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2002年12月15日(日) えひめ丸に思う。。

今日は、あのえひめ丸に衝突した潜水艦の艦長が、日本で追悼、謝罪した。

えひめ丸の事件を思うとき、ふと私の頭に浮かぶのは、
映画の「白い嵐」である。

学生の楽しいはずの卒業航海で、突然、魔のような嵐に遭遇し、海難事故にあう。
船長は必死に、船のたて直しと、子供たちの救出を試みるが、
努力も実を結ばず、船は沈没し、何人かは、犠牲になってしまう。

沈没する船に流れ込んでくる大量の海水に泣き叫ぶ子供たち。
途中から、あまりに可哀想で、見ていられなくなるほどである。

映画の後半は、その船長の責任をめぐる裁判になる。

「白い嵐」は、誰にも予測できない局地的な異常気象であり、
船長は悪条件においても、精一杯対処している。

だが、えひめ丸のケースは、事件の発端がまったく人為的なものであり、
その責任は計り知れない。

奪われた生徒たちの将来や、家族の心の痛みを思うと、
その人為的な衝突の一瞬を、誰もが憎まずにはいられない。


犠牲になった子供たちのご冥福をお祈りしたいと思う。









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izumi [HOMEPAGE]

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