浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2001年10月03日(水) |
I miss you !/ドライバー達のインプレッション |
本の山が崩れ(^^;)て、数年前のCARTの本が出てきた。当然のことだが、グレッグ・ムーアやアレックス・ザナルディの記述もある。石見周さんはグレッグに惚れ込んでいたんだなあ。 ムーアを失ってから、もうじき2年。最近は、プレイヤーズ・ブルーのマシンを目にして胸を突かれることも少なくなった。彼をよく知る前に失ったせいで、比較的冷静でいられるのかもしれない。 時折、激しい食い下がりや壁ギリギリを攻めるドライバーを見ると、そこにムーアを重ねていることに気がつく。自分は、彼をオーバルを熱く攻めるドライバーの象徴のように感じ、そこに彼がまだ存在すると思っていたいのかもしれない。
ミカ・ハッキネンの姿を、来季1年見ることができないのは残念だ。マシンのトラブルさえ頻発しなければ、ミカのおそろしい速さは今年もフェラーリ陣営を脅かしたはずだ。きっと来季は、その不在に寂しい思いをすることになる。 彼の自信や勝負度胸は、ミハエル以上と思う。ミハエル、けっこう脆いところあるからな。(^^;) デヴィッド・クルサード、肝心の所でコケたり周回遅れの処理など、見極めがやや甘い気がする。性格なんだろうか。キミ・ライコネンが彼にどれくらい迫れるかも見物だ。キミの教育の役回りも求められるだろうけど、若造を圧倒できなきゃあ立場なくなるぜ。 ウィリアムズの2人は、まだミハエルを追いつめるには修行が足りないな。ドライバーズサーキットと呼ばれる場所でのクラッシュやリタイアが多いのも、不安材料だ。 ラルフは、他車の後ろでの威圧感がまだ兄の域ではない。慎重なレースの組み立てやタイヤの使い方が上手いのは、期待できる。 くそ度胸のあるモントーヤ、マシンに慣れていけば来季はもっと伸びるだろうが、たぶん開発の主力はラルフの方だろうな。 今季の活躍は、ミシュランタイヤとエンジンパワーに多くを依っていたと思う。彼らには戦略下手という弱点もある。来季タイトルを狙うなら、ここがポイントだ。 3強のチーム首脳陣や開発の着実さは強みだ。ホンダ勢がもうちょっと競争力を増してくれれば、ジャック達の活躍もみられるんだろうけど、チーム内のごたごたが気にかかる。 勝利は甘美だ。けれど、それ以上にミハエルのすさまじい走りをまた見たいと願う。速いミカの存在が、ミハエルの能力を限界まで引き出したように。ミハエルの傍らには、強いライバルがいてほしい。
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