あたろーの日記
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2003年05月12日(月) メモ帳の話なんだなこれが。

 大したことではないようでいて、結構大したことだったりする、メモ帳のことだったりするんだなこれが。
 
 スケジュール管理用のシステム手帳とは別に、一応いつもメモ帳を持ち歩いているけれど、しょっちゅう開いて何やかやと書き込む時期と、メモを取るという行為自体すっかり頭にない時期、波が交互にやってくる、まったく一貫性がない私です。
 これではいかんと最近思って、メモ帳にメモるという行為を今一度見直しつつあります。
 仕事中は電話メモとか何かの締め切り程度はメモるんだけど、社会人を10年もやってるくせに、いまだに上手なメモ、スケジュール管理が出来ていない。だもので、大事な仕事をよく忘れて、それが他の業務にも連鎖して結局は何もかも上手くさばけなかったりする。これはいかんと思い、最近机の上にいろいろ書き込める大きめのスケジュール管理用カレンダーを置いて、提出物の締め切りなんか以外にも、ちょっとした備忘録代わりになんでも書き込んじゃえ、と思ったのだが、気がついたらトレードマークの河童のイラストを余白に書いてしまっていた。まったくなってない。
 ・・・ちなみにプライベート用のシステム手帳にも河童ちゃんがあちこち出没する。余白についいたずら書きをする癖は、学生時代から変わっておりませなんだ。・・・あ、いや、高校時代の世界史の教科書のダビデ像の写真に、ビキニを着せて友達に見せていたその精神は、いまだに失われておらんのですな。
 あれ?なんの話だったっけ?そうそう、メモ帳。。。
 
 いろんな人のメモ術(「術」なんだなこれがやっぱり)を紹介する雑誌の特集とか、サイト、本などをよく見るのだけれど、メモっていうのは何も綺麗にとる必要なんてないんですよね。とにかく、書く書く、書く。「メモ魔」と呼ばれる人はその日食べたものまで細かく書く。さすがにそれは出来ない(学生時代やっていたけど・・・ダイエット用に)。根がずぼらな私なので。
 予定や忘れてはいけないことを書き込むスケジュール帳は別に持っているわけだから、メモ帳なんてわざわざ必要ないと言ってしまえばそれもそうなんですが。でも、メモ帳はそういったものと違う部分で、ヒトの脳の可能性を引き出してくれるツールとして、とっても有益なんじゃないかと思います。まあ、私がそんな風に知ったようなことを言うのもみんな、メモ活用術なるものを教えてくれている多くのサイトや本から知識を得たからなのですが。・・・でも、ちょっとは実感としてあるかも。
 
 私が毎日持ち歩いているのは、KOKUYOの「SKETCH BOOK」と書いてあるいわゆる「野帳」「フィールドノート」です。1冊150円で、私の手のひらよりちょっと大きいくらいの大きさで、表紙は深緑の、厚いもの。中身は薄い3mm方眼紙です。これは、学生時代に発掘していたときの必需品で、さすが野帳だけあって、土だらけの作業ズボンのポケットから汚い手で取り出していろいろ書き込んでも、ちょっと位の雨の日でも、中身はちゃんと守られていて重宝しました。発掘以外でも野外調査、測量などをしている人達はみんなこれを使っているんじゃないかと思います。実際、これと同じシリーズで出ている「LEVEL BOOK」「TRANSIT」なんかは完全に測量用です。それ以来、メモ帳はほとんどずっとこれを使ってます。途中ちょっと浮気してみたけど、私にはこれが一番合うみたい。すぐこれに戻ります。方眼が薄いので、無視してその上にでかでかと字を書いたりイラスト書いたり。最近始めた短歌や俳句を考えるとき、思いついた言葉を書き並べていって、それを組み合わせてひとつのイメージを作り上げていったり、小説のネタにふと思いついたことを書き込んだり、コーヒーショップで隣の席の人達の会話でふと耳に入ってくるものがあったら書き留めたり、本を読んでいてピンとくるものを書き写したり、誰かと会話していて「これは」と思うことを書き留めたり、あとはぼけーっとしている時、何気に開いて無駄な落書きをしてみたり。。。
 先日お酒の席で、ある方が口にされたことにピンと来て、これは書き留めておかなきゃ、と慌ててバッグからメモ帳を取り出してふと隣を見たら、隣の方も同じようにメモ帳を開いていて、あーさすがだな、と思いました。男性はうらやましいです。スーツの胸ポケットからスッとメモ帳を取り出せる。その点女性はバッグを開ける手間があるからスマートじゃない。でも、メモ帳を自然に使いこなしている人は男女関係なく、いいなあ、と思う。。アンテナの広さ、情報に対する敏感さ、発想を逃さない俊敏さ・・・年齢に関係なく、メモ帳を上手く利用している人は、こういった感覚を保ち続けて年季がいけばいくほど、蓄積されるものも多くなっていくのだなあ、と思います。私もそれを目指して。。。
 最近、本屋ではメモ帳を片手に回ることに。
 「あ、この本面白そう、読みたいけど、今日は別の本を探しているからこれはいつかまた」とか「今は興味ないけど、いつか読みたくなるかも」という本のタイトルはすかさずメモることにした。特に新書や文庫は新しいものが次から次へと出て、新書はブームもあるらしく、いろんな出版社からシリーズがいろいろ出ているので、気になるタイトルがあっても、時間が経つと、それが岩波新書だったか、中公新書だったか、はたまた平凡社新書だったかも分からなくなってしまう。だもので、メモる時は「書名・著者・シリーズ名」あとはシリーズの中のその本の番号(背表紙についている奴です)も書き込んでおくと重宝するかも。なにせ文庫や新書は回転(?)が早く、数年経つともう絶版とか売り切れというのも少なくないようなので、ほんとは店頭で見かけて「読みたい・・・かもしれない」と思ったときが旬なのかもしれませんが。
 で、本屋で本命の本を探しながら、その時目についてピンと来た本のタイトルとかをメモっておいて、あとで暇な時にメモ帳をぱらぱらめくっていると、本屋でメモった書名から新たなインスピレーションが湧いたり、思わぬときにその本が必要になったりするので、結構おすすめの方法です。何より、私は優柔不断なもので、本屋で1冊の本を探してあちこちうろつくのに加えて、あーでもないこーでもないといろいろ手に取って結局1冊も買わないで出てくる(爆)というとんでもない時間の無駄もしょっちゅうやらかしているので、そういうことも減らそうとしているわけであります。
 
 メモ帳っていうのは、人に見せるもんではないので、とにかくその時その時ぶつかったり浮かんだりしたコトをちょこまか書いたり、一見意味もない言葉の羅列でも、全然構わないんじゃないかと思います。大事なのは後からぱらぱらめくっているうちに、そこに書かれたことから発想の次の段階に自然と進んだり、あらたなインスピレーションが浮かんだりする可能性があるかどうか、かと。。
 なんか偉そうに書きまくってしまった。。。
 メモ帳の使い方、人それぞれなので、他の人がどうしてるのかとっても気になります。いい情報があったらよろしくですー。
 
 


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