あたろーの日記
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2003年03月26日(水) |
人が死んでいくだけ。 |
今日もまた戦場で人が亡くなっていく。 頭に包帯をぐるぐる巻かれて、「ママー」と泣き叫んでいたあの男の子は、今どうしているだろう。 イラク軍の捕虜となり、怯えた目で自分の年齢を答えるのが精一杯の様子をテレビ映像で流されたあのアメリカ軍の女性兵士は、その後どうなったのだろう? イラク軍の捕虜となった米英軍の兵士何人かが、イラクの民衆の前で公開処刑された可能性がある、との報道がされている。 アメリカは、捕虜の扱いを取り決めたジュネーブ条約に違反していると激しく非難しているけれど・・・。 イラクの人達にとってみれば、自分の国に侵略してきた軍の兵士を自分達がどうしようと勝手、という感情があるだろうし。 アメリカの真のねらいが、フセイン政権を倒して自分達を圧政から開放することではなくて、自分達の足元に豊富に眠る石油をぶんどることだということを、イラクの人達も、周辺のアラブ諸国もちゃんと知っている。イラクの軍事力を脅威だとする一方で、イスラエルに相変わらず武器を分け与え続けているということも。湾岸戦争は、クェートに石油がたっぷりあるからアメリカが躍起になった。湾岸戦争直後の混乱に乗じて、またアメリカの援護を期待して、イラク国内でいくつかフセイン政権打倒の動きが出たけれど、当時のアメリカはそれを見殺しにして、イラク軍に制圧させるままにしておいたといわれる。 だからイラクの人達は、いくらフセインが独裁者でも、アメリカが自分達に本当に自由をもたらすために来たのだとは思っていないそうだ。 そういう国の兵士達が自分達の住む街に無差別に爆弾を落とし(誤爆というが、誤爆が多すぎる)、仲間を殺していくのだから、捕まえた敵の兵士を自分達が始末するのは当然、と思ってしまっても非難できないような気がする。 米英の兵士達をそういう悲惨な目に合わせたのは結局、イラク「侵攻」を指示した政治家達じゃないかって思う。。 イラクの人達は、自分達の自由が、平和的な手段によってもたらされるほうを望んでいるのでは? たとえアメリカがこの戦争に勝利しても、アメリカが望むような形での戦後処理を、イラクの人達が納得するとはとうてい思えない。 この戦争、アメリカには、勝っても負けても、なんのメリットもない。 ただ毎日、人が死んでいくだけ。。。
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