濡れた地面の香り春に近づく
夕方の寒さは嘘だと言ってほしい
朝はまだマイナスの気温だったりするけれど春に近づいてきたのはわかる
まだ寒い風空を見上げることもない
扉を開けるとうぐいすの声思いがけず
眠れないあいだの奇妙な夢眠ろうとする途切れた夢
いつのまにか雨になってもっと寒くなった
満月に近づこうとする豊満なひかり
夜の訪れがゆっくりと遅くなる
光が眩しい少しづつ季節が移ってゆく
夜の暗さに白く流れる雪になった
夢の中にいたいのか夢のようになればいいのかどこにもそんなところはない
下弦の月が膨らんでゆく天気予報では週末は暖かくなるらしい
なんでもないことにでも不安になる
山脈が雲で覆われていた雪かな
晴れたら嬉しい歩くのも楽しい山がきれい
水槽の中の景色が通り過ぎてゆく
毎朝出会う人たちもいつものリズム
天気など知らない窓からわずかに見える空の色