TWILIGHT DIARY
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2002年06月07日(金) イングランド戦その後。。

さて、今日は問題カードの当日である。

夜10時半までは、静寂。
それからは、多分テレビなどで中継されていたとは思うが、
あの通りの大騒ぎで、どこかの成人式以上の賑わいである。

まぁ、何かへの怒りによる騒ぎという訳ではないから、
分からぬ訳ではない。
しかし、毎日見慣れた街並が、どうも他人のように感じる。
歩くのに、必要以上に緊張するんである。

街頭で配られている号外を貰って、ビルに滑り込む。
エレベーターに同乗したお寿司の出前さんが、
私の手に握られてる号外を見つめている。
細い両手には、重そうな二段の寿司桶。

思わず号外を彼に見えるようにして、解説までした。
「ベッカムのPKゴールで1対0。イングランドの勝ちですよ。」
一瞬、彼の顔が明るくなった。
「1対0で、イングランドの勝ちですね?」
エレベーターが開いた。
眼だけで会釈して、出前先へと彼は向かって行った。

大きな二段重ねの寿司桶を両手に抱えていては、
たくさん配られている号外を、貰いたくても貰えなかったろう。
それこそ、成人式を迎えたか、迎えていないか位の年頃である。
親方に、どんな事があってもお寿司を崩さないように、
ちゃんとお得意様に届けるんだぞ、と言われて、
緊張して出て来たのかも知れない。

彼も私も、いつものエレベーターで、ちょっと、ホッとしたのである。










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izumi [HOMEPAGE]

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