| 2006年05月29日(月) |
K兄弟について、専門家の声が聞きたい |
ボクシング界内部から、K兄弟の実力に疑義が出始めた。イーグル京和が、K長男を「つくられたチャンピオン」だと指摘した。次男の実力を疑問視する週刊誌報道もあるし、トレーナーを務める父親を非難する声もある。 TBSはKファミリーと心中する気で長男の世界挑戦を決めてしまったのか、そうでなければ、メッキがはげる前に一気に回収に向かった、という見方もできる。 テレビは虚像をつくる。ホリエモンがそうだった。筆者はテレビがそうした傾向をもつことを認めるものの、スポーツはそうあってほしくない。特にプロボクシングには思い入れがあるだけに、このたびのTBSとKファミリーの関係を残念に思う。プロボクシングはもともと、胡散臭いスポーツだし、これまでも「つくられたチャンピオン」がいなかったとはいえない。けれど、K兄弟ほど実力に疑問符がつく「チャンピオン」はいなかった。 筆者が望むのは、ボクシング界からの、つまり専門家による専門的意見だ。TBSはもちろんのこと、世間が「Kファミリー」を面白がっている間は、スポーツマスコミはきっちりとした批評を行わない。専門家が沈黙している以上、筆者のような部外者は推測を飛ばすしかない。 一部の有名ブログは、八百長説を堂々と主張しているけれど、筆者には無根拠での誹謗はできない。だから、K長男には、世界戦の前に世界の実力者と一戦交えてほしいと提案したのだが、TBSが早々と世界戦を決めてしまった。K長男が実力で世界ベルトを奪取したとしても、それを八百長とする主張は止められないどころか、ますます加速するだろう。 K長男が世界の実力派と一戦交えて負ければ、K長男はまさに「落ちた偶像」となる。彼の世界戦は永遠に遠のく。これまで支援してきたK兄弟の商品価値は、一気に消滅する。ならば、一気に世界戦だ、ここで負けても、階級を上げてリベンジを図ればまた話題になる。商品価値は下がらない。 さて、テレビ局とKファミリーの暴走を止められるのは、ボクシング界からの声だと思う。K長男の実力について、専門家の分析がほしい。それを受ければ、K長男の鑑定が可能となる。実力の異なる相手を予言どおりKOしても、それはプロレスに過ぎない。プロボクシングは美しいスポーツだ。ときにバッティング等による凄惨な試合があるとはいえ、技術の高い選手同士の噛み合った試合はKOシーンがなくとも、感動を覚える。世界フライ級王者の具志堅の試合がそうだった。具志堅に代表される栄光の日本のボクシング界をK兄弟の出現で汚してほしくないし、道を誤ってほしくない。専門家による指摘があれば、K長男の世界戦をゼロに戻すこともできるはずだ。
サッカー日本代表がドイツに旅立った。日韓大会から4年。早いものだ。こんどの日本代表については、悪口ばかり書いてきたけれど、最後まで、この姿勢は変わらないだろう。 日本が予選リーグを突破する可能性については、当コラムにて「ブラジルよりクロアチア」(2005年12月10日付)に書いたとおり。いまでも同じだ。繰り返せば、第1戦で日本が豪州に勝ち、ブラジルがクロアチアに勝ち、第2戦で日本がクロアチアに勝つか引分け(引分ければ御の字)、ブラジルが豪州に勝つ。第3戦は、決勝T(トーナメント)進出を決めたブラジルがジーコに花を持たせて本気を出さず、日本がブラジルと引分け、クロアチアは豪州に勝つ。結果、ブラジルが2勝1分で勝点7、日本が1勝2分で勝点5、クロアチアが1勝1敗1分で勝点4、豪州が3敗で勝点0で終わるというシナリオだ。このシナリオの肝はブラジルが母国の英雄・ジーコを立ててくれて、日本を決勝Tに誘ってくれることだが、これは八百長ではない。このときばかりは、ジーコを代表監督に就任させた川渕キャプテンの英断・慧眼に恐れ入るしかない。 もちろん、サッカーだから何が起こるかわからない。ブラジルがクロアチアに負けることだってあるし、引分けることもあるけれど、そうなれば、ブラジルが3戦目まで本気モードでくるから、日本がグループ2位を維持するチャンスは減少する。 巷間言われるように、すべては豪州戦に勝つことだ。その豪州とはどんなチームなのか。残念ながら筆者の情報収集力では、十分な回答が出せない。フィーリングで言えば、日本より運動能力は高いと見た。その根拠は、豪州代表には英国プレミアのチームに所属する選手が多いことだ。日本代表の中で英国経験があるのは川口、稲本、ヒデの3人だが、川口はプレミアではなく1部でレギュラーになれず、その後、Jリーグに復帰した。稲本、ヒデが現在プレミアだが、レギュラーではない。つまり、プレミアを媒介にして代表選手を比較すれば、豪州代表の方がプレミアリーグへの適応力は上ということになる。さらに、代表監督のヒディングとジーコとでは経験、能力において比較の対象にならないくらいヒディングの方が勝っている。選手の能力、監督の技量で豪州のほうが上なのだが、唯一日本の方が勝っているのが選手の経験だ。幸い日本代表の主力は日韓大会経験者だから、初戦のプレッシャーに固くならず、ミスをする可能性も低い。 となると、日本は豪州に勝てるのかというと、そうでもない。ずばり、筆者の予想としては、0−0の引分ではないか。両者ともに決定的チャンスをつくれず、スコアレスドロー。緊張感は高い試合であるにもかかわらず、得点シーンは見られない? となると、日本は豪州戦で勝点1、クロアチアで0か1、ブラジルには引分か負けで0か1、合計で最大3、最小1で終わる。勝点3では決勝T進出は難しい・・・
| 2006年05月16日(火) |
サプライズは、玉田と柳沢 |
W杯ドイツ大会代表選手が決定した。選抜された選手は以下のとおり。 GK(3):土肥洋一(F東京)・川口能活(磐田)・楢崎正剛(名古屋) DF(8):田中誠(磐田)・宮本恒靖(G大阪)・加地亮(G大阪)・三都主(浦和)・坪井慶介(浦和)・中澤佑二(横浜)・駒野友一(広島)・中田浩二(バーゼル) MF(7):福西崇史(磐田)・小笠原満男(鹿島)・小野伸二(浦和)・中田英寿(ボルトン)・中村俊輔(セルティック)・稲本潤一(ウェスト・ブロムウィッチ)・遠藤保仁(G大阪) FW(5):玉田圭司(名古屋)・柳沢敦(鹿島)・高原直泰(ハンブルガーSV)・大黒将志(グルノーブル)・巻誠一郎(千葉) マスメディアは、久保が落選して巻が入ったことを「サプライズ」と騒いでいるが、筆者の選考基準では、巻の選出は極めて妥当。筆者にとってサプライズなのは、柳沢と玉田が選出されたことだ。久保がコンディション云々で落とされたのならば、故障中の柳沢の選出は理屈に合わない。医者の診断書のようなものが添付されたとの報道もあるが、「鹿島枠」だ。ジーコは代表監督退任後、鹿島に影響力を及ぼしたいのではないか。 玉田の選出理由については、筆者には、想像すらできない。この選手はジーコにとって、象徴的存在なのかもしれない。自分が「発見した」というだけの・・・玉田といえば、バイタルエリアの接触プレーですぐこけて、主審がファウルをとらないと抗議のアピールをするシーンが記憶に残っているくらいだ。玉田のようなプレースタイルは、海外、特に英国プレミアではファイトしないプレーとして蔑まれる。 そもそも、マスメディアが冠とした「FWは激戦区」は格好がいいが、要は決定的人材がいないということだ。高原は調子がいいときには驚異的な働きをするけれど、試合が始まってみなければわからない。彼が前線でポストプレーが上手いのかといえば、高原の印象的なポストプレーの記憶がない。では、柳沢は、大黒は、巻は、佐藤は・・・だれが選ばれても国民すべてが納得できるだけの理由はみつからないのだ。 Jリーグで活躍するFWは外国人選手ばかり、というのが実態だ。中山(磐田)が衰えたいま、JリーグのFW得点ランキングは、�_翔畴董弊邵蝓烹検↓∈監�(広島)7、�4�(千葉)6、�だ沼遙粥複誕膾紂法↓ズ�井(大宮)3、�Φ彿檗焚I諭烹魁↓�柳沢(鹿島)3、だが、12節終了時点でまさか、6点以下のFWをドイツに招集するわけにはいかない。では我那覇なのかと言えば、彼は、2年続けて好成績を上げたことがない。好調なのはたった12節にすぎないんでは、と言われれば反論できない。我那覇には、確かな実績がない。実績に今季の活躍を加味すれば、高原、大黒の海外組に続くFWとしては、巻、西沢、佐藤のうちから2人を選抜するのが妥当だ。若手優先の方針を貫くならば、巻、佐藤が入るべきだ。FWは高原、大黒、巻、佐藤の4人がベストの選抜だろう。GK、DFについては、言うことはあまりない。 むしろ、人材豊富と言われるMFが問題だ。FW枠で選ばれた柳沢・玉田を削って、松井を入れるべきだ。つまり、福西・小笠原・小野・中田英・俊輔・稲本・遠藤・松井の8人がベストだ。 ドイツ大会に行けるのは23人。だれが選ばれても批判はある。だれもが自分が代表監督ならば、という視点で選手を選ぶのだから、好みや印象度で千差万別となる。 代表選出の軸がぶれてはならない。クラブへの貢献度、試合出場を条件とするならば、海外、国内を問うべきでない。ジーコは巻を選出して世論の批判をかわしたけれど、ますます軸がぶれてしまった。すっきりしないメンバー発表だった。
壮行試合のキリン杯は2試合で勝点1の最下位。上げた得点はわずか1点。相手のブルガリア、スコットランドは地球を四分の一周近く周って来日しすぐの2試合で、時差ボケ、疲労の極にあったと思うのだが、ホームの日本が相手の守備を崩せなかった。 課題は攻撃面に限定できる。2試合とも国内組のみの召集という言い訳が用意されているとはいえ、このチームにFW柳沢、大黒、高原、そして、MFヒデ、俊輔、稲本らが加わっても状況は変わらない。運動量が上がるわけではないし、決定機に確実にゴールが決められるとも思えない。むしろ、フィジカル面でチーム力は下がる。 本番まで残された1月間という短期間で、日本代表が劇的な変化を起こすことができるとしたら、万全の調整をしてコンディションを整え、体力面で対戦相手より上にいく以外にない。予選リーグ3試合、選手全員が骨身を惜しまずディフェンスをし、相手に走り負けず、一対一の局面で勝つことだ。そのためには、全員に豊富な運動量と攻守の早い切り換えが求められる。 きのう〔ドイツ行き代表決定版〕を出したけれど、あれはジーコが選ぶであろう代表であって、筆者ならばまったく違う選出をする。キリン杯代表メンバーが基本枠という制限内であれば、FW(4)は高原、大黒、巻、佐藤を残す。体調不良の疑いのある久保と故障明けの柳沢は運動量に不安が残るので選ばない。MF(10)はヒデ、俊輔、三都主、松井、加地、小笠原、小野、福西、稲本、遠藤が残る。DF(6)は3バックで、宮本、中澤、田中、坪井、駒野、茂庭の6人が残る。 システムは3−5−2、先発はFW=巻、大黒、MF=俊輔(トップ下)、三都主、加地(攻撃的中盤の左右)、小野、ヒデ(の2ボランチ)、DFはもちろん3バックで宮本、中澤、田中でがっちり守る。予選リーグ3試合ごとに、選手の消耗度を見極めてFW、MFを入れ替える。3戦目のブラジル戦を前に予選敗退が決定していれば、先発は将来を考え若手にチャンスを与える。たとえば、トップ下に松井、FWは巻、佐藤の起用が考えられる。 いまの代表で予選リーグを突破するには、ひたむきな精神と若い力に期待するしかない。
| 2006年05月13日(土) |
決定版、ドイツ行きメンバー |
ドラゴンと異名をとる久保(横浜)が、キリン杯初戦のブルガリア戦に不出場。先発予定だったようだが、急遽、巻が玉田と2トップを組んだ。スコットランド戦は先発したが無得点。久保は高い身体能力を誇る日本を代表するFWだが、故障がついてまわっている。ちょうど、ボクシングのハードパンチャーが拳を痛めて引退するのに似ている。スポーツ選手にとって高い運動能力と故障・持病は、メダルの表裏をなす。両者の関係は、人間の身体の有限性を示す。その久保は、ジーコ体制の代表戦で得点を上げており、欧州遠征では最も印象的なゴールの1つを上げている。ジーコ監督の頭の中に、そのゴールシーンが残っているのではないか。 ブルガリア戦、スコットランド戦に先発したFWは玉田だ。彼はドイツ行き決定に見えるが、最終試験だった。玉田の評価については、真っ二つに分かれている。今季Jリーグ12節終了で1点(=PK)という、決定力(得点力)のなさが証明しているように、代表の器ではないというもの。一方、バイタルエリアにおけるドリブル、裏を取る動きで見せるスピードは、ワールドクラスだという見方。確かに、彼が活躍した代表戦があった。ジーコ監督の頭の中に、そのイメージがこびりついているのかもしれない。つまり、久保、玉田はジーコ監督の印象に依拠しており、Jリーグという実戦の実績(数字)により、評価されていない。こうした代表選びが正しいのかどうか。 案の定、得点力のないFWが先発した壮行試合で、日本はブルガリアに負け、スコットランドと引分けて最下位に沈んだ。唯一の得点(1)は、控えの巻が上げた。久保、玉田の「試験結果」については後述する。 ジーコ体制が発掘した新戦力としては、大黒・久保・玉田(FW)、松井・遠藤(MF)、加地(SB)、田中・坪井(DF)、土肥(GK)の9選手が代表的存在だ。いまの代表の常連の中で、日韓大会出場枠に選ばれなかった選手としては、中澤(DF)、俊輔(MF)、高原(FW)がいるが、4年前の日韓大会当時、彼らはW杯出場選手とほぼ同じ実力の持ち主だった。中澤はベテランの秋田にその席を譲り、高原は病気で出場できず、俊輔は体力面でトルシエ構想から外れた。トルシエジャパン以外でジーコが目をつけた選手としては、前出の9選手だ。 ドイツ行き23人の決定は15日。その前に筆者の最終予想を発表しておく。 まず、FW4人だが、ジーコ監督は、トルシエの遺産から柳沢と高原を、そして自分の印象に従って久保を選び、Jリーグの前年の実績で大黒を選ぶ。玉田はキリン杯出場2試合で無得点だったから、最終試験に不合格だったと考えられる。これがジーコの「バランス感覚」だ。ところが、05−06年シーズン、柳沢、高原が属する欧州リーグにおける得点は、柳沢=セリエAで0点(Jリーグ復帰後3点)、高原=ブンデスリーガで1点。また、Jリーグ(12節終了)では久保3点。大黒はフランスリーグ2部で5点(17試合出場)。リーグで得点を上げられないFWをドイツへ送り出していいのだろうか。 FW以外では、スコットランド戦に先発した、川口、加地、中澤、宮本、三都主、福西、小野、遠藤、小笠原が枠内だ。ブルガリア戦で村井が負傷したので、左SBができるレフティー(三都主の控え)として、海外組の中田浩が選ばれる。彼は鹿島枠だから固い。スコットランド戦先発組に海外組をミックスすると、 GK=川口/バックアップ(BU)⇒楢崎、土肥(3人) DF=加地、中澤、宮本、三都主/(BU)⇒駒野、田中、坪井、中田浩( 8人) MF=稲本、俊輔、小野、ヒデ/(BU)⇒福西、松井、遠藤、小笠原(8人) FW=柳沢、高原/(BU)⇒久保、大黒(4人) 3+8+8+4=23、となる。DF駒野を外して、FW玉田の選択肢がないとはいえないが。いずれにしても、何度も書くことだけれど、魅力がない。期待できない。ベスト16は無理だ。
キリン杯を批判しても始まらない。日本のサッカーファンが、こういう形式の代表戦を覚めた目で見るには、まだ時間がかかる。お客さんがたくさん入り、テレビ中継が高い視聴率を稼ぐ――代表はそんなコンテンツなのだから、否定することはできない。「キリン」という大スポンサーのおかげで、サッカー協会の財政は安定しているのだから。 「代表」は、サッカー協会にとって、金の卵を産む鶏だ。では、金の卵を産む鶏が美しいのかといえば、そんなことはない。強いのかといえば、そうでもない。なによりも疲れている。選手起用もままならない。金の卵を産む鶏のおこぼれにあずかろうとするスポーツマスコミに囃されて、鶏は金の卵を産み続けようとするが、その姿に哀れが漂う。 「選手」はどうか。「ドイツ行き」という餌をぶらさげられて、ピッチに送り出される姿は、目の前にニンジンをぶらさげられて走る馬のようだ。走らなければ、栄誉は手に入らない。きょう、ニンジンを口にした馬はいなかったどころか、この大事な時期に負傷退場した選手もいた。重症でないことを祈るばかりだ。「鶏」であり「馬」であること。それがプロスポーツのチーム、選手の宿命なのか。 さて、日本vsブルガリアは、2−1でアウエーのブルガリアが勝った。得点経過の詳細は割愛する。1点目は立ち上がりすぐ。ブルガリアにあっさりと右サイドから(日本の左サイド)攻め込まれ、決定機をつくられ、得点を許した。2点目はフリーキックにGK川口が反応せず(その理由は不明)、ボールがゴールネットを揺らした。川口が反応しなかったのは、�‘匹澎磴─↓▲�ックを見ていなかった――のどちらか。おそらく、川口は観客席の女性の顔を追っていた可能性が高い。 日本の応援団(サポーター?)はもちろん、試合後、ジーコに大ブーイングを浴びせたと思うのだが、そこまでTV中継がなかったので確認できていない。真のサポーターなら、こんな試合を許さない。こんな試合に拍手を送るのは応援団。ただ応援するだけの集団は、日本サッカーにとって、有害物質だ。 とにかく、だれが見たって、ひどい試合だ。日本が負けたからではない。内容のないばかりか、戦う姿勢がみられないことが残念だ。そんな中、巻、玉田、途中出場の佐藤のFW3選手及びボランチの阿部は健闘したと思う。必死だったと思うのだが、それ以外の選手は90分間、何もしなかった。いまの日本代表は、特定の「個」は戦い、それ以外の「個」は遊んでいる、つまり、チームとして戦っていないのだ。 W杯開催まで1月という時期にあって、日本代表がその実態を公に示したことは、ある意味で幸いだった。ドイツ大会に期待する気持ちはとうの昔に失せていたけれど、この試合で、筆者と同じ気持ちを抱いた人は多くなったのではないか。代表監督交代の選択肢はまだ残っている。15日の代表メンバー決定前までに監督を決めて、選手と監督をKキャプテンが発表すればいい。ジーコに代わる監督は、岡田氏(現横浜監督)でいい。もちろん、クラブと兼任でかまわない。
ボクシング界のスーパースターにのし上がったK兄弟。大阪西成出身の父子4人(父+3人の子供たち)がボクシングで世界を目指す。夢と希望に満ちた、サクセスストーリーのように見える。3兄弟の特異なキャラクター、派手なパフォーマンスも劇画的で、話題の少ないボクシング界にあって、人気回復の貢献度は極めて高い。 しかし、先日の「Kの日」の兄弟の2試合いずれについても、(巷の)ブロブの世界では、八百長説が囁かれている。 筆者はボクシングが大好きだし、かつて具志堅、浜田の世界戦の数試合をリングサイドで観戦し、対戦相手のコメントを取った経験がある。だから、総合格闘技に劣らず、ボクシングにはいまなお高い関心をもっている。だが、悲しいかな、この「八百長説」については、K兄弟の試合を見ていないし取材もしていないので、否定も肯定もできない。テレビ観戦で見た限りでは、K兄弟の対戦相手との実力差、相手のモチベーションの低さが確認できたにすぎない。 K兄の対戦相手は世界ランカー。実績からすれば、あんなに簡単にKOされるのかという疑問は残る。だから、「八百長」が囁かれるのだろう。それほどまでにK兄が強い、ということも言えるかもしれない。テレビ解説者各氏は、相手とK兄とは格が違う(相手の格が低いという意味)という。つまり、K兄の実力は、世界チャンピオン級だと断言しているのだ。プロが断言するのだから、「八百長」ではない、と言いたいところだが、テレビ解説者もテレビ局との契約があるだろうし、確証もなくこれは「八百長です」とは言えまい。ただ、解説者氏の「格が違う」という表現の裏には、「相手が弱すぎます」という本音が隠されているようにも思える。K兄が必ずしも強いとは言えない悩ましさが残る。 もう一つ考えられるのは、相手のモチベーションの問題、つまり、まともにファイトしなくても、カネさえ入ればいいや、という姿勢を否定できないことだ。ダメージを負って負けるよりは、早いラウンドで倒れたほうが楽は楽。グローブを合わせてみて、実力差もあるし、辛い思いをするよりは、プロの誇りを捨てて、極東の金満日本のテレビ局、観衆、スポーツマスコミが望むように、早いラウンドで倒れてみせた、というわけだ。失うものはなにもないどころか、多額のファイトマネーが入ればいいという計算だ。自分の国で厳しいファイトで勝利するよりは、遠い異国でKOされたほうが実入りがいいのだったら、どちらを選ぶかは議論の余地がない。 戦う前から1ラウンドで倒れる、という約束は交わされていないから、八百長ではない。日本中が待ち望んでいる結果を出したことだけが記録として残るだけだ。けれど、情況証拠が揃っているのだから、それを「八百長」というのだ、というご意見もあろう。 となれば、K兄弟はどこかで、その実力を日本のファンに証明すべきではないか。負けることができない状況の相手と戦って勝てば、八百長説は吹き飛ばせる。いろいろな選択があるとは思うけれど、手っ取り早いのは、アウエーで世界ランキング上位の売り出し中の選手とファイトすることだ。相手も世界を狙っているのならば、簡単に負けるわけにはいかない。そこで勝てば、K兄弟の実力が確実に証明される。八百長説を引きずりながら、いきなり世界タイトルマッチというのは、いかがなものか。挑戦者にふさわしいと認められて世界にチャレンジすれば、勝っても負けても文句を言う人はいない。(=換言すれば)この状況のまま日本で世界戦を行い勝ったとしても、あれは「八百長」だよ、と言い続けられるに違いない。ならば、一度、アウエーで、実力伯仲の真剣勝負をやってみれば・・・いかが。
| 2006年05月07日(日) |
Jリーグは、長期中断に |
Jリーグは第12節終了。W杯開催のため、長期中断に入る。こうしたスケジュールがいいのか悪いのかはまた別の機会に書くつもりだけれど、とにかく、序盤は終わった。結果(暫定順位)は以下のとおり: �\邵蝓↓�浦和、��G大阪、�ぜ�島、�ダ虱奸↓�新潟、�Ю郷紂↓┣I諭↓�東京、��大分、��磐田、��大宮、��名古屋、��甲府、��広島、�以_�、�欝�都、�横誕膾� 2月27日の当コラムで、「優勝は千葉だ」で筆者が行った予想は: �\虱奸↓�浦和、��鹿島、�ぢ腟棔↓ィ誕膾紂↓ΣI諭↓В禿豕�、�┌蚤膾紂↓�磐田、��名古屋、��大分、��川崎、��広島、��清水、��甲府、�或軍磧↓欝�都、�科_� 筆者は、大宮4位、C大阪5位としたけれど、序盤の順位は大宮12位、C大阪18位(最下位)。また、1位の川崎を12位、3位のG大阪を8位とした。序盤戦だが、予想は大きく外れた。C大阪の最下位は意外だ。このチームは開幕当初から歯車が狂い、修正できなかった。もともと、堅守のチームだったのだが、守備が崩れたようだ。大宮は、期待のFW・マルチネスの退団が決まったように、監督が開幕前に描いたコンセプトが崩壊してしまったようだ。 失礼ながら、川崎の首位は考えもしなかった。ジョニーニョというJリーグの中で最高のプレイヤーの一人を抱えていることが好成績の原因だと思うけれど、ほかにも点をとれる選手がいることが強みだ。健闘といえば、新潟もそうだ。このチームの特徴は、ホームで強いこと。代表選手はいないけれど、4万人を超えるサポーターの声援を背景に豊富な運動量と気力で相手を圧倒している。ホームで強いことは、Jリーグのあり方に適っている。新潟の課題は若手の育成だ。有望な若手を獲得し育成に努めてほしい。新潟にサッカーの強い高校があってもいいし、クラブがサッカーアカデミーを創設してもいい。地域振興とマッチした戦略を考えるべきだ。なお、浦和、鹿島、千葉のベスト5は順当な結果。 中断中、補強による新戦力の加入もあり、順位の変動はある。まだまだわからない。先は長い。W杯における日本代表の結果に左右されることなく、Jリーグが地域のスポーツ文化として定着することを望む。
| 2006年05月04日(木) |
浦和よ、なぜファイトしないのだ |
Jリーグ第11節、千葉vs浦和は千葉が2−0で浦和を破った。両チームは対照的な存在。浦和は、「日本のチェルシー」といわれる金満クラブ。日本代表経験者を探せば、小野、三都主、長谷部、坪井の現代表を筆頭に、山田、永井、岡野、黒部・・・と目白押し。一方の千葉は巻、阿部の2人だけ。千葉のレギュラーは、ユース出身者や他チームを渡り歩いた苦労人、すなわち、叩き上げで占められている。しかも、控え選手のレベルが低いという理由で、ベンチ枠は一人空席だ。 試合は前半から千葉のペース。ドイツ行きを確実視されている三都主、小野の両選手は、千葉の坂本、佐藤にそれぞれマークされて、まったく攻撃に関与できない。特に小野は運動量が少なく、スピードに冴えがない。千葉の選手にお手上げ状態だから、W杯で対戦する豪州、クロアチア、ブラジルの代表選手との対戦における結果は見えている。小野は、ドイツは無理だ。筆者の基準に従えば、彼はW杯出場選手枠に入らない。 浦和はチーム戦術の面でも、工夫が見られない。三都主はこの試合なぜ、サイド攻撃を封印したのか。アウエーなので守備的な戦い方をしたともいえるが、1点リードされてからも攻めの姿勢を見せなかった。まったく理解できない。チームとしてカウンターを選択したようにも思えるが、それにしては、守備から攻撃への切り換えが遅すぎる。千葉のカウンターのカウンター(逆襲の逆襲)が恐くて攻めあがれないというわけか。 浦和の攻撃陣は、千葉の厳しいマンツーマンマークにいらだって、肘打ちを多用していた。この試合の主審はSRのY氏だけれど、浦和の肘打ちを筆者が気づいた範囲で3回見逃していた。さらに、ポンセはイエロー2枚で退場させるべきだったが、1枚出した後の後方からのファウルに2枚目が出せなかった。率直にいって、Y氏のレフリングのレベルは低い。 下手な主審、汚いプレーを多発する浦和の選手と、試合が壊れる可能性が高かったが、試合を救ったのは千葉の各選手の頑張りだった。特に巻のポストプレーの技術の高さ、ゴール前のファイト、そして前線の守備の頑張りがすばらしかった。巻は筆者の選考基準に従えば、代表チームにおける必要度という尺度において久保より上だ。 ももちろん、巻一人で千葉が浦和に勝ったわけではない。千葉の全選手の運動量、精神力、サッカーに対する執着心、規律の高さに敬服するばかりだ。こういう試合を数多く経験することが実は、代表強化なのだ。海外クラブでベンチにも入れず、広告塔としてしか機能しない選手よりも、Jリーグクラブの下からた這い上がり、厳しい練習を経て、チーム戦術に忠実にプレーする選手こそが尊い。出場選手全員が、1試合1試合手を抜かず全力で取り組み、豊富な運動量と闘争心で観客を魅了する。それこそが真のスポーツエンターテインメントではないか。カネにまかせて代表選手を集めながら、相手のファイトに腰を引くような「日本のチェルシー」など、日本サッカーにおける有害物質だ。 筆者が浦和のフロントなら、選手にファイトを命じないブッフバルト監督をクビにする。ファイトしない(日本代表)の小野、三都主、長谷部をゲームに出さない。この試合、真剣にファイトしていたのは、ポンセ、ワシントン、トゥーリオ(日本国籍だが)のブラジル人だけだった。 浦和のサポーターはJリーグで最高だといわれる、人数も多いし応援も組織化されている。しかし、彼らがこんな試合で満足するのならば、浦和サポーターは素人集団=烏合の衆だ。浦和サポーターが試合後、浦和の選手にブーイングを浴びせたかどうかしらないが、「暖かい拍手」で迎えたとしたら――浦和の腰の引けた、闘争心のない、お嬢様サッカーを許容するのならば――浦和サポーターも、日本サッカー界の有害物質だ。プロなのだから、もっと厳しさを求めなければ、日本のサッカーはだめになる。
| 2006年05月03日(水) |
ドイツに行くのはだれ? |
懲りもせずに、また代表選手の予想を。 W杯出場メンバー前の国際親善試合(キリン杯)に出場する代表選手の発表があった。今回のメンバーは23名。W杯の出楊枠と同じだ。GK=川口、土肥、楢崎、DF=加地、駒野、坪井、田中、中澤、宮本、茂庭、アレックス、MF=村井、福西、阿部、小野、遠藤、長谷部、小笠原、本山、FW=久保、玉田、巻、佐藤。 W杯の基本システムを4−4−2とすれば、GKの3人、各ポジション2人の基本どおりだ。海外リーグの事情で、海外組が召集されていない。ここに、ヒデ、稲本、高原、中田浩、松井、大黒、鈴木、俊輔、大久保、平山が加わり、最終23名が決まる。 親善試合でよほどのハプニング(ケガ、大活躍等)がないかぎり、筆者の予想は以下のとおり。GK3人に変動はない。DFは茂庭に代わって、ボランチもできる中田浩が入る。MFは、村井、阿部、長谷部の代わりに、ヒデ、俊輔、稲本が入る。FWは玉田、巻、佐藤の代わりに、柳沢、鈴木、高原が入る――のではないか。先月来日したトルシエが、ドイツ大会に出場する日本代表の8割は自分が育てた選手だと断言したそうだが、そうなりそう。微妙なのが鈴木、中田浩、本山で、彼らは実力というよりも、ジーコ利権=鹿島枠の温情選考となろう。 ドイツ行きのメンバーは: GK(3)=川口、土肥、楢崎、 DF(8)=加地、駒野、坪井、田中、中澤、宮本、アレックス、中田浩 MF(8)=ヒデ、福西、稲本、小野、遠藤、本山、小笠原、俊輔 FW(4)=久保、柳沢、高原、鈴木 豪州戦の先発は、4−4−2で、GK=川口、DF=アレックス、中澤、宮本、加地、MF=ヒデ、稲本、俊輔、小野、FW=柳沢、高原、3−5−2ならば、GK=川口、DF=中澤、宮本、田中、MF=アレックス、加地、ヒデ、小野、俊輔、FW=柳沢、高原の11人ではないか。筆者の予想では、第1戦は相手の豪州にあわせて、4−4−2で組み合う。第2戦はクロアチアが3−5−2なので、日本も3−5−2になる可能性が高い。
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