーを振り返ってみよう。日韓大会では、 GK(3人)=川口能活、楢崎正剛、曽ケ端準 DF(6人)=秋田豊、服部年宏、森岡隆三、宮本恒靖、松田直樹、中田浩二 MF(10人)=森島寛晃、福西崇史、中田英寿、三都主アレサンドロ、戸田和幸、明神智和、小笠原満男、稲本潤一、小野伸二、市川大祐 FW(4人)=中山雅史、鈴木隆行、西沢明訓、柳沢敦 が選ばれた。 このとき話題になったのは、中村俊輔の落選、秋田(中澤の落選)、中山の二人のベテランの代表入り、高原の病気落選だった。 02年に続いて06年に連続出場になりそうなのが、川口、楢崎のGK陣をのぞくと、フィールドプレイヤー20人のうち、宮本、中田浩(以上DF)、福西、ヒデ、三都主、小笠原、稲本、小野(以上MF)、柳沢(FW)の9人に達しそうだ。筆者は、フレッシュな選考を望むけれど、果たして結果はどうなることやら。 残り6ヶ月で、代表監督がどんなチームをつくり出すか、興味が尽きない。
| 2006年01月01日(日) |
期待裏切る、総合格闘技 |
大晦日恒例の2つの総合格闘技イベントは、筆者にはあまり面白いとは思えなかった。鮮やかなKOシーン、一本勝ちを期待したファンも同じように思われたに違いない。この印象は、スポーツが提示する「見せる」という要素、すなわち、スペクタクル性において総合格闘技がもつ限界であって、昨年のイベント固有の限界ではない。総合格闘技は、純粋に「見る娯楽」と考えるよりも、マッチメーク――戦う者にまつわる怨念、情念、確執等々を含めた「物語」――を楽しむものと考えたほうが良いのかもしれない。 関係性を無視して、純粋に「見る娯楽」としてスポーツを審級化するならば、ルールが厳しければ厳しいほど、規制が強ければ強いほど、面白さは増す。たとえば、「立ち技」という規制によって、ボクシング、キックボクシング、K1、相撲、空手といった「美しい」格闘技が成立する。総合格闘技は、打撃系立ち技に、投げ、寝技、締め、関節技・・・を加え、禁止技のいくつかを外した。現行の総合に、さらに、頭突き、肘打ち、噛み付き、急所攻撃、後頭部打撃等を加えれば、素手による殺し合いに限りなく近づく。そうなったとき、この「格闘技」は見るに耐えないものになる。凄惨な殺し合いになるからではない、防御が優先・発展し、両者が時間内にまともにファイトする確率が低下するからだ。警戒するあまり、睨み合いになる時間が長くなる、組み合っても、互いが相手の身体を抱えあったまま、動かない時間が増える。よしんば、両者が攻撃しあったとしても、その光景は一部の残虐趣味を持つ者を満足させるだけのものにとどまる。 総合格闘技の現行ルールは、「見る」スポーツの限界にある。うまく噛み合えば、互いに攻め合い、どちらかの技が決まることもあるし、噛み合わなければ、防御の時間が長く退屈になる。 総合格闘技のこの先はどうなるのか。このままなら、確執をもった格闘家同士のマッチメークが飽和して、物語性を失う。それを防ぐためには、プロレス、柔道、相撲・・・、ありとあらゆる格闘技からの参戦者を増やし、格闘家の絶対数を増やさなければいけない。幸いにして、日本には格闘技がたくさんあるので、格闘家の供給数は確保できるだろう。ただ、物語性をもったマッチメークがどのくらい可能なのかは、わからない。純粋に総合格闘技を楽しむファン層は、そう多くはないだろうから、結局、総合格闘技が一部マニアックなファンのもとに戻る可能性も否定できない。 余談だが、吉田vs小川の試合後、負けた小川がマイクパフォーマンスをしたあと、“ハッスル”を演じたが、醜悪である(昨年も同じことを書いた記憶がある)。小川がプロレスの世界で生きることはかまわないが、総合は、プロレスを否定した舞台である。総合はUWF結成から今日まで、プロレスに限界を感じた格闘家が生死を賭けて築いてきた舞台である。勝った吉田が“ハッスル”を拒否したことは美しい。“ハッスル”などというものは、大衆に消費される「演技」であって、芸に属さない。ましてや、本気の格闘技の舞台にそぐわない。 敗者がはしゃいではいけない。吉田に負けた小川は、05年12月31日を最後に、総合格闘技に出ることはないだろう。大衆は、小川がどういう存在なのかを知ってしまった。プロレスラー・小川は、タレントとして、プロレスファンのために今後も頑張っていただきたい。
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