TWILIGHT DIARY
music,art,book,food,fashion,and nature etc.etc...
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今日は深夜、ちらほらと小雪が風にまぎれて降っていた。 今、明日ラジオで特集するレベッカ・バッケンを聴きながら書いている。
私は作詞というものをほとんどしないが、 この季節、ふと、詩が浮かんできそうな気分になるものである。 そんな時に、暖かいカフェのガラス越しのカウンターにでも座って、 外の風景でも見ながら、白いノートを前に詩作すれば、 本当は、何かできるのかも知れない。
だが、私は仕事中である。
深夜の街に、降ってはすぐに消えてしまう雪が風に舞っている。 人々は、寒そうに襟を立てて、足早に過ぎ去る。 すでにシャッターが閉まったデパートにクリスマスの電飾が煌煌とついている。 その隣には映画「マイノリティ・リポート」の大きな宣伝看板も設置されている。
そういう中を、仕事の為に歩き続ける。
春の突然の雨の中を歩いた道も、この寒空の小雪模様の道も、 間違いなく同じ道筋を歩いているはずが、 季節が変わるだけで、全く違った道のように感じる。 そういう時、感覚の中だけで詩作している事がある。
だが、どんな言葉を頭の中で詩作したのかは、 記憶のない夢と同じで、全く思い出せない。
一時期、エリュアールのような詩が書きたいと願ったことがある。 だが、感覚の中だけの詩人は夢の中だけの成功者のように、 現実の中では、いつまでも実現しないのかも知れない。
「学校の日の机の上に。」である。
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