あたろーの日記
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旧暦10月14日。 ・・・朝自宅で『暗殺者』の下巻に取りかかったら、本を閉じることが出来なくなってしまい、もうちょっと、もうちょっとだけ・・・と読み進めているうちに、出勤時間が過ぎてしまった。・・・ここで本を閉じてしまったら結末まで読めるのがどう考えても早くて夜だ・・・、日中は続きを読みたいのをこらえて仕事せねばならない、と思ったら耐えられなくなってしまい、ついに、会社へ電話を入れて、さぼってしまった。。。す、すいません。社会人としてとうてい許されないことです。言い訳ですが、月末業務も一息ついて、また忙しなくなる月のルーティンワークの、ほんの手前の1日です。明日から人が変わったように働きますから、許してください。って、誰に許しを乞うているんでせう。 後ろめたさを感じながらも、『暗殺者』下巻を昼に読み終え、心地よい疲労感に、どっと畳の上にぶったおれておりました。ラドラムの評価は、どうやら人によってはっきり分かれるらしい。『暗殺者』が比類無き彼の最高傑作だというのは一致しているけれど、他の作品となると、「駄作だ」「『暗殺者』ほどではない」という声もよく聞かれる。となると、その最高傑作しか読んだことのない私は幸か不幸か。だけど評論家とか、評論家肌の人とか、評論好きな人の言うことをそのまま受け入れておくのも不幸であるからして、要は、自分の感覚に合うか合わないか、だけが、個人対1冊の本の関係の全てだ、と思う。したがって、まだまだちょぼちょぼと、ラドラムを読んでいこう、と考えております。 アパートの部屋の壁が薄いので、隣のおじさんが観ているテレビ番組の音が聞こえる。うるさいというほどでもないので気にならない。気にならないのにはもうひとつ理由があって、おじさんの観る番組がだいたい決まっているようで、NHKの火曜夜の演歌番組(私も昔観てた)とか、日曜夜の大河ドラマとか、あとは野球とか社会派ドラマとかドキュメンタリー系。幸いなことに、バラエティ番組や若者向けドラマは好きじゃないらしいので、キャアキャアいう音は隣のテレビからは聞こえてこない。私が上京したての学生時代、やはり隣の部屋のお姉さんのテレビ音が筒抜けで、その頃テレビがあってもほとんどつけなかった私はさすがに耐えられなくなって、ある日、もうちょっとテレビの音量を下げて欲しいとお願いに行った。今の部屋はそういうことがないので幸せだ。そのお姉さんの音量が異様に大きかったのもあるけど、つけている番組の傾向で、耳障りかそうでないかが決まるので(私って勝手かな)。 ・・・隣のおじさんからしてみれば、テレビの音は聞こえないのに、時々落語と笑い声が聞こえてくる我が家は、それはそれで不気味かもしれない。
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