あたろーの日記
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2003年03月02日(日) シンクロニシティ

 シンクロニシティ。
 まるで何らかの意味があるかのように起こる偶然。
 
 偶然のように思えるけど、それはもしかしたら自分に対する何らかのメッセージを含んでいるのかもしれない、という気がする出来事って、たまにありますよね。
 例えば前日夢の中に出てきた人と翌日偶然会う、電話をかけようと思った相手から電話がかかってくる、本屋で手にした一冊の本を開いたら、偶然そのページに今悩んでいることに対するアドバイスが書かれていた・・・みたいな。。
 子供の頃は、そういう偶然があっても「不思議だねー、こんなこともあるんだねー」で終わっていたのですが、今はそれはただの偶然ではなく自分にとって必然なのではないか、と思うようにしています。
 世の中には不思議なことも沢山あるけど、その中にはちゃんと意味をなすものもあって、そこから重要なメッセージを受け取ることができるかどうかは自分次第かなあ、って思っています。そうなると不思議は不思議ではなくて、自分の人生における道路標識的なものかもしれないです。。
 
 数年前、アルバイト先を探しているとき、あるお店に惹き付けられて足が止まり、時給等の待遇がさほど良くないにもかかわらず働くことを決めてしまいました。自分でもどうしてか分からなかったのですが、とにかくしばらくこのお店で働いてみよう、と思ったのです。
 数日後、そのお店で働いているある女性と何気ない会話をしている時、互いの両親の実家の話になり、親の旧姓などやけに共通点が多いねと笑いながら話しているうちに、親同士の実家が1軒おいた近所だったことが分かりました。「?」と思ってそれぞれの親に確認したところ、彼女と私は血のつながった親戚同士だったのです。彼女は山陰地方で育ち、私は新潟県内で育ち、互いの接点は夏休みに行く佐渡の祖父母の家だったのですが、祖父母の家がそんなに近所だったにもかかわらず、顔を合わせたことがなかったので、東京で出会っても最初はまさか親戚同士だとは分からなかったのです。
 もし私がその店で働かなかったら、もし彼女とプライベートな話をしなかったら、互いの血がつながってるなんて最後まで知らずに働いてたんだと思うと、なんだかとても不思議な感じでした。
 その時、ご先祖さまってほんとに私達のことを見ているんだ、って実感しました。それぞれ地方から1人で出てきて暮らしてるので、心配したご先祖さまが同じ血縁同士、引き合わせたのかなあって、本気で思いました。笑う方もいるかもしれませんね。。
 でも、偶然が重なり合って、それが誰かとの出会いにつながるとき、その縁はもう偶然ではなくて、自分にとって意味のある必然なんじゃないかと思うのです。。
 そして、そういう出会いや出来事が自分の歩いていく先にぽつんぽつんと起こっている時、自分の進んでいる道は間違ってはいないんだな、っていう自信がもてるのです。
 ほんの小さな小さな自信ですが。。

 「シンクロニシティ」(F.D.ピート著/管啓次郎訳)朝日出版社1989年
 (サンマーク文庫からも出ているようです)
 。。。なかなか興味深い内容だと思います。
 


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