TWILIGHT DIARY
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2002年06月09日(日) 日本に思う。。

今日は日本対ロシア戦。

昼に、図書館で用事を済ませ、久々に大型スーパー店でお買い物。
まだ4時前だと言うのに、凄い人出である。
8時半のロシア戦中継に合わせての食事の買出しか?とも思う。
私がドイツファンで、イレブン(というサッカー雑誌があった)を
お小遣いで、毎月買っていた70年代の頃の日本では、
W杯サッカーは、決勝戦の中継だけが日曜の昼過ぎに放映されていた。
しかしそれさえも、大人たちの話題にはあまり上っていなかったように思う。
F1などのカースポーツと同様に、ファンが増えてきたのは、ごく最近の事である。

さて、4時半からのBS映画「殺陣師段平」をVIDEOを取りつつ、
それでも、好きなものは見たい。結局、見ながら食事の支度をした。
新国劇を立ち上げたばかりの沢田正二郎に雷蔵。殺陣師段平は中村雁治郎。
脚本は黒澤明。
雷蔵の国定忠治も、ほんの少しだが劇中劇で見れる。
時代が大正で、髪結いの田中絹代と段平の住む家とその暮らしぶりが何ともいい。
真ん中に、すりガラスの入った障子戸。火鉢に炭、鉄瓶が沸いている。
箪笥や飾り棚。養女役の高田美和は、その陰に酒飲みの段平に知られないよう、
一升瓶を隠していたりする。
だが、段平が上京する際に、取って置きのその酒を出して来るんである。
そうだった。これが古き良き日本の心情だったか、と思う。
段平は沢田と喧嘩して新国劇を離れるが、死の床で「忠治の殺陣」を沢田にやって見せる。
段平は実のところ、沢田の事がずっと気になっていたんである。
泣ける大往生である。

今日のW杯の試合では、日本代表は本当によくやったと思う。
限界まで頑張って、必死で結果を出そうとしている人達には、
昔も今も、誰もが感動せずにはいられない。













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izumi [HOMEPAGE]

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