TWILIGHT DIARY
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2002年11月01日(金) 詩作のとき。。

今日は深夜、ちらほらと小雪が風にまぎれて降っていた。
今、明日ラジオで特集するレベッカ・バッケンを聴きながら書いている。

私は作詞というものをほとんどしないが、
この季節、ふと、詩が浮かんできそうな気分になるものである。
そんな時に、暖かいカフェのガラス越しのカウンターにでも座って、
外の風景でも見ながら、白いノートを前に詩作すれば、
本当は、何かできるのかも知れない。

だが、私は仕事中である。

深夜の街に、降ってはすぐに消えてしまう雪が風に舞っている。
人々は、寒そうに襟を立てて、足早に過ぎ去る。
すでにシャッターが閉まったデパートにクリスマスの電飾が煌煌とついている。
その隣には映画「マイノリティ・リポート」の大きな宣伝看板も設置されている。

そういう中を、仕事の為に歩き続ける。

春の突然の雨の中を歩いた道も、この寒空の小雪模様の道も、
間違いなく同じ道筋を歩いているはずが、
季節が変わるだけで、全く違った道のように感じる。
そういう時、感覚の中だけで詩作している事がある。

だが、どんな言葉を頭の中で詩作したのかは、
記憶のない夢と同じで、全く思い出せない。

一時期、エリュアールのような詩が書きたいと願ったことがある。
だが、感覚の中だけの詩人は夢の中だけの成功者のように、
現実の中では、いつまでも実現しないのかも知れない。

「学校の日の机の上に。」である。


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izumi [HOMEPAGE]

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