あたろーの日記
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旧暦10月6日。 今日は自宅でなんか書いたり読んだり。 休日の楽しみはなんと言っても、夕方早めに銭湯に行ってから、自宅でのんびり晩酌をすること。今日も鍋にして、ちょっと奮発して琥珀エビス(缶ビール)と、ふなくち菊水一番しぼり(カップ酒)。ふなくち菊水、美味しすぎるよ〜。これらをちびりちびりと、2時間かけて呑む。呑み食いしながら、『落語手帖』(江國滋/ちくま文庫)の続きを読む。ああ、よかった。落語が好きでも、噺家ではなくて、自分が噺家の高座を観たり聴いたりする側の人間であることの幸せを、この人はじゅうぶんに知っていたんだと思う。・・・すぐれた噺家、すぐれた噺は、人物描写が決しておろそかではない。人物が細やかに描かれていない噺は、2度も聴こうならもう厭きてしまう。人物の情景が繊細に表されている噺なら、なんど聴いても、またその描写が巧い噺家ならなおのこと、聴けば聴くほど、新しい発見があり、情緒もその時々によって感じさせるものが微妙に異なるので、何度聴こうと愉しめる。そういうことを、納得させてくれる本。 書くのを忘れてました、ちょっとだけ笑ったこと。 先日ブックオフのとある店に行ったとき。実用本の、料理本棚の中に、『カエルを食べてしまえ!』という本が混ざっていた。食べる=料理本、というひじょうに安直な持っていき方に、ある意味感心した。これ、最近コンビニの雑誌コーナーにも置いてある自己啓発本のひとつだ。たしか、あなたにとって面倒なことを先にやっちゃいなさい、という内容だったかと思う。決して料理の本ではない。ちょっと中を開いてみれば、料理の本だなんて誰も思わないだろうに。そもそも、書名からしてほんとに料理本かどうか、検討つかないのか、不思議だった。 もうひとつ。面白かったって言うか、可愛かったって言うか。 浅草演芸ホールで、私の前に座っていたおばあちゃん、お歳は80代半ばといったところか。噺聴きながら、いきなりヤクルト飲んでいた。グイグイ始めたから、お、酒呑み始めましたか、と思ったら、違った。ヤクルト。寄席とヤクルトの組み合わせが、浅草なんだと思いました。巣鴨に寄席があっても、きっとそんな感じですね。そういえば、巣鴨でも落語会があったりします。都合がつけば行きたいのですが、平日だったりするのでなかなか。
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