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日記 -戻り日- - 2005年02月26日(土) バイト先の印刷会社は山田洋次の世界で、つまり、『義理・人情』的な色合いが濃いのだ。 それが、いいのか悪いのかともかく、今までの私には無かった世界で、なかなかに刺激的で面白いのです。 平均年齢も超高くて、オジサン達が作業着を着て必死で働いた後に、「ちょっくらいきつけの店で一杯ひっかけて帰ります。」みたいな、映画の中でしか知らなかった世界がここにある。 だいたいこれまでの人生、オジサン的な人との関わりはほとんどなかった。 し、『オジサン』の年代の人を尊敬したこともなかった。 あ、もちろん、司馬遼太郎とか村上龍とか、会ったことのない作家なんかは別だけどね。尊敬して止みません。 学生時代には確かに、オジサンの年齢の先生もいたけど、なついたり、個人的に話をしたりしたこともなかったし。 どっちかって言うと、"自分と関係の無い生き物"、"話しても通じない頭の凝り固まった生き物"、みたいに思ってたんだと思う。 まぁ、興味が無かったんだな。何を話したらいいかも分からないし。 それが、知ってしまったんです。 面白い、尊敬すべき『オジサン』がいるってことを。 ・ずっと楽しんで仕事を続けてきている ・自分の考えが本当に正しいのか検証する目を持っている ・人の考えを受け入れる ・安易に人を批判する前に、仕組みに問題があるのでは?と考える ・面白い話に敏感である ・好きな物を持っている ・お酒を愛する ・仲間を愛する ・そして何よりも、奥さん、家族を愛する 最高に素敵じゃないか。 こんなオジサンがたくさん居てくれたら素敵な世の中なのにな。 私もヘンな心配事に悩まされずに、自分の子供が欲しいと思えるのにな。 何にしても、この人見知りの私が、そんなに喋ったことのなかったオジサンと呑み語らって、子供に戻ったように無邪気になれたのでした。 それってすごいことだ。 ...
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