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《ロード・トゥ・パーデション》&《インソムニア》 ビデオ - 2003年04月30日(水)

☆ロード・トゥ・パーデション
評価8点。(2002・米・119分)

舞台は1931年、大恐慌時代のアメリカ。
子供に内密でマフィアの殺し屋をしていたサリヴァン(トム・ハンクス)はある日、組織のボス、ルーニー(ポール・ニューマン)の息子コナーと仕事中に殺しの現場を長男のマイケルに目撃されてしまうのであった・・・
ギャング映画で親子で逃亡しながらお互いの絆を深め合って行くシーンがみどころですが、それ以外にも血は繋がってないけど、親子みたいな関係のサリヴァンとルーニーの関係も上手く描写しています。
ただ、登場人物の関係が途中までわかりづらかったような気がしました。
でも、トム・ハンクス以外の人が主演だったら平凡な作品に見えたかもしれませんね。さすがだなあと感心しきり。息子に車の運転を教えてるシーンがとっても印象に残りました。

☆インソムニア
評価6点。(2002・米・119分)

こちらは舞台はアラスカ州です。アラスカにやってきたロス市警の刑事ドーマー(アル・パチーノ)。彼はそこで起こった猟奇殺人を解決しようとやっきになるが…。その時期アラスカは太陽の沈まない時期。彼は不眠症(インソムニア)に悩まされ…

同僚を殺して犯人と共謀して行く展開は見ごたえがあり2大スターを演出しています。ただ、ロビン・ウィリアムスの悪役はちょっとミスキャストかなあと思いました。
アル・パチーノは熱演してるもののアクションシーンがどうしても物足りないなあ。苦悩溢れるシーンはいいのですがね。
作品自体に、サイコサスペンス的な宣伝であるが怖くなかったというのが正直な感想。
人間の奥深い所に潜む心の葛藤を描いた部分の方が印象的ですね。
でも、もう少し謎めいた部分があってもよかったかなあ・・・






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『髭麻呂』 諸田玲子 集英社 - 2003年04月29日(火)

最近、吉川英治新人文学賞を受賞された諸田玲子さん。3冊目となりました。
彼女の小説はとってもテンポよく読めます。 著作リストは《こちら》

舞台は平安時代。今でいう警察にあたる検非違使(けびいし)庁の下位の官人で盗賊追捕の役を仰せつかっている髭麻呂こと藤原資麻呂が、恋人の梓女や従者の雀丸とともに事件を解決していく痛快なエンターテイメント時代小説です。

なんといっても見かけ(髭面)と性格(臆病者)が違う点がとっても主人公の印象を強くしている。
といっても周りのキャラがとっても秀でてるので若干圧倒されてる感じもするかなあ(笑)
物語は始めは1編1編が独立してるように見受けれたが、途中から話が繋がって来て一気に読ませてくれます。最初、追捕していた蹴速丸(けはやまる)が安麿殺人事件のあたりから髭麻呂と協力しあって解決していく過程はひたすら驚くばかり・・・
最初、謎めいていた蹴速丸が途中からメインキャラ(悪玉→善玉)となって行きますからね。

読み終えて本当にカッコいいのは蹴速丸だなあと思われた方も多いはず。
2人(髭麻呂&蹴速丸)の友情をじっくりと体感出来ること請け合い。

謎が謎を呼ぶ展開も見逃せず、ミステリーとしても上手く味付されてる作品です。
もちろん、時代小説特有の男女の悋気をおこすシーンも十分に楽しめます。

ほのぼのしたエンディングは見事のひと言につきる。
登場人物ひとりひとりの人物造型がしっかりとした作品です。
時代小説苦手な方にもお気軽に読んでいただけますよ。
史上の人物も出てきて歴史の勉強にも少しなりました(笑)

評価8点


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『ジョッキー』 松樹剛史 集英社 - 2003年04月28日(月)

第14回小説すばる新人賞受賞作です。
主人公中島八弥は腕は悪くはないのだが、要領が悪い為に成績は三流ジョッキーに成り下がっている。ある事情があって厩舎に所属しないフリージョッキーとなった為に騎乗依頼がないとたちまち生活苦になってしまうのであった・・・

とってもリアルに競馬の世界を描いている。たとえば馬主と調教師あるいは騎手との関係。結構現実は弱肉強食の世界なんだなあということが本書を読めばわかります。
競馬に関する知識があるかないかで理解度が全然違ったものとなってくるでしょうが、知らない人でもそれなりに楽しめます。

主人公の再生物語といっていい本書は読後感がとっても爽やかな小説だと言える。とにかく人間臭くって好感持てる。きっと自分に置き換えて読むことも出来るでしょうね。失踪した先輩騎手を心に引きずって生きている点なんか特に共感できました。
あと何頭か出てくる馬がそれぞれ個性的で楽しませてくれる。レースのシーンなんか自分が騎手になりきった感覚にさせてくれるほどリアルです。
競馬好きな方だったら“あの馬のローテーションはきつい!とか、距離適性はどうだ!とか、追い出しのタイミングが早い!とか”を感じながら読めると思う。

読み終えたあと、競馬の世界ってある意味で資本主義世界の縮図なんだなあとつくづく思いました。
恋愛感情も(3人ほど恋人対象となる女性が出てきますが)少しほろ苦くって却ってよかったです。

評価8点。


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『沙�瞽跂埼�』 浅田次郎 徳間書店 - 2003年04月27日(日)

かなり期待して読みましたが正直期待はずれでした。ちなみに“さこうろうきたん”と読みます。
5編からなる連作短編集です。
各界で名をなした人物がここだけの話を語る場所・・・東京にある沙�睿�という名のサロン。話は門外不出のきまりとなっています。設定は悪くないのですが・・・

結論を言えば、浅田さんはそれぞれ独立した短編集の方が持ってる力を発揮できるんじゃないかなあと痛感しました。

まず1編目の「小鍛冶」、刀剣鑑定における贋作物の話ですが少し難しくて(この作品だけを読むと歴史小説を読んでるように感じる)入り込みにくいです。

それぞれ、いろんな方面の個性的な人の興味深い話なんですが、語り手の話すパターンが決まっており、また聞き手の談山先生と小日向君も少し平凡すぎるかなあと思いました。ちょっと変人っぽいオーナーは面白いキャラだったんですが・・・
読み込み不足かもしれませんが、あんまりそれぞれの話に感情移入することが出来なかったことが残念。

話が少し幻想的すぎて受け入れられない感じですかね。どうしても『鉄道員』や『月のしずく』なんかの短編集と比べると見劣りしちゃうんですね。泣かされる寸前で話が止まってしまいました(笑)

とはいえ、最後の「雨の夜の刺客」はヤクザの大親分になった男の出世話がわかりやすく書かれていて面白かったです。

評価6点


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『タンノイのエジンバラ』 長島有 文藝春秋 - 2003年04月26日(土)

芥川賞作家の長島有さん初挑戦しました。
作品のテイスト的には同じ芥川賞作家の吉田修一さんと似ているような気がする。
長島さんの方が少しマイルドでユーモラスな文章かなあとは思いますが・・・
各編ともそれぞれのシチュエーションが個性的に作られています。
中でも繰り広げられる会話にクスッと笑っちゃいそうな掛け合いがあって感心しました。

全4編からなりますが、特に最後の「三十歳」は秀逸。
ピアノの講師をやめてパチンコ店で働く主人公なんですが、彼女の儚くて切ない恋を見事描いています。

全体的に見て、深く共感するとまではいかないが、安心して読める作品だと思います。
登場人物(というか主人公)がすべて一風変わった頼りないような感じがして、その分肩が凝りません。物語に入って行きやすいですね確かに・・・
読者があんまり好き嫌いなく読める点は“長嶋節”と呼ばせてもらいましょう(笑)

重松さんみたいに現実的じゃなくほんわかした小説です。たまに読むのにはいいかもしれませんね。若い方が読まれたらもっと共感できると思います。

評価7点


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『鎮火報』 日明恩 講談社 - 2003年04月25日(金)

主人公は消防士。父とは違い(これは読めばわかります)公務員として割り切ってなったのだが現実はそんなに割り切れない心の葛藤を描いています。

正直非常に評価のむづかしい作品だと思う。
読後感もよい力作といえるんだろうが、途中の過程がかったるく感じる方が多いんじゃないかなあと思う。
説明部分が長すぎるような気がしますよね、どうしても・・・
不法外国人労働者問題や消防署の我々にはわかってない部分の仕事などが良くわかりますが。勉強にはなるんですがね・・・

しかしながら(ここからは前向きに)主人公雄大の“青春成長物語”と割り切って読めば、親子の愛情や友情を共感できるのでとってもいいかもしれませんね。
謎の中年の守が少し受け付けませんが、それ以外のキャラは上手く設定してると思う。

親の殉死に同調せずに割り切って消防士となった主人公が、1週間の出来事の中で改心して行く過程がテンポ良く読めて心地よい。入国管理官に対する知識もつくし・・・
個性溢れる面々が楽しませてくれる1冊と言えそうです。

あと、肝心な部分(犯人が仕掛けた過程)の説明が若干不足かなあとは思いました。
でも仁藤の子供の頃のエピソードはラストの展開も含めてなかなか泣かせてくれますよ。
他の人の評判よりは思ったよりよかったかなあとは思いました。

評価8点。



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《ジャスティス》 ビデオ - 2003年04月23日(水)

評価8点。(2001・米・125分)

舞台は第二次大戦終盤ベルギーのドイツ軍捕虜収容所。
所内における捕虜同士の殺人事件をミステリアスかつサスペンスフルに描いている。
男の友情をふんだんに見せつけられる秀作である。
ラストに熱くなること間違いなし。ウィリスファンにとってはたまらないシーンが待ってますよ。
敢えて物足りなかった点を言えば、脱走ものとして小ぢんまりしてる感じがしました。
舞台が捕虜収容所内ということでスケール的にも予想より小さくて・・・

ただ、人間ドラマとしてみたら合格点といえると思う。
マクナマラ大使(ブルース・ウィリス)はもちろんのことハート中尉(コリン・ファレル)の熱演が目に焼きついて離れませんでした。
ファレルの方が主演と言っていいのでしょうね。
でも『プライベートライアン』みたいに戦争のあり方を問うた作品じゃないとは思いました。
序盤は別としてイメージ的にそんなに戦争の悲惨さを謳ったものでもないですね。

日本人として見て、人種差別があんな所でも行われてるとはショックでした。
戦争映画と言うよりサスペンス&法廷映画と言った方が合ってるみたいですね。


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『永遠の出口』 森絵都 集英社 - 2003年04月20日(日)

紀子と言う名の主人公を通して語られる女の子の成長物語です。年代的に森さんの自伝的な小説と言っていいのかもしれませんね。

小学4年生から高校卒業までを、お誕生会や給食やアイドルのブロマイド、アルバイト、恋、卒業などのエピソードをおりまぜて、その時々の紀子の思いや感じ方を綴っている。

女性の読者だったら、自分の過去に体験してきたような事が本当に瑞々しく語られていると感じる事間違いなし。多感な年代の出来事をタイムリーな題材で描写しています。
まるで昔の卒業アルバムを見ているような気にさせてくれる小説だと言えるでしょう。
特に全体を通して、親しい友達が徐々に疎遠になって行く過程の描写が見事でリアル。
きっとどの物語も主人公だけじゃなく読者も一喜一憂出来るでしょう。

中盤、少し中だるみがあるような気がするが、後半の大分への旅行(「第6章」)と恋をする(「第8章」)が本当に圧巻です。

読まれる性別や年齢によって感じ方も違ってくると思いますが、少なくとも女性が読まれたら、過去の自分に投影し物語に入り込むことが出来るでしょう。(若返るかもね)
逆にお子さんのいらっしゃる方にもいい勉強となる1冊かもしれません。
それにしても、子供の頃の1年1年って本当にいろんなことを体験できますよね。

切なくて胸キュンとなる青春小説です。

評価9点。オススメ!




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《エンジェル・アイズ》 ビデオ - 2003年04月19日(土)

評価7点。(2001・米・103分)

舞台はシカゴ。仕事に熱心な女性警官シャロン(ロペス)。その心の中には父親への許せない思いがあった。
彼女と惹かれあうように出会ある日シャロンはストリート・ギャングの襲撃に遭い絶体絶命の状況に陥る。
が、突然現れた謎の男に助けられた。その男とは彼女に交通事故時に救われた男キャッチ(ジム・カヴィーゼル)であった。2人は惹かれあって行く・・・

内容的にはとってもいいんだけど、映画として見て相手役(ジム・カヴィーゼル)がちょっと物足りないような気がしました。2人の相性といったらいいのでしょうかね。

お互いに暗い過去を持つ二人(シャロンは家庭内暴力、キャッチは家族の死)、自然とお互いを必要として行く過程が心地よい。
映画でより小説として読んだらもっと感動が深いかなあという気が強く残りました。

映画内に使われてる音楽はとっても洒落てると思いましたが、ジェニファー・ロペスの魅力が十分に発揮された作品とは言いがたいかなあと思いましたが、期待が大きすぎるのでしょうかね(笑)




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「あおげば尊し」 重松清 小説新潮4月号掲載 - 2003年04月18日(金)

「小説新潮」2003年4月号に掲載された中編です。「まゆみのマーチ」とともに早く単行本化してほしいです。
作品のテイスト的には『小さき者へ』や『カカシの夏休み』よりもう少しシリアスなものとなっている。

主人公は40才。小学校の先生をしている。ガンに冒され死を直前に控えた父は元高校教師。厳しさをモットーとしすぎた為に、教え子は誰もお見舞いに来ない。その父を自宅で引き取ることとなるのだが・・・

またまた心に響く作品である。なんといっても主人公の教え子の康弘君がいい。少し複雑な家庭環境であることが後半わかってくるが、この少年がある意味で物事をまっすぐに捉えてるところが主人公と共通している点が見逃せない。

重松さんの主人公はおおむね少し気が弱くてお人よしだ。一方で頑固で情が深い面もある。エンディングでいつも一歩成長した姿を見せてくれる。そこがある時は微笑ましくある時は涙を誘う。
小説を通してリアルに読者に問題を提起してくれる。今回は“親の死”によって“親を看取る”という誰もが経験しなければいけないシチュエーションを用意してくれた。

主人公は父の病状を自分の生徒たちに見せてあげます。確かに教育者としては間違ってるかもしれないという気持ちを持ちながらも、父の人生自体を正当化します。最後の親孝行といったらいいのでしょうねきっと・・・
でも残ったのは康弘君だけでした。

父の最後の教え子である康弘君、願わくばずっと『あおげば尊し』を歌ってあげてください。

評価9点。オススメ!


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『舞姫通信』 重松清 新潮文庫 - 2003年04月16日(水)

重松清は読者にいろんなことを教えてくれる。
本作では『生きる事の意義』を敢えて“自殺”というテーマを引き合いにして浮き彫りにしている。
なんといっても太文字で表示されてる“舞姫通信”が心に残る。読み終えた後、第13号まで読み返してみた(笑)
作者の心の叫びだと受け取った。
『きよしこ』が作者の小さい頃の自伝的小説のように、この物語の古文の教師である岸田宏海、まるで重松さんの代弁者のようだ。
舞姫と同じように理由もなく過去に双子の兄を自殺で失った主人公。同僚の教師のように“舞姫通信”を非難できない。宏海の心の葛藤の描写が胸打つ!舞姫通信の回収率が徐々に落ちてくる・・・そして佐智子の妊娠。


いろんな苦しい状況の人々が出てきます。自殺志願を売りにするアイドル城真吾、舞姫の親友だった娘である慶子を持つ教師の原島、実家に死を目前にした父を持つ同僚の坂本、宏海の子供を身ごもってしまう佐智子・・・

ちょっと踏み込みが甘いような気もするが、とっても丁寧に書かれた作品だと思った。読む人それぞれに受け取り方を委ねているような気がする。特に若い方が読まれたら城真吾に対するシーン、熱くなって読むことが出来たでしょう。
主人公が成長して行く過程を味わう事が出来ました。

重松さんの第4作目にあたる本作ですが、第7作目の『定年ゴジラ』あたりから作風がエンターテイメント度が増して来てるような気がします。そう言った意味でも、『幼な子われらに生まれ』と共に 重松さんの原点ともいうべき位置づけの意欲作だと捉えてます。

評価8点。



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『吉原御免状』 隆慶一郎 新潮文庫 - 2003年04月14日(月)

初読みの隆慶一郎さん、期待通りの面白さでした。隆さんのデビュー作となる本作ですが、時代考証等もよく他の作品を読むにあたってのモチーフ的な作品となっているようです。
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登場人物のユニークさと物語の展開の妙が抜群な話です。まさに謎が謎を呼ぶ話と言っていいでしょうね。

まず、主人公の誠一郎がとっても爽やか。天皇の隠し子で無敵の剣豪です。出会っていく人々に暖かい眼差しをもって接して行ってる点はとっても好印象。後に師匠の宮本武蔵が幼少の彼を引き取ったいきさつが明らかにされて行きますが、とっても興味深く読めます。特に歴史に対して興味の深い人が読まれたら楽しめること間違いないと思いますよ。

それとなんといっても幻斎の存在がこの物語の一番のキーパーソンとなっている。
一筋縄でいかないこの人物が物語の奥の深さの象徴と言えそうです。

あと登場する女性たちも本当に見事というか圧巻です。特に勝山の存在は裏主人公と言ってもいいんじゃないかなあ・・・

『神君御免状』に対する、様々な人の思惑が入り乱れて読み応え十分ですが特に柳生一門(表と裏=ここでは兄と弟との争い)がとってもリアルに描かれています。

あと、“この人(たとえば家康)の正体は実は○○○○だった”とかいったレトリックもかなり使っていて興味は尽きません。

とにかく、1冊で歴史上の勉強だけでなく吉原ならではの濡場シーンも堪能出来(笑)とっても楽しい作品となっている。隆さんの柔軟な発想、凄いのひと言に尽きます。でも基本的には治外法権的なイメージの象徴として吉原を描いてるみたいです。
史上の人物に対する今までのイメージが変わってくること請け合い。でも納得出来る(というかさせられる)点がとっても見事です。
ただ、あんまり歴史に興味のない方はちょっとキツイかなあという気もします。

私的には、ちょっと日本史の基礎知識不足なんでもう1度じっくり読み返したい1冊でもあります。再読すればもっと評価の上がる作品と言えると思います。
続編もあるみたいなんで手にとって見ようと思います。エンターテイメント大作と言えるでしょう。ジャンル的には伝奇小説という感じで良いのでしょうね。

評価9点。オススメ!


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『空のレンズ』 片山恭一 ポプラ社 - 2003年04月12日(土)

初読みの片山さん、結構書店で平積みにされてるみたいで興味津々で読んだのですが、正直言ってよく読了出来たなあと自画自賛してます。
私の読解力不足かも知れませんが作者の意図する所があんまり読み取れませんでした。独特の世界観を持った人だというのは何となくは分かりましたが・・・

内容的には思春期の心のゆらぎを真っ直ぐに描いた作品となってます。
インターネット上に“デジタル”が開いたチャットルームから選ばれた“スピード”“クッキー”“ピラニア”“ソックス”の少年少女たち。バーチャルと現実がとってもわかりづらくて(苦笑)
再読すればもう少しわかるのでしょうが、そんな気がおこらない作品でした。
読み手を選ぶ作品といえるかなあ(?)

評価5点。


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『動機』 横山秀夫 文春文庫 - 2003年04月11日(金)

この作品を読むと“みんな一生懸命生きているんだなあ”という事を思い出させてくれる。
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とっても人物造型が上手くて、心の動きが手に取るようにわかり、読んでいてゾクゾクしてくる。

他作品の警察官主体の主人公からは少しかけ離れていて、全4編からなる短編集だが、2編目以降はすべて警察官以外の人が主人公を張っている。
いつも思うのだが、横山さんの小説の特徴は身近な人がどんでん返し的な役割を担うことが多い。これを読者は日常生活に置き換えて読ませる。

3編目の「ネタ元」以外はどれもが作品の根底に“家族を大切にしよう!”という主人公の思い入れが強く滲み出ている点が熱くさせてくれる。

どの話もドラマチックでミステリー度も高い。
とりわけドラマ化された「動機」と「逆転の夏」は素晴らしいのひと言に尽きる。

「動機」は“人と人との絆の大切さ”を思い起こさせてくれる。
上司と部下・夫婦・親子それぞれの絆の深さが心に沁みる。

「逆転の夏」は主人公が殺人者なれど、共感してしまいます。感情移入という点ではこの作品は本当に凄い。横山さんにやられた!という感じの作品でしょうね(^。^)
主人公に対して“魔がさした!”という言葉で許せないかもしれませんが許したい気分になってきます。暖かいまなざしで物事を見つめる事が出来ますね。

全体として硬派な力強い文章が読後感をより爽やかなものとしてくれます。

他の作品に比べて、“人間の倫理観”を強く押し出している。それとミステリーを読むにあたってとっても興味深い“ラストの大逆転の醍醐味”を味わえます。

初めて横山さんの作品を読まれる方にはこの作品を是非オススメしたい1冊です。

評価9点。オススメ!



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『深追い』 実業之日本社 横山秀夫 - 2003年04月09日(水)

『第三の時効』は最前線で活躍する刑事たちの熱きドラマだったが、本作は舞台が地方都市でもう少し環境的にほのぼのしてる感がする。登場人物等もそんなにリンクしておらず(署長だけかな?)1編1編普通の短編集として読むことが出来るかなあ。

内容的にはバラエティーに富んでいて、最終編の「人ごと」においては警察官以外の人物が主人公となってます。
舞台は地方都市の三ツ鐘署。敷地内に庁舎、独身寮、家族官舎などがあり職員のあいだでは“三ツ鐘村”と揶揄されておる所。県警との関係を上手く織り交ぜつつ、所轄署ならではのネタの選択は舌を巻くものがある。
登場人物も交通課,鑑識係,盗犯係,警務課,生活安全課,次長,遺失物係,と言った様々な部署が取上げられていて,多彩です。1編1編主人公の過去にまつわる話や軋轢が盛り込まれていて『第三の時効』より人情的な話としては楽しめそうな気がします。

どの短編も甲乙つけがたいですが、あえて1編選ぶとすれば、「訳あり」かな。それにしても各タイトル名も文章と同じく小気味がいいです。

評価8点。

 


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「まゆみのマーチ」 重松清 小説新潮12月号掲載 - 2003年04月07日(月)

「小説新潮」2002年12月号に掲載された中編です。紹介文に「ナイフ」「エイジ」を超える感動作となってます。連作中編シリーズ開始!ということでとっても楽しみですね。今のところ2003年4月号で「あおげば尊し」が掲載されてます。おそらく3〜4編ぐらい集まったところで単行本化されるでしょうね。

主人公は40才の幸司。妻と中学生の息子との3人家族で東京在住。
母が死の直前のために実家に帰る。幸司の妹は“まゆみ”という名で、神戸に住んでいる。
まゆみは小学生の頃、ある出来事で登校拒否していた。現在の幸司の息子の亮介も似た境遇なのでありし日の母親の姿勢と、自分の亮介に対する接し方とをどうしても比べてしまうのであった・・・

なんといっても死の直前の母親の病室内で、まゆみの小学生の時のエピソードを回想するシーンが胸を打つ。親になってこそわかる子に対する深いまなざしを上手く描写しています。是非「まゆみのマーチ」読まれた方のお子さんにも歌ってあげて欲しいです。(その時は“○○○のマーチ”となりますが(^。^))

主人公の子供の時も大人になった今も、少し後悔をまじえて語ってるのですんなりと受け入れられました。現実に少しでも不安な問題のある方が読まれたらきっと多少なりとも心を癒してくれる作品だと思います。

主人公の年代層(40歳)にとって避けられない子供のしつけや教育問題、あるいは親の介護。とっても考えさせられます。特に子供の数が少なくなってきている昨今、いつも身近に病床の親のそばに子供が居てあげる事が出来ない状況が多いので、とってもリアルな話として読み取れるでしょう。

親の子に対する愛情を強く認識した主人公、人間的にも成長のあとが覗えます。これから自分の子供に対して自分が受けた以上に愛情を注ぐことが出来るでしょう。最後が前向きなんでとっても微笑ましく感じましたよ。

評価9点 オススメ


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『いつでも夢を』 辻内智貴 光文社 - 2003年04月06日(日)

とってもピュアな小説だ。サブタイトルの“TOKYOオトギバナシ”というタイトルもぴったしである。

適度にユーモラスな会話等を織り交ぜていて、とっても読みやすい。登場人物一人一人がいずれも憎めないキャラでそれぞれの特徴を上手く描写しています。

ラストの演出がなんといっても素晴らしい。全員のキャラを結集した場面だと思う。人によっては感動的、私は微笑ましく感じました。
今まで、心に重いものを背負って生きてきた主人公たちが最後に心を合わせて行く所がいいです。

辻内さんの優しい人生観が物語全体を支配している。読者にこう言う生き方をして欲しいと言う気持ちが伝わってきます。
その気持ちを端的に“人生は虹のようである”という言葉で表している。
あとは読み終えて読者がその言葉をどういうふうに判断するかを委ねているような気がしました。。

内容としては、謎めいていた洋子の過去が露わになっていく過程が興味津々で読めます。洋子もいいが、ヤクザものの龍治の存在がこの物語をとっても尊大なものにしているような気がする。彼の行動で涙した人は多いんじゃないかな(これから読まれる人も・・・)
少しジロー自身が物足りなく思われた方もいるかなあとは思いましたが・・・

なかなかこういう本を手に取る機会と言うのは少ないような気もしますが、是非手にとって欲しいと思います。ソフトカバーの装丁もとっても素敵だと言う事をつけくわえておきます。
読んだ後、物事を見るまなざしが変わる1冊と言えそうです。

評価8点。


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『第三の時効』 横山秀夫 集英社 - 2003年04月05日(土)

『半落ち』に続いて読みました。こちらは6篇からなる連作短編集となっている。
舞台はF県捜査一課の強行犯係。3班に分かれていてそれぞれ個性的な班長が仕切るのだが、競争心が半端じゃない。
まさしく“凌ぎをけずっている”という言葉がぴったり当てはまる。”
我々のイメージにおいては、民間企業でもないのに!っと思うが内部の熾烈さをたっぷりと味合わせてくれます。

とにかくリアルな小説です。まるでノンフィクションを読んでいるようだ。刑事たちの葛藤の描写が素晴らしいのひと言に尽きます。

各編、主人公が違っていてそれぞれの過去のエピソードを上手く織り交ぜてくれてるので本当にページをめくる手が止まりません。
人間の弱さを適度にミステリー的要素(アリバイ、時効、密室など)を含ませてほどよい結末で締めくくって読ませてくれるあたりは凄いです。
あっという間に読めちゃうので残念な気もしました。

各班長もさることながら、少し弱気な田畑課長が1番人間らしくて読者自身、自分を投影して読まれた方も多いんじゃないかなあと思いました。(ちなみに私はそうです)

横山さんのおかげで“警察小説”という言葉の市民権をが得られたといっても言いすぎじゃないような気がしますよね。
ますます目が離せません、横山さん。個人的には『半落ち』よりおすすめかなあと思いました。感動的とは言えないけどとっても力強い作品です。

評価9点。オススメ


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『半落ち』 横山秀夫 講談社 - 2003年04月04日(金)

実直な警官が病苦の妻を扼殺し、二日後に自首。だが殺害から自首までのあいだに“空白の二日間”が・・・
その二日間の行動の隠蔽に警察内部は揺れる・・・

章ごとにいろんな登場人物(警察官・検事・新聞記者・弁護士・判事・刑務官)が出て来てそれぞれの立場での正義と軋轢との葛藤を上手く繋ぎ合わせて描いている。

女性が読まれたら、多少なりとも殺された妻に対してみずくさいんじゃないかと思われるかもしれません。
でも、横山さんは力強い文章から男性の優しさを力いっぱい描写してると私は受け取りました。
読み方によって、各章の登場人物と梶警部との男の友情を描きたかったのかなあと思ったりしますがどうでしょうか。
全編にみなぎってるのは、男の肩にかかった重圧かなあ(^。^)
組織と個人に挟まれて葛藤する男たちが素晴らしいです。
それぞれの主人公が各編ごとに熱くさせてくれます。

普段、あんまりテレビの2時間ドラマなんかを見ない方には、いろんな知識がつく小説だと思います。

結構、一気に読めますが最後はスカッとするので(私はそうでしたが)是非未読の方にはお読みいただけたらと思ってます。

でも、キーワードとなって来る“人生50年”短かすぎるわと思った方、わたしだけじゃないはずですよね(笑)

評価8点。


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『神田堀八つ下がり』 宇江佐真理 徳間書店 - 2003年04月03日(木)

宇江佐さんの最新刊(といいたいですがまた新しく出ました)です。
江戸の河岸沿いに住む様々な人々の人間模様をいつもの読みやすい文章で綴ってます。
得意の連作短編集じゃなくて1編1編が独立してる点が少し変わったところでしょうか。

とにかく、この人の小説を読むととっても幸せな気分になります。
どこにでもいる人々の悲哀を情感たっぷりと上手くまとめ上げてる点はさすがのひと言。
ただ、いつもほど熱くさせられる部分が少ないような気もします。恋愛模様が少ない為に少し淡々と語ってるように見受けれるかな?
見方を変えればしっとりとした作品といえるような気がします。
江戸の市井生活を営む、各主人公、本当に一生懸命に生きてます。その生き様は現代社会に生きる読者にも伝わってきます。
きっと生きる喜びを感じ取って本を閉じることができますよ!
6編のうちどの作品が1番いいか、読者によって違ってくるであろう点が作者の筆力の高さを証明してるような気がしますね。
実際、私自身も迷います(というか決めれません)。
宇江佐さんを初めて読まれる方には恰好の1冊といえるんじゃないでしょうか。

評価8点。


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『白河夜船』 よしもとばなな 福武文庫 - 2003年04月02日(水)

初挑戦のよしもとばななさん、とっても感性豊かで独自の世界を持った人だなあと思いました(ちょっとありきたりすぎかな)

「死んだ人のそのあとのこと」をテーマとした3編からなる短編集です。
どれもがよくまとまっている。
作者が若いときに書いた文章だけに、実体験に基づいているのか(?)実感がこもっており読者(女性読者です)を幻想的で心地よい世界に導き入れてくれます。文章も読みやすくて、小説の世界において読者を陶酔させてくれる力を持った人だと思いました。

おそらくバブルの頃に出版された本だろうから、ある程度読者の財布の紐もゆるかったという背景もあるのでしょうが、今読んでもなかなかいいなあとは思いました。さすがベストセラーを連発しただけのことはあると思いますよ。
若いときに読んで何年か経って読まれて、“あの頃は若かったなあ!”と想い出にに浸れるような作品だよね、きっと・・・

恋愛中のひとりで居てる時に、相手を思い読みふけるのには恰好の1冊と言えるんじゃないかなあ・・・
女性のわがままなんだけど可愛い点をとっても浮き彫りにしている。
内容は結構深いんだがさらっと読めるような気がしました。

主人公3人とも共感できます。ひたむきさ実感してください。
主人公みたいに眠くなりませんでした(笑)

評価8点。



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目指せ500冊宇江佐真理!復活 - 2003年04月01日(火)

レンタル先の都合で消えていた“目指せ500冊宇江佐真理!”のコーナー復活しました。
新しいアドレスはこちらです。

念のために6月21日現在の読破タイトルを記します。
間違ってるかもしれませんが・・・

11冊以上読まれてる方は未読本アップさせていただきます。
6月21日現在310冊 40名ご参加いただいてます。

こーけつさん『幻の声』『紫紺のつばめ』『さらば深川』『室の梅』『深川恋物語』『雷桜』

こまめさん『斬られ権佐』『深川恋物語』『幻の声』『銀の雨』『甘露梅』『紫紺のつばめ』

ゆみんさん『甘露梅』

むつぞーさん『幻の声』『紫紺のつばめ』『さらば深川』『室の梅』『泣きの銀次』『さんだらぼっち』『銀の雨』『春風ぞ吹く』『深川恋物語』『黒く塗れ』『雷桜』『おちゃっぴい』『余寒の雪』『おぅねすてぃ』『甘露梅』
 
ラムさん『斬られ権佐』『玄冶店の女』『幻の声』

ショートさん『玄冶店の女』『幻の声』『斬られ権佐』

ちょろいもさん『幻の声』

MICHIさん『銀の雨』『幻の声』『紫紺のつばめ』『さらば深川』『おちゃっぴい』『室の梅』『さんだらぼっち』『あやめ横丁の人々』

ゆっこさん『泣きの銀次』

JUNちゃん『泣きの銀次』

reo1975さん『深川恋物語』『甘露梅』『余寒の雪』『銀の雨』『おちゃっぴい』『神田堀八つ下がり』『雷桜』『斬られ権佐』『おぅねすてぃ』『玄冶店の女』

Nakatzさん『銀の雨』『泣きの銀次』『斬られ権佐』

atsさん『おちゃっぴい』『泣きの銀次』『幻の声』『銀の雨』『深川恋物語』『室の梅』『おうねすてぃ』『斬られ権佐』
『雷桜』
SALAさん『幻の声』『斬られ権佐』

花さん『おぅねすてぃ』『泣きの銀次』『あやめ横丁の人々』

クーのお母さん『室の梅』『さんだらぼっち』『深尾くれない』

ゆこりんさん『おぅねすてぃ』『泣きの銀次』『深尾くれない』

こうちゃんさん『おぅねすてぃ』『雷桜』

おとぎさん『おぅねすてぃ』『泣きの銀次』

Todo23さん『泣きの銀次』『幻の声』

うららさん『幻の声』『深川恋物語』『斬られ権佐』『あやめ横丁の人々』

ロニママさん『雷桜』『涙堂』『泣きの銀次』

ぼけうさこさん『幻の声』『紫紺のつばめ』『泣きの銀
次』

といねさん『幻の声』『紫紺のつばめ』『銀の雨』『室の梅』

祥之介さん未読本なし

樽井さん『幻の声』『紫紺のつばめ』『泣きの銀次』『室の梅』『さらば深川』『銀の雨』 『深川恋物語』

ちーねーさん『幻の声』『紫紺のつばめ』『泣きの銀次』『室の梅』

美樹さん『斬られ権佐』『雷桜』『甘露梅』『室の梅』『泣きの銀次』

チョコさん『幻の声』『紫紺のつばめ』『泣きの銀次』『深川恋物語』『銀の雨』

なつぼんさん『幻の声』『甘露梅』『斬られ権佐』『紫紺のつばめ』『さらば深川』『さんだらぼっち』『深川恋物語』『玄冶店の女』『神田堀八つ下がり』『雷桜』『泣きの銀次』『あやめ横丁の人々』『室の梅』『黒く塗れ』『おちゃっぴい』

信兵衛さん『幻の声』『深川恋物語』『雷桜』『春風ぞ吹く』『甘露梅』『涙堂』

ふうたんさん『幻の声』『紫紺のつばめ』『泣きの銀次』『室の梅』『深川恋物語』『銀の雨』『さらば深川』『おちゃっぴい』『余寒の雪』

翔ママさん『幻の声』『紫紺のつばめ』『雷桜』『おちゃっぴい』『甘露梅』『おぅねすてい』『春風ぞ吹く』『さらば深川』『深川恋物語』『さんだらぼっち』『斬られ権佐』『涙堂』『銀の雨』『あやめ横丁の人々』『深尾くれない』『玄冶店の女』

なつさん未読本『おちゃっぴい』『おぅねすてい』『銀の雨』『雷桜』『春風ぞ吹く』『神田堀八つ下がり』『涙堂』『あやめ横丁の人々』』『深尾くれない』『玄冶店の女』『黒く塗れ』

ひまわりさん未読本『甘露梅』『おちゃっぴい』『おうねすてぃ』『雷桜』『春風ぞ吹く』『深尾くれない』『玄冶店の女』『黒く塗れ』


ツキコさん未読本なし


トラキチ未読本なし


satomiさん未読本『おちゃっぴい』『余寒の雪』『深尾くれない』『黒く塗れ』

あさみさん未読本なし


みかんさん未読本なし


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