あたろーの日記
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試写会で「デアデビル」(ベン・アフレック主演/4月日本公開予定)を観ました。 昼は盲目の弁護士、夜は法の網を逃れた悪人を退治する「デアデビル」。スーパーマンやバットマン、スパイダーマンに連なるアメリカンヒーローコミックの映画化です。 映画の中でベン演じるデアデビルは、自分が正義の名の下に暴力で制裁を加えることに疑問を抱き、苦悩し続けます。自分が裁くために襲い掛かった男の幼い息子がその光景を見て怯えて泣いています。。。 映画の中で神父が言います。 「復讐は復讐を呼び、憎しみは憎しみを引き寄せる」 。。。今のブッシュ政権には苦悩する姿が見えないです。。
日本を代表する二大新聞の社説が、今回のイラク攻撃について、見解や主張がまったく正反対。 特に今日(25日)の社説は違いが顕著です。 読売新聞は[イラク戦対応]「『正しい決断』と評価した世論」と題して、 声高に、この戦争の正当性と、ブッシュを支持する小泉政権に対する全面的な賛成を述べています。また以前から、「政治の最大の責任は、国の独立を確保し、国民の生命、財産を守ることである」として、そのためには巨大な軍事力を持つアメリカとの日米同盟のきずなを弱めるべきではないと強調しています。今こそ政治家は国益にかなった適切な判断をしなければならないと説いています。 http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20030324ig90.htm それに対して、朝日新聞は、「イラク戦争-きれいな戦争などない」と題して、イラク、米英軍双方の犠牲者がこれ以上増え続けることを危惧し、「それぞれの大義名分をはぎ取ってしまえば、戦争とは人と人が大規模に殺し合うことだ。 」と述べ、戦争回避に向けて協調し努力してきた国際社会を裏切る形で生まれたこの戦争を非難しています。朝日新聞の社説は、一貫して、戦争によって引き起こされる非人道的な事態を憂慮し、ブッシュ政権とそれを支持する小泉政権を厳しく糾弾し続けています。 http://www.asahi.com/paper/editorial20030325.html さらに毎日新聞は、開戦前から一貫して、アメリカ主導の国際政治のあり方に疑問を投げかける姿勢を崩していません。 http://www.mainichi.co.jp/eye/shasetsu/index.html
朝日と読売の主義主張が従来からそれぞれに異なっているのは周知のことだけど。 新聞って、読んでると「そう言われてみればそうだよなあ」ってな感じで妙に納得させる力があるような気がしてしまうんですが。。だからたぶん、購読している新聞の種類によって、人の見解もずいぶん違うんだろうなあって感じてしまったのでした。。 私の場合(あくまで私の場合ですが)、読売新聞の社説はなんかたたみ掛けるように論理を展開させて押しまくっているようで、少し怖い。「国益」という言葉が出てくるのも、今はちょっと抵抗を感じてしまう。正直言って、書かれていることに素直に頷けない。。 ・・・それに、なんだかとても重要な視点を欠いているような気がする。
新聞の社説がその新聞に携わっている人すべての主張を代弁しているとは思わないけど、社説ってやっぱり新聞の顔だから、ということはきっと、掲載されているほかのいろんな記事も、各誌で書かれ方が異なっているんだろうなあって思います。見出しひとつとっても、そこに書かれている出来事が読者に与える印象は大きく異なってしまうし。見出しの文句、写真の選び方、取材した記者の視点によって、読み手に与える情報の中身が左右されてしまうし。それから時々各紙に載っている世論調査の数字なんかも、新聞によって全然違う。今回のイラク攻撃に関する世論調査の結果だって、読売と朝日では、まったく出てくる数字が異なっています。この違いは一体何?っていうくらい違っています。・・・あんまり考えたくないけど、ふと、「情報操作」という言葉が頭をよぎりったりして。。 いや、もう、多かれ少なかれ、メディアはどれも作る側の視点によって情報を操作されているようなものですよね。テレビのニュースだって、決められた時間の枠組みの中でどのニュースを取り上げるかで、視聴者に伝わる情報は限られてしまうし。カメラの向いている方向で情報の中身も決まるし。 だからやっぱり、ひとつのメディアに片寄らず、いろんなところから情報を多角的に得て、自分の視点がどこにあるかいつも把握しておかなきゃならないんじゃないかなあ、って、また偉そうに呟いております。 ところでYahoo!のトップページ、イラク攻撃のニュース特集、もうさっさと真ん中から上の小さなスペースに移動させちゃったんですね。ちょっと不満。じゃなくて大いに不満。
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