あたろーの日記
DiaryINDEXpastwill


2003年03月08日(土) 山本達彦さんの音楽

 山本達彦さんのアルバムを繰り返し聴いています。
 
 中・高生の頃、私にとって「山達」といえば、山下達郎さんではなく、山本達彦さんでした(^^)友達が「山達」の話をしている中に私が入ると話がこんがらがった(笑)。
 初めて彼の音楽を耳にしたのはたしか小学6年生の時。
 誕生日に買ってもらったラジカセで毎日のようにFMを聞いていて、たまたまリクエストでかかった曲を耳にしていっぺんに好きになってしまいました。「摩天楼ブルース」というバラード。
 その頃デュラン・デュランやTOTOにも夢中になり始めてたけど、実は一番聴く時間が多かったのは山本達彦さんだったかも。
 おこづかいを貯めて初めて買ったLP(当時はLPだった!)は彼の「MUSIC」というアルバム。発売日に町のレコードやさんに飛んで行って大事に抱えて帰ってきたなあ(そういえばCDって大事に抱えて帰ってくるって感じじゃないよね)。今でも実家には、ブライアン・アダムスやU2のLPと一緒に、山本達彦さんのLPが何枚か残っているはず。。。レコードプレーヤーがないけど。毎日毎日それこそレコード擦り切れるほど聴いてて、あんまり音楽ばっかり聴いてるもんだから父にぶん殴られちゃったことも(笑)。それくらい好きだったんだけど、周りに山本達彦ファンは皆無で、ちょっと寂しかったです。でも、その分自分だけの宝物みたいなアーティストでした。
 でも、中学卒業、高校と進むにつれ、次第に洋物のロックに夢中になってしまって、いつのまにか山本達彦さんを聴かなくなってしまいました。
 
 大人になって東京で暮らすようになって、ある時ふと、CD屋さん(レコード屋さんでなくてCD屋さんになっちゃいましたね)の日本のアーティストの棚の前で懐かしい名前を見つけて1枚手にとったのがきっかけで、また山本達彦さんの音楽を聴くようになりました。
 といっても、聴くのはもっぱら私が10代だった80年代の曲ばかり。
 小中学生の頃、飽くことなく何百回も繰り返し聴いたものを、30代の今、また聴いてます。
 自分でもよく飽きないもんだなあと思うけど、彼の音楽って、ほんとに古くならないような気がする。。これは好きなアーティストだから贔屓目に見てるのかもしれませんが。
 
 ほとんどを自分で作曲し、ピアノを弾き、シルキーだけど甘すぎない優しい声で語るように歌うアーティストです。特にバラードはどれも聴いててじーんとくる曲ばかり。「摩天楼ブルース」「夜を抱きしめて」「神の消えた島」「STAY INNOCENT」「変わらぬ心」。。。今傍らでかけているアルバムがバラードばかりを集めたものなので、さっきからもうじーんじーんじーんってなってます。
 小学生の時から20年経ってもしんみり聴ける曲って、よく考えたら凄いですよね。でも、10代の頃と今では、歌詞に入り込む角度が全然違ってると思います。以前はメロディのほうに重点が行ってたけど、今は歌詞もじっくり心に入ってきます。山本達彦さんはあまり作詞はしないので売野雅勇さんや吉元由美さん、杉山政美さんといった売れっ子の作詞家の方達が詞を提供してるのですが、山本達彦さんの作曲ととても雰囲気が合っていて、どれも聴き応えのある曲ばかり。。
 私が彼の曲で一番好きなのは「紫陽花」という曲です。
 メロディも、歌詞も大好き。
 もう何千回聴いたか分からない。
 何千回、口ずさんだか分からない。
 。。。この歌にどれだけ勇気付けられ、心を癒してもらったか、分からない。
 それから、いつか、この歌詞のように生きている人と出会えたら・・・って思っています。

 ロマンティックな外見から、かつては「シティポップスの貴公子」なんて呼ばれてて、私はそれが嫌だったんだけど、テレビには滅多に出演しなかったし、自分の創作ペースを守り続けている堅実な姿勢も好きです。
 
 今度ライブに行ってみようかなあ。
 と思って調べたら、職場の近くのライブハウスでよくライブやってるらしいです。これは行かないわけにはいかないでしょう(^^;)
 
 ちなみに、山本達彦さん、すでに50歳近くです。
 うわー、そうでっか。。
 でも、ぜんぜん変わらない。
 外見も、歌声も、曲のイメージも、20年前とほとんど変わらない。
 これって、よく考えたら凄いことですよね、やっぱり。
 聴くほうはかなり変わったけど。。。
 まだ恋愛とか都会とかぜんぜん知らない頃、彼の歌から勝手に想像してときめいていたおませな少女は、今では焼き鳥とポン酒が好きな色気皆無のおばはん10歩手前(あくまでまだ10歩手前です)。でも山本達彦さんは変わってない。ほんとに凄い。
 彼を紹介したサイトです。
 http://www.warp-on-web.com/
 それから最近のアルバムがここで視聴できます。
 「紫陽花」も聴けます。
 http://www.cdjournal.com/indies/label/062.html
 
 今夜はもうしばらく彼のバラードに浸かってます。
 
 


あたろー |HomePage