あたろーの日記
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2003年03月29日(土) 「魂との対話」

 「魂との対話」(ゲーリー・ズーカフ著、坂本貢一訳/サンマーク出版)を読んでいます。今本屋さんで平積みされている本です。

 人間の世界で起こっている様々な現象は、パワーを外側のものだと認識していることがそもそもの原因だそう。外側のパワーというのは、例えば、軍隊やお金や所有物、地位など、特に物理的なものに起因する力。人は、外側のパワーを失うことを恐れ、それを保持し大きくし続けるために、他者の持つ外側のパワーを攻撃する。誰かがパワーを得れば、その一方で誰かがパワーを失う。外側のパワーとは、そういう均衡関係にあるそうです。そして、外側のパワーを求める人間の意識が、破壊と暴力を生んできたのだそう。
 
 しかし、真にパワーのある人というのは、外側のパワーではなく、内側のパワーが強い人なのだそうです。
 真のパワーは、「その根っこを、私たちという存在の『いちばん深い源』のなかに置いている」とズーカフ氏は述べています。それは、すべての生命に対する畏敬の念とつながっており、またすべての真のパワーはハートを経由して生まれるものであるとしています。
 真のパワーに溢れた人は、さまざまな形態の生命に対する畏敬の念を持っているために、他者やほかの存在に対して、自分がどのような態度をとればよいか、おのずと理解しているものだと言います。だから、迷いがない。けれども、その、真のパワーというものは、内側の、不可視の領域のものであるために、物理的なことに重点を置いた力学では弱いものと認識されてしまう。ガンジーの非暴力無抵抗主義や、裏切りを知りつつそれに甘んじて十字架にかけられたキリストこそ、真のパワーに溢れた存在だったけれど、彼らの示さんとしたことは、外側のパワーを求める世界においては顧みられることが少ない、というようなことがこの本の中に書かれてあります。

 この本(原題は「The Seat of the Soul」)は、アメリカで300万部以上売れるという「驚異的なロング・セラー」だそうです。
 まだ最後まで読んでいないのですが、ひとつひとつ、書かれていることを噛みしめながら、大切に読み進めていきたい本です。たぶん、この先何度か再読することになりそう。そういう本に巡り合う経験は嬉しいものです。

 こういった本がベストセラーになるということは、沢山の人達が、従来からある一般的な価値観に疑問を持ち始めている証拠であるような気もします。一般的な価値観というのは、今ある社会を動かしている根底に流れている価値観、とでもいうのでしょうか。
 私は、自分の内面と照らし合わせながら読むと同時に、どうしても、今イラクで起こっている事柄とつなげて読んでしまっています。
 で、私と同じような視点で読んでいる人も多いかもしれない、と思ったのでした。。


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