TWILIGHT DIARY
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今日は日本対ロシア戦。
昼に、図書館で用事を済ませ、久々に大型スーパー店でお買い物。 まだ4時前だと言うのに、凄い人出である。 8時半のロシア戦中継に合わせての食事の買出しか?とも思う。 私がドイツファンで、イレブン(というサッカー雑誌があった)を お小遣いで、毎月買っていた70年代の頃の日本では、 W杯サッカーは、決勝戦の中継だけが日曜の昼過ぎに放映されていた。 しかしそれさえも、大人たちの話題にはあまり上っていなかったように思う。 F1などのカースポーツと同様に、ファンが増えてきたのは、ごく最近の事である。
さて、4時半からのBS映画「殺陣師段平」をVIDEOを取りつつ、 それでも、好きなものは見たい。結局、見ながら食事の支度をした。 新国劇を立ち上げたばかりの沢田正二郎に雷蔵。殺陣師段平は中村雁治郎。 脚本は黒澤明。 雷蔵の国定忠治も、ほんの少しだが劇中劇で見れる。 時代が大正で、髪結いの田中絹代と段平の住む家とその暮らしぶりが何ともいい。 真ん中に、すりガラスの入った障子戸。火鉢に炭、鉄瓶が沸いている。 箪笥や飾り棚。養女役の高田美和は、その陰に酒飲みの段平に知られないよう、 一升瓶を隠していたりする。 だが、段平が上京する際に、取って置きのその酒を出して来るんである。 そうだった。これが古き良き日本の心情だったか、と思う。 段平は沢田と喧嘩して新国劇を離れるが、死の床で「忠治の殺陣」を沢田にやって見せる。 段平は実のところ、沢田の事がずっと気になっていたんである。 泣ける大往生である。
今日のW杯の試合では、日本代表は本当によくやったと思う。 限界まで頑張って、必死で結果を出そうとしている人達には、 昔も今も、誰もが感動せずにはいられない。
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