恋文
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それなりに忙しい日になる。 ドイツ語の自習、オンラインレッスンを終えたら、もうお昼。 午後には、いくつか見つけた求人に応募のメールを書いたり、昨日履歴書を送った先からの質問に、返事の電話をしたり。 少しは、ドイツ語も慣れてきたような気がする、かすかに。
夕方から雨。 曇り空で、あまり気分は晴れないけれど、とにかく進むこと。
芽のでない 種を蒔くような 日々
秋の日が 照らしている
暗闇は 暖かい
息を潜めて 隠れている
どこからか 繋がる
便りを たよりに
一日を 過ごす
どこにも 行かない 一歩
どこかに 行きたい
一歩は その足で
もういっかい 回ってみる
少しづつ 削れてゆくのかな
軽くなって 小さくなって
いつか 消えるのね
立ち止まって 影を見ていると
そのまま 動けなくなる
少し動けば いやいやしながら
影も ついてくる
何かに 動かされるように 過ぎてゆく 一日
日の光が 肌に痛む
お昼は、奥さんと町で待ち合わせ。 簡単にお弁当を作って出かけた。とはいえ、ほうれん草とマッシュルームの卵炒めだけ。それに、プチトマトとぶどうとバナナ、パンを切って。 このパンは、穀物の種が入っていて、結構おいしい。
待ち合わせ場所に着いて、しばらく待っても、やってこないので、やっと気づいた。一時間早く来てしまった。 少しの間、町歩きをしたけれど、また戻って本を読みながら待つことにした。 お天気のいいお昼の時間、ライン川沿いの川べりで、たくさんの人たちが、お昼を食べたり、日向ぼっこをしたり。 やがてやってきた奥さんと、川を見ながらお昼ご飯。 やっぱり、なんとかここで仕事を見つけたいと思う。
光 影 交互に 踏んで
白い道
陽のなかにいる
空を 見上げる
瞬いて 地面をみても
しばらく まぶしいばかり
気持ちが 沈むときには 浮かぶことを考えようか
たとえば 色とりどりの 風船とか
ちゃんと 空に浮かぶやつだよ
失いそうになる 気力を支えるのは なんだろう
無理にでも 一歩をすすめれば
身体は しかたなしに ついてくる
毛布のなか 沈んでいる
そのまま どこかに 運ばれてゆきたい と
暗い 水の底で おもうような朝
繰り返すこと 続けること
暗闇のなかで 見る夢を
ずっと 見ていたい
雲が広がっている 少しだけの 青い空
風は ずっと冷たい
区切ってしまえるなら そこを 切り取ってしまおう
その世界で ずっと 生きてゆけるなら
少しだけ 隠れていよう
光と影の 交わるあいだ
夕暮れ 声は とても 高く 響く
空の向こうまで
どこに向かうのか ふと 見えなくなる
透明な 光と風
眠くなる
音を 聴き
からだを なぞってゆく 冷たい風
落ちこんでゆく どこまで 深い底
ガラスの扉を 開けると 雨の匂い
くるまって 歩く
陽だまりで 立ち止まる
風の冷たさ
花は 種になる
色を とどめない
まだ 青いままの 空の下
洗ったばかりの ボウルの縁を 這ってゆくのは
なんの虫だろうと 見つめる
それは 水玉だと知る
するすると 消えてゆく
本当ではないと 知っているから
それでも みんな 受け入れて
ずっと 信じていたい
誰かが 言っていた
馬が走るように 川の背が白い
群れから はぐれた 馬たちも
くるくる 回っている
まだ 夏草の道 とげの葉や枝が 腕や 脚を打つ
まぶしい 緑色の道 夏を とどめている
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