あたろーの日記
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旧暦9月8日。 早めの夕食(とネットで落語聴きながら晩酌)を済ませて、今19時前。日記を書いたら久世光彦の続きを読もう。 午前中に、とうとう、部屋の一角(というか、中央の炬燵テーブル)に積んであった本の山が、崩れた。ちょうどいいや、崩れたついでに整理しよう、と、部屋に持ち込んだ順に積み重ねていたのを、単行本では、いますぐ読みたい本、その次に読みたい本、取りかかるまで時間が掛かるであろう本、という形に、文庫本では出版社別、岩波文庫は背表紙の色別に積み替えた。とっても綺麗になった。古女房が家の中でも化粧して小綺麗にしてると、こちらまで心持ちがよくってなんだかしゃきっとするねぇ、と、落語でご隠居が言いそうな台詞を真似しますと、そんな感じです。 夕方近所のコインランドリーで洗濯物を乾かしていたら、入り口をふさぐ影法師。 「銭湯ってどうやって入るんですかァ〜」 いきなり大きな声が、コインランドリーに響く。 見ると、入り口の影法師の主は、カンカン帽子(だったと思ふ)に黒いヒラヒラのミニスカート姿の、20代前半くらいのお姉ちゃん。手には大きな荷物を持って。 「あのォ、あたし名古屋人なんでぇ分からないんですけどォ〜」 その時洗濯&ドライしてたのは、おばちゃん2人と私含めた若いお姉ちゃん2人。4人、呆気にとられて、ただ入り口に立ってこちらを見ている突然の訪問者を同じく見返す。 私の隣にいたおばさんが、 「銭湯の入り口は、あっち」 と、指さして、彼女は納得して礼を言い、去っていった。 おばさん、溜息(ヘンな娘が、いたもんだよぅ、という感じで)。 私はなんだか、ドラマのワンシーンに出くわしたみたいな気がして、しばらくその出来事を、頭の中で繰り返し描いていた。 それにしても彼女は何故、お洒落して東京に出てきて、巣鴨で銭湯なんだろう?知り合いを頼ってきたなら、或いはホテルに泊まっているなら、銭湯には来ないだろう。一体、何故に、巣鴨で銭湯なんだろう。まさか、家出じゃないだろうな。でも、家出してきたらたいてい渋谷とか池袋とかに行くだろうな。巣鴨じゃないよな。 そういえば、名古屋にだって、銭湯はあるよな。
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