あたろーの日記
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夕方になってくると肺が痛くなってきますな。 食欲は戻ったのであとはしっかり食べて連休は自宅でゆっくり養生します。
どうも毎年お正月が終わり新潟から東京に戻る頃に風邪引いてしまいます。気が緩んでるんですねー。まったくねー。
3年前のお正月はひどかったです。 実家で姪っ子達の風邪をそっくりもらってしまい、新潟から東京までの高速バスの中でもどしてしまい、仕事初めから熱出して会社に来たり休んだりの繰り返しを2週間ほど続けてしまいました。熱が上がったり下がったりで医者も3件ほど変えたのですがどこも結果はただの風邪。その後も微熱が続き、咳も止まらない。特に明け方5時頃に咳とともに目覚めて布団の中でげほげほと咳をして肺が痛くて仕方ない。で、まあ次第に症状も軽くなってきたのですが、2月になっても肺の痛みというか、なんか重い感じがするのが治らない。おまけにお腹というか腸も重い。 で、ふっと思った。 ・・・まさか。 ・・・まさか結核では。。 昔のように栄養が取れなくて結核になるんじゃなくて、免疫がない云々で罹患する人が多いから油断できないと聞いていたので、自分のこの症状も結核だと思って図書館や本屋で医学書を読みあさりました。で、とうとう、区の保健所に電話して結核専門の医師のいる総合病院を紹介してもらい、会社を休んで行ってまいりました。。電話口の保健所の職員の方が、私が「結核」と口にするやいなや緊張の声色になったのを覚えています。 やっぱり結核患者の方々は顔色が悪くだるそう。待合室で待っているときの時間のたつのが遅いこと遅いこと。。その時持って行った文庫本が芥川龍之介の「蜘蛛の糸」だったんだけど、落ち込んでしまって、この先の自分の未来についてとても悲観的になっていたのでぜんぜん文章が頭に入ってこない。何度も何度も同じ箇所を目で追っているだけ。結核となると治療費はどれくらいかかるのかなあ、入院しなければならないとなったらやはりアパート引き払って実家に帰らなければならないかなあ、とか考えてしまい、もうほんとに深刻。。。そこに、隣に座っているお婆さんが何度も何度も大きなため息つくもんだから、なおのことドーンと気持ちが沈む私でした。マスクの中で咳をするたびに周囲の視線も気になるし。。 そうこうするうちに名前を呼ばれ、診察室に入って診察してもらいました。 で、先生にいろいろ症状を聞かれて、最初は風邪だと思っていたこととか、明け方特に咳がひどく、胸が痛くて苦しくてつらいとことか、微熱がずっと続いていることとか、正直に話しました。先生も、(これは、やはり・・・)と思ったらしく、真剣な顔つきで頷きながら聞いてくださってたのですが。。。 「で、最後に食欲のほうはどうですか?」と聞かれましたので、これまた正直に、 「それが食欲だけはばっちりあるんです」と答えましたら、一瞬の沈黙のあと、先生が爆笑して、 「あー食欲があるんなら結核じゃないですよ、結核なら食欲もなくなります」とほっとした顔でおっしゃいました。。 は?? え? ・・・結核じゃないの?? 嬉しいんだかなんだか、てっきり結核だと思い込んで心の準備をしていたのでかえって気が動転してしまい、では結核ではないなら一体何なんだい、ってな感じでなおさら訳が分からなくなってしまった私でございます。 「ただの風邪だとは思うけど、ここまで来たことだし、せっかくだから血液検査とかしときましょう」と言われ、「どーしますか?必要ないとは思いますが、一応胸部レントゲンとっときますか?」とも聞かれたので「念のためお願いしますっ」と先生に頼んで万全の検査体制です。だって、まだ納得いかなかったんだもんねえ。 で、レントゲンとって、尿検査して、血液検査もして、身長体重まで計ってもらいました。 レントゲンの結果を聞きにまた診察室に入ったら、先生が晴れ晴れとした顔で写真を見せて、「ほら、見てください、一点の曇りもないでしょう?結核じゃございませんっ」とおっしゃった。これでようやく、長い悩みから開放されたわけですが、でもやっぱりだるいし胸も痛い。その旨先生に聞いたら、「下腹部の鈍い痛みは慢性盲腸の可能性もあります。でも、女性ですから、まずさきに婦人科系のほうを検査したほうがいいですね」と言われ、同じ病院内の婦人科系の診察を別の日に受けることになりました。。結核ではないと断言されたら胸の痛みは心なしか軽く感じるようになり、今度は逆に下腹部の鈍痛がクローズアップされ、その日から婦人科の診察を受けるまで、今度は医学書の婦人科系のページを読み漁り、またまた深刻に悩んでおりましたです。とまあこんな感じで、結局いろいろ検査してもらったんですが、どこも異常なく、やっぱりただの風邪でしょう、とのことだったのですが、不思議なもので、大丈夫です、と言われると次第に体調も良くなって、いつのまにか咳もおさまり、胸の痛みもなくなりました。 で、それから1ヶ月ほどたって、知り合いの女性にその話をしたら、「それはあなた、気管支が弱いのよ、気管支が弱いと、風邪が長引くと腸にもくるのよ、私がそうだもの」と言われました。 。。。そ、そういうことだったのか。。 身体っつうのは、パーツで捉えたらあかんのだな。 トータルで見ないと、肝心なことを見逃してしまうのかもしれないですな。 それにしても、医者嫌いなくせに、医者に行くとさんざん大騒ぎします。 いまだに注射も苦手です(@_@;)
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