あたろーの日記
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2003年05月08日(木) 不可思議な存在

 時々ふと、今いる場所に立ちすくみ、自分が何故ここにこうしているのだろうと、不思議に思うことはないですか?
 目の前にいる人の話を聞きながら、その人とともにいることの不思議さにはっとなることはありませんか?
 本屋の書棚の前を行ったり来たりしているうちに、自分がどうしてその題名の本を探しているのかと、我ながら不思議に思うことはありませんか?

 どれもこれも、その位置に来るまでの過程を振り返ってみて、それが自分でもうまく説明できないような見えない糸に操られてきたような、そんな不可思議さを感じることはありませんか?
 いうなれば、人の人生はみんな、不可思議な糸に引っ張られて進んでいく小舟のようなものなのかもしれないと、最近とくに思うのです。
 あの時この道を選んだ自分がいて、こちらの方向に歩いてきた人とぶつかって、あの角を曲がって、あそこで一休みして。自分の小さな一歩が、発した声が、視線を向けた先が、毎日の小さな出来事の積み重ねが、今自分のいる場所を導き出したのだと思うと、人それぞれにあるいろんな人生がそれこそどれもみな不可思議な輝きを放って見えてくるのです。結局今それぞれが立っている場所を選んだのはその人自身なのですが、そこへ来るまでの過程で、小さな選択を繰り返し繰り返ししてきたそれぞれの人の意思は、もとはどこから来たのだろうかと。。
 
 もしかしたら私達の存在自体が、不可思議なものなのかも。。と思ってしまいます。
 
 


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