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2002年06月16日(日) LES TROIS CLOCHES(三つの鐘)。。

今日は、北海道神宮祭であるが、亡父の命日であった。

昼に実家にてお経をあげて貰い、皆で会食をした。
供養と言うのは、もともと亡き人の為であるが、
残された者にも、非常に心の安堵感を呼び起こすと思う。

私は信心深い方ではない。
が、お坊さんがお経をあげているのを聴いていると、
なるほど、有り難いような気がして来るから、不思議である。

さて誰もが、国や宗教、宗派問わず、小さな頃から何度も目にしている、
お葬式などの、供養の儀式というのは、
何らかの形を取って、他人が遺族の悲しみの場に居合わせる事により、
それまでのプライベートな悲しみが、
その瞬間、何時の間にか社会的な、オフィシャルな出来事に変わり、
重い悲しみも、ほんの少しではあるが、いくらか軽減されたような気になる。

人生の始まりも終わりも、
どんな人でも皆経験する、当然の事である認識をさせられる。

ピアフが歌う「谷間に三つの鐘が鳴る」という曲がある。

谷間の奥の村の教会の三つの鐘と、一人の男の人生のことを書いた歌で、

一つめの鐘は、生まれて洗礼を受ける時、
二つめの鐘は、結婚をする時、
そして、三つめの鐘は、お葬式の時に鳴る。

そうして谷間の村では、毎年のように誰かのために鐘が鳴っているのである。







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izumi [HOMEPAGE]

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