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朽ちたような家の前に
声の聞こえない校庭の前の
薄い膜越しに過ぎてゆくような気分
少し明るさが残っているので
体温だけで暖まる布団のなか
もうすぐまん丸になる
目覚めるのがいい
夢でもなんだか落ち着かない
花が一斉に咲き始めた
朝のひかりが眩しいので
月曜の憂鬱
暖かいうちに
そろそろ
空の色だけでなく
激しい雨の音が
雨のなかで
思ったよりも
なんだか
やっと
一日を
かき氷みたいな
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